FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスは、日本を含む太平洋地域の先進国株式市場への投資を目的とした株価指数です。バンガード・FTSE・パシフィックETF(VPL)など、低コストETFのベンチマークに採用されています。
本記事では、FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスの特徴・評価、構成比、他株価指数との違い、また本指数をベンチマークとする金融商品やそのオススメ購入先などを紹介・解説します。
目次
FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスの特徴・評価
FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスとは、日本を含む太平洋地域、6カ国の先進国株式市場の大型・中型・小型株式から構成される時価総額加重平均型の株価指数です。約2,196銘柄から構成されており、太平洋先進国株式市場の時価総額、約98%をカバーしています。
以下、本指数の各種構成比、他指数との比較、また評価などを解説します。
国別構成比
以下の表・グラフは、FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスの国別構成比を表したものです。日本の構成比が約6割と大部分を占めています。
国名 | 構成比 |
---|---|
日本 | 60.33% |
オーストラリア | 16.02% |
韓国 | 11.13% |
香港 | 8.61% |
シンガポール | 3.27% |
ニュージーランド | 0.64% |
業種別構成比
以下の表・グラフは、FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスの業種別構成比を表したものです。各業種バランスよく配分されています。全世界の先進国株式からなるMSCIコクサイと比べると情報技術やヘルスケアが低い分、消費関連が高めの配分となっています。
構成比 (ETF) |
|
---|---|
金融 | 26.39% |
生活必需品 | 20.80% |
資本財・サービス | 17.51% |
消費者サービス | 10.61% |
素材 | 6.26% |
ヘルスケア | 6.08% |
電気通信サービス | 4.25% |
情報技術 | 3.53% |
公益事業 | 2.83% |
エネルギー | 1.74% |
組み入れ上位10銘柄
下表は、FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスの組み入れ上位10銘柄です。日本の有名大企業や世界各国の金融会社が組入上位銘柄の上位に入っています。本ETF全体に対する組入上位10銘柄は14.49%程度です。
企業名 | 構成比 | 国 | 業種 |
---|---|---|---|
トヨタ | 2.84% | 日本 | 資本財・サービス |
サムスン電子 | 2.03% | 韓国 | 情報技術 |
オーストラリア・コモンウェルス銀行 | 1.69% | オーストラリア | 金融 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 1.54% | 日本 | 金融 |
ウエストパック銀行 | 1.34% | オーストラリア | 金融 |
AIAグループ | 1.24% | 香港 | 金融 |
ホンダ | 1.01% | 日本 | 資本財・サービス |
オーストラリア・ニュージーランド銀行 | 0.98% | オーストラリア・ ニュージーランド | 金融 |
ナショナルオーストラリア銀行 | 0.96% | オーストラリア | 金融 |
みずほ銀行 | 0.86% | 日本 | 金融 |
評価・他インデックスとの比較
FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスは、大型・中型株式だけでなく小型株式も含むため、指数の分散性が良い点が特徴です。また、実際の投資商品としても、本指数をベンチマークとするETF「バンガード・FTSE・パシフィックETF」が、太平洋地域への投資を目的とした投資商品として最安コストとなっています。
分散性に優れている点、小型株のアノマリーも取り込める点、また実際の投資商品が安い点などから、太平洋地域へ絞った投資を行う場合、本指数が最もベンチマークとしてオススメです。
ただし、本指数は日本を6割近く含むため、日本を除いた太平洋地域への投資を目的とする場合、MSCIパシフィック(除く日本)インデックスがオススメとなります。
参考 MSCIパシフィック(除く日本)インデックスの詳細は、以下をご参照ください。
FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックスをベンチマークとするETF
MSCIワールドインデックスをベンチマークとする低コスト金融商品には、バンガード・FTSE・パシフィックETFがあります。信託報酬0.12%(年率)と超低コストで、本指数と同等の投資成果が得られます。
バンガード・FTSE・パシフィックETF(VPL)の特徴:
- ベンチマーク:FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックス
- 売買手数料:証券会社毎(売買手数料・為替手数料ともにSBI証券が最安)
- 経費率:0.12%
- 売買単位:1株(2015年9月13日現在、1株あたり約6,600円、1ドル=120円換算)
- 決算:年4回(3・6・9・12月)
- 償還日:無期限(設定日:2005/03/04)
- 純資産総額:約3,846億円
- 上場市場:ニューヨーク証券取引所
参考 バンガード・FTSE・パシフィックETFの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/vanguard-ftse-pacific-etf-vpl/
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。投資コスト(売買手数料)の安い証券会社を選び、パフォーマンス向上に努めましょう。
バンガード・FTSE・パシフィックETF(VPL)は、海外ETFのためマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3ネット証券の取り扱いとなります。以下、これらのネット証券の比較表です。
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 (1ドル両替あたり) |
---|---|---|
SBI証券 | 約定額の0.45% (最低0ドル、最大20ドル) | 0.25円 住信SBIネット銀行で0.04円 |
マネックス証券 | 0.25円 | |
楽天証券 | 0.25円 |
米国株式・ETFを購入する場合、株式・ETF自体の売買手数料の他、為替手数料がかかります。米国の金融商品のため、米ドルで売買しなくてはいけないので、日本円を米ドルに替える必要があり、その際に発生する手数料が「為替手数料」です。
上の表からわかるように、株式・ETFの売買手数料は、SBI証券とマネックス証券が最安となっています。約定代金の0.45%が手数料としてとられますが、上限が20ドルとなっているため、一律25ドルかかる楽天証券より割安です。
為替手数料に関しては、SBI証券が最安です。提携先の住信SBIネット銀行で両替することで為替手数料を他社よりも節約できます。外貨入出金サービスも充実しており、コスト・利便性の両面から見て、米国ETF・株式の売買は、SBI証券がオススメです。
参考SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで、最大10万円もらえます(9月30日まで)。
NISA口座で購入なら買付手数料無料
本ETFなど海外ETFをNISA口座で購入予定の方は、SBI証券がオススメです。SBI証券では、NISA口座での海外ETFの買付手数料が無料です。また、上述のように、他証券会社と比べて為替手数料も割安になるので、買付時の手数料を限りなく安くできます。
⇒ SBI証券、NISA口座での国内株式売買手数料・海外ETF購入手数料無料を恒久化へ!
参考SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで、最大10万円もらえます(9月30日まで)。
⇒ SBI証券の詳細確認・無料口座開設
SBI証券では、各種投資信託や米国株・海外ETFの品揃えが良く、IPOやファンド保有時のポイントなど、様々な独自のメリットがあります。口座開設費・維持費は無料ですので、口座を持っていない方は、この機会に口座を開設してみると良いかもしれません。
SBI証券の特徴【早見表】 | |
---|---|
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで、最大10万円がもらえます(9月30日まで)。
⇒ SBI証券の詳細確認・無料口座開設(公式ページへ)
また、本ブログでのSBI証券の詳細、評価・解説は、以下をご参照ください。
参考 本記事で紹介した証券会社やサービスは、以下の公式ページから無料口座開設・無料登録が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。