バンガードETFの新ベンチマーク移行!低コストのまま、小型株を組み入れ分散性を強化! | インデックス投資で資産運用

バンガードETFの新ベンチマーク移行!低コストのまま、小型株を組み入れ分散性を強化!

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バンガードETFの新ベンチマーク移行!低コストのまま、小型株を組み入れ分散性を強化!

バンガードETFの新ベンチマーク移行!低コストのまま、小型株を組み入れ分散性を強化!



インデックスファンド・ETFのオールキャップ・インデックス(小型株も含む)への移行、大歓迎です!(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)で知りましたが、バンガードETFの以下2銘柄が、新ベンチマークへの移行を完了した模様です。

今年6月大型・中型株式に加え小型株を組み入れた新たなベンチマークへ移行することを発表していましたが、この度ベンチマークの移行が完了したようです。

本記事では、小型株を含むベンチマークが採用されることの意義を解説します。また、現在すでに小型株も組み入れられているETFや今後小型株を含むベンチーマークへの移行が予定されているETFを紹介します。

参考 新ベンチマーク移行のニュースは、以下からもご確認いただけます。

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目次

ベンチーマークに小型株を組み入れる場合どうなるか?

今回、バンガード・FTSE・パシフィックETF(VPL)バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)のベンチマークに小型株が追加されましたが、ベンチマーク(インデックス)に小型株が追加されると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

参考 VPL・VGKの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/vanguard-ftse-pacific-etf-vpl/

FTSEディベロップド・ヨーロッパ指数(インデックス)とは?
FTSEディベロップド・ヨーロッパ指数は、ヨーロッパ(欧州)株式市場への分散投資を目的とした株価指数(インデックス)です。バ...

分散性が増す!

小型株が含まれるメリットの1つに、ベンチマークの分散性が増すという点が上げられます。小型株を新たにベンチマークに加えるため、以前と比べて構成銘柄数が劇的に増えます。

下表は、VPLとVGKの小型株組み入れ前後の銘柄数の推移を表します。組み入れ後の銘柄数は倍以上になっています。銘柄が増えたことで指数の分散性が増すことが期待されます。

 組み入れ前
(2015年6月30日)
組み入れ後
(2015年10月1日)
VPL837銘柄2,166銘柄
VGK525銘柄1,252銘柄

小型株のアノマリーを拾える!

小型株組み入れのメリットには、小型株効果と呼ばれるアノマリーもあります。小型株のアノマリーは、以下3つの学術的にも優位性が認められている株式市場のアノマリーの一つです。

  • 割安株のアノマリー
  • 小型株のアノマリー
  • モメンタムのアノマリー

以下は、大型・中型株からなるETFと小型株からなるETFのパフォーマンスの比較です。赤線が米国を除く全世界の株式市場の小型株からなるETF「バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(VSS)」で赤線が大型・中型株からなるETF「バンガードFTSE・オールワールド(除く米国)ETF(VEU)」です。

VEUとVSSの過去5年間のパフォーマンス推移

VEUとVSSの過去5年間のパフォーマンス推移
(バンガード社のデータから管理人が作成)

グラフから小型株が優勢なことがわかります。もちろん必ず小型株が勝つというものではありませんが、長期のレンジでみると小型株が優勢な確率が高くなっています。このアノマリーは、米国株式市場や日本株式市場単体でも優位性があります。

参考 アノマリーに関しては、以下の書籍が参考になります。

相場のアノマリーを知り投資パフォーマンスを向上するためのおすすめ本【厳選2冊】
相場のアノマリーを利用した投資方法があります。相場のアノマリーには、季節性や周期性、様々なアノマリーが存在します。相場のアノマリ...

このように、小型株を組み入れることで、分散性を高めつつ小型株のアノマリーも取り込むことができるため、私もベンチマークへの小型株の追加には大歓迎です。また、今回は経費率を維持したままの変更のため大変喜ばしいことです。

ベンチーマークに小型株を含む銘柄

バンガードのETFでは、すでにベンチマークに小型株を含んだインデックスを採用している銘柄、また今後小型株を組み入れ予定の銘柄があります。以下、これらの銘柄を紹介します。

すでに小型株を含む銘柄

すでに小型株をふくんだインデックスをベンチマークとして採用している銘柄には、主に以下の3つがあります。

銘柄経費率投資対象
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)0.17%全世界の先進国・新興国株式市場
バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF(VXUS)0.14%米国を除く全世界の先進国・新興国株式市場
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)0.05%米国株式市場

1本で全世界の株式市場に分散投資できるVTをはじめ、米国株式時価総額のほぼ100%をカバーするVTI、また米国を除く全世界の株式市場を投資対象とするVXUSが小型株を含んだインデックスをベンチマークとして採用しています。

どれも経費率が低く投資対象として申し分ありません。また、資金が多い方はVXUSとVTIを組み合わせて経費率を抑えてVTを再現できることができます。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の経費率(信託報酬)を下げる方法。VXUSとVTIを組み合わせた低コスト投資!
米バンガード社のETFは、インデックスファンドだけでなく国内ETFや他海外ETFと比べて管理費用(信託報酬・経費率)が格安の...

今後組み入れられる銘柄

今後、以下の2銘柄のベンチマークも小型株を含むインデックスに移行予定です。2015年12月末までにベンチマークの移行を完成させる予定のようです。

銘柄経費率投資対象(変更後)変更事項
バンガードFTSE・オールワールド(除く米国)ETF(VEU)0.09%米国を除く先進国株式市場小型株の追加(2,248銘柄)
カナダ株式の追加(234銘柄)
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ ETF(VWO)0.15%新興国株式市場小型株の追加(1,845銘柄)
中国A株の追加(1,411銘柄)

VEUは小型株の他にカナダ株を、VWOは小型株の他に中国A株を組み入れ予定です。ますます、分散性が増します。

個人的には、この組み入れ完了後、VEU、VWO、VTIの3銘柄を組み合わせると面白いと思います。VTを再現する必要はありませんが、原理的には3銘柄でVTを再現でき経費率を0.0672%(8月末時点の構成比での試算)にすることができます。
(ベンチマーク移行完了後レポート致します。)

参考 日本から購入できるバンガードの低コストETF全銘柄は、以下からご確認いただけます。

バンガードの超コストETFの特徴・解説とETF一覧
長期投資において、より低コストの金融商品(インデックスファンドやETFなど)を保有することは重要です。コストは我々投資家の確...

本記事で紹介したETFのおすすめ購入先

コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。購入にかかる費用(売買手数料と為替手数料)が安い証券会社を選び、コストお抑えましょう。

本記事で紹介したバンガードETFは、海外ETFのためマネックス証券SBI証券楽天証券の3ネット証券の取り扱いとなります。以下、これらのネット証券の比較表です。

証券会社売買手数料為替手数料
(1ドル両替あたり)
SBI証券約定額の0.45%
(最低0ドル、最大20ドル)
0.25円
住信SBIネット銀行0.04円
マネックス証券0.25円
楽天証券0.25円

米国株式・ETFを購入する場合、株式・ETF自体の売買手数料の他、為替手数料がかかります。米国の金融商品のため、米ドルで売買しなくてはいけないので、日本円を米ドルに替える必要があり、その際に発生する手数料が「為替手数料」です。

上の表からわかるように、株式・ETFの売買手数料は、SBI証券マネックス証券最安となっています。約定代金の0.45%が手数料としてとられますが、上限が20ドルとなっているため、一律25ドルかかる楽天証券より割安です。

為替手数料に関しては、SBI証券が最安です。提携先の住信SBIネット銀行で両替することで為替手数料を他社よりも節約できます。外貨入出金サービスも充実しており、コスト・利便性の両面から見て、米国ETF・株式の売買は、SBI証券がオススメです。

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NISA口座で購入なら買付手数料無料

本ETFなど海外ETFをNISA口座で購入予定の方は、SBI証券がオススメです。SBI証券では、NISA口座での海外ETFの買付手数料が無料です。また、上述のように、他証券会社と比べて為替手数料も割安になるので、買付時の手数料を限りなく安くできます。

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SBI証券では、各種投資信託や米国株・海外ETFの品揃えが良く、IPOファンド保有時のポイントなど、様々な独自のメリットがあります。口座開設費・維持費は無料ですので、口座を持っていない方は、この機会に口座を開設してみると良いかもしれません。

SBI証券の特徴【早見表】
  • 海外ETF・株式が最安水準の手数料!(解説へ
  • 個人向け国債の購入で現金がもらえる!(解説へ
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また、本ブログでのSBI証券の詳細、評価・解説は、以下をご参照ください。

SBI証券口座開設のメリット・デメリット
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