海外ETFの中でも中国ETF(香港証券取引所に上場する株式・ETF)は、インド・中国・東南アジアなどの豊富な投資先と圧倒的な投資コストの安さから人気の高い金融商品です。中国ETFを日本から購入する場合、以下のネット証券3社で売買することができます。
それぞれの証券会社で中国ETF売買のための料金体系(コスト)が違うため、売買手法に応じてどの証券会社での売買が最もおトクか?を理解することが、投資パフォーマンス向上のため重要となります。
本記事では、中国ETFの売買手数料・為替手数料に関して、投資資金毎にどの証券会社がお得に売買できるかを解説します。本記事を参考に、皆様の売買スタイルにあった証券会社が見つかればと思います。
参考 米国ETFのコスト比較は、以下の記事をご参照ください。
目次
投資方法・資金別の中国ETF売買にお得な証券会社
投資方法や資金別に中国ETF売買のおトクな証券会社を解説します。はじめに、中国ETF売買にかかる2種類のコストを解説します。そして、各証券会社の料金体系(コスト)を確認し、最後にコスト比較結果(お得な証券会社)を解説します。
中国ETF売買時にかかる手数料
基本的に、日本から中国ETFを売買する場合、株式売買手数料・為替手数料の2種類のコストがかかります。中国ETF・株式を売買するには、売買手数料の他に現地通貨(香港ドルなど)へ両替するための為替手数料がかかります。
香港ETF売買時にかかる2種類の手数料:
- 売買手数料:外国株式売買同様の手数料
- 為替手数料:日本円から現地通貨(香港ドルなど)へ換金するため
その他諸経費:
SBI証券・楽天証券は、その他諸経費をまとめて売買手数料としていますが、マネックス証券は売買手数料とは別にこれらの経費を支払う必要があります。
(詳細はマネックス証券の手数料シミュレーター)
SBI証券・楽天証券・マネックス証券の海外ETF手数料比較
以下、各証券会社の2種類のコスト(売買手数料・為替手数料)を解説します。
売買手数料:低価格なら楽天証券、高価格ならSBI証券・マネックス証券が最安!
以下の表は、各証券会社の中国ETF・株式売買手数料比較です。表中の売買手数料をみると約定代金が低価格帯なら楽天証券が最もおトクで、高価格帯はマネックス証券・SBI証券が同手数料で最安となります。
証券会社 \ 約定代金 | 10万円まで | 10万円〜100万円まで | 100万円以上 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 約定代金の0.26% 最低:47香港ドル 最高:470香港ドル |
||
マネックス証券 | 約定代金の0.26% 最低:47香港ドル 最高:470香港ドル |
||
楽天証券 | 500円 | 約定代金の0.50% | 一律5,000円 |
実際いくらからどの証券会社がおトクなのか?は、次に紹介する為替手数料と合わせたトータルコストにより評価します。(後述)
為替手数料:最安はSBI証券!
全ての証券会社で、為替手数料は1香港ドルあたり15銭となります。しかし、SBI証券のみ住信SBIネット銀行で売買資金を香港ドルへ換えれば、為替手数料は7銭で済みます。そのため、為替手数料はSBI証券が最安となります。
SBI証券・住信SBIネット銀行の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今ならSBI証券の無料口座開設で最大10万円もらえるキャンペーン実施中です(9月30日まで)。
⇒ SBI証券
⇒ 住信SBIネット銀行
また、本ブログでのSBI証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
為替・売買手数料(トータルコスト)の比較
中国ETF売買のためのトータルコスト(為替手数料と売買手数料の合計)最安のおすすめ証券会社を解説します。手数料形態の違いや売買手数料・為替手数料のそれぞれで最安の証券会社が違うことから、トータルコストの安い証券会社は、投資資金によって違います。
数万円の売買なら楽天証券、それ以上ならSBI証券がおトク!
楽天証券とSBI証券のトータルコスト比較を解説します。(マネックス証券は、SBI証券と同じ売買手数料だが為替手数料が割高、かつその他経費が別途かかるため、本比較からは除外。)
以下のグラフは、投資資金毎のトータルコストを楽天証券(青線)・SBI証券(赤線)で比較したグラフです。横軸が投資資金(中国ETFの約定代金)、縦軸が投資資金毎の為替・売買手数料のトータルコストです。(1香港ドル=16円で計算)
上のグラフからわかるように、5万円以下の金額で中国ETFを売買する場合は楽天証券がおトクとなります。逆に、5万円以上の金額での売買は、SBI証券がおトクになります。住信SBIネット銀行で換金する場合、ほとんどの価格帯でSBI証券を用いた売買がおトクとなります。
次のグラフは、同様に投資資金毎のトータルコストを比較したグラフです。しかし、住信SBIネット銀行で両替するのではなく、SBI証券で香港ドルへ両替した場合の比較です。
この場合、約15万円以下の金額で中国ETFを売買する場合は楽天証券、15万円以上の金額での売買はSBI証券がおトクになります。つまり、住信SBIネット銀行で換金するのが面倒という方でも、15万円以上の価格帯でSBI証券がおトクとなります。
まとめると、中国ETF・株式売買の証券会社を選ぶ場合、
- 機動的な売買・積立・リバランス・配当金(分配金)の再投資など小資金(5万円程度)での売買をする方は楽天証券がオススメ。
- 約5万円以上の資金で中国ETFを買い付ける方はSBI証券がおすすめ。(住信ネットSBI銀行で両替しないなら約15万円以上)
SBI証券・楽天証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら、SBI証券の無料口座開設で最大7万円の現金、楽天証券の無料口座開設で最大47,200円相当のポイントがもらえるキャンペーンが行われています。
参考 中国ETF売買のためのその他比較情報は、以下の記事もご参照ください。
海外ETF手数料無料キャンペーンを使う方法も!
各証券会社とも海外ETF売買手数料に関するキャンペーンを行っています。キャンペーンをうまく使うことでさらにおトクに売買することができます。
2015年現在、SBI証券・楽天証券・マネックス証券では、NISA口座内の海外ETFの買付手数料がキャッシュバック、または無料(2015/12/30まで)のキャンペーンを行っています。
NISA口座で海外ETFを買い付ける場合、買付手数料は実質無料となるので、為替手数料が最安のSBI証券が、全ての価格帯でおトクということになります。
⇒ SBI証券 口座開設(無料)
海外ETF売買関連のキャンペーンは、以下の記事をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-comission-campaign/
海外(中国)ETF手数料比較のまとめ
- 海外ETF売買には「売買手数料」「為替手数料」の2種類のコストがかかる。
- 売買手数料は、一度の売買代金によって最安の証券会社が異なる。為替手数料最安はSBI証券。
- トータルコスト(売買+為替手数料)を考慮して証券会社を選ぶ場合、1度の売買金額が5(15)万円以下なら楽天証券がおトク!5(15)万円を超える売買はSBI証券がおトク!()内の数字は住信SBIネット銀行で両替しない場合。
本記事で紹介した証券会社は、以下の公式ページから、詳細確認・無料口座開設が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。