2015年8月17日より、住信SBIネット銀行での為替手数料が、4通貨(米ドル、豪ドル、NZドル、南アランド)で、改定されました。
住信SBIネット銀行での外貨両替は、海外ETFの売買コストを節約する方法として、多くの投資家の方が重宝しています。しかし、今回の改定で為替手数料が1米ドル9銭から15銭へ引き上げられました。
本記事では、今回の住信SBIネット銀行の為替手数料改定の詳細と改定後の海外(特に米国)ETF・株式の売買コストに関して解説します。
目次
住信SBIネット銀行で為替手数料改定!米ドルの手数料は値上がり!
2015年8月17日より、住信SBIネット銀行での為替手数料が、以下の表のように改定されました。下表は、円から両替した際の1通貨単位あたりの為替手数料です。
改定後 | 改定前 | |
---|---|---|
米ドル | 15銭 | 9銭 |
豪ドル | 30銭 | 40銭 |
NZドル | 30銭 | 40銭 |
南アランド | 15銭 | 25銭 |
豪ドル、NZドル、南アランドの手数料は下がりましたが、米ドルはこれまでの1ドルあたり9銭(0.09円)から15銭(0.15円)に値上がりしました。
住信SBIネット銀行の公式アナウンスはこちら。
⇒ 外貨預金における為替コスト改定のお知らせ
改定後のSBI証券の海外ETF売買トータルコスト(為替+売買手数料)は割安か?
海外ETFの売買にかかるコストの節約法に、住信SBIネット銀行で両替し、その外貨を用いてSBI証券で海外ETFを売買するという方法があります。
この方法を用いることで、マネックス証券・楽天証券(1米ドルあたり25銭)と比べて、SBI証券は為替手数料を節約することができ、株式売買手数料と為替手数料のトータルコストでおトクになるケースがありました。
はたして、今回の改定後もSBI証券での米国ETF売買は節約効果があるのでしょうか?
海外(米国)ETFの取引手数料は、SBI証券がお得!
今回の為替手数料変更後の米国ETFの売買トータルコスト(売買手数料+為替手数料)の比較を行います。以下の表をご覧ください。この表は、米国ETFを取引する際にかかる2つのコスト「株式売買手数料」と「為替手数料」の比較です。
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 (1ドル両替あたり) |
---|---|---|
SBI証券 | 約定額の0.45% (最低0ドル、最大20ドル) | 0.25円 住信SBIネット銀行で0.04円 |
マネックス証券 | 0.25円 | |
楽天証券 | 0.25円 |
上表から、売買手数料は、SBI証券・マネックス証券が最安、為替手数料はSBI証券が最安ということがわかります。つまり、両手数料を合わせたトータルコストは、SBI証券が最もおトクということになります。
参考 米国ETFのトータルコスト比較の詳細解説は、以下をご参照ください。
NISA口座なら買付手数料無料
SBI証券では、NISA口座での海外ETFの買付手数料が無料になります。NISA枠を利用することで、さらにお得に米国ETFを購入することができます。
参考 NISA口座での売買手数料の詳細は、以下をご参照ください。
このように、今回のSBI証券の取引手数料の引き下げにより、米国株式・ETFを購入する場合、SBI証券のトータルコスト(売買手数+為替手数料)が、全ての価格帯で最安となりました。米国株式・ETFを買うならSBI証券がオススメですね!
中国ETFはSBI証券がおトク!
今回の米ドル為替手数料の引き上げにより米国ETFでのSBI証券がコスト最安なのは、売買代金が80万円以上の時でした。しかし、中国ETFでは5万円程度の売買からSBI証券がおトクとなります。
以下、中国ETF売買のためもトータルコストを比較します。まず、以下の各証券会社の中国ETF売買手数料をご覧ください。低価格帯なら楽天証券、高価格帯ならマネックス証券・SBI証券が割安であることがわかります。
証券会社 \ 約定代金 | 10万円まで | 10万円〜100万円まで | 100万円以上 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 約定代金の0.26% 最低:47香港ドル 最高:470香港ドル |
||
マネックス証券 | 約定代金の0.26% 最低:47香港ドル 最高:470香港ドル |
||
楽天証券 | 500円 | 約定代金の0.50% | 一律5,000円 |
次に、為替手数料ですが、マネックス証券・楽天証券は1香港ドルあたり15銭の為替手数料がかかります。しかし、SBI証券では、住信SBIネット銀行を使うことで、7銭の為替手数料となります。
以下のグラフは、トータルコスト(売買手数料と為替手数料の合計)の比較です。(マネックス証券は、二つのコスト以外にその他諸経費がかかり割高になるため比較から除外しました。)
上のグラフからわかるように、5万円以下の金額で中国ETFを売買する場合は楽天証券がおトクとなります。逆に、5万円以上の金額での売買は、SBI証券がおトクになります。ほとんどの価格帯でSBI証券を用いた売買がおトクとなります。
参考 中国ETF・株式のコスト比較の詳細は、以下をご参照ください。
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参考 住信SBIネット銀行は、SBI証券と同時口座開設をすることができます。
住信SBIネット銀行の為替手数料改定のまとめ
- 住信SBIネット銀行では、2015年8月17日から4通貨(米ドル、豪ドル、NZドル、南アランド)の為替手数料を改定した。
- 円から米ドルへの為替手数料は、1米ドルあたり0.09円から0.15円へ値上げ。他通貨の為替手数料は値下げ。
- 為替手数料改定後の米国ETFのトータルコスト(為替手数料と売買手数料の合計)を比較。約定代金が80万円以下ならマネックス証券が、80万円以上ならSBI証券がおトク(1ドル=124円)。
- NISA口座のキャンペーンを使うと、為替手数料の少ないSBI証券が全価格帯でおトク。
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