MSCI EMUインデックスとは?特徴・構成銘柄・ETFなど解説 | インデックス投資で資産運用

MSCI EMUインデックスとは?特徴・構成銘柄・ETFなど解説

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MSCI EMUインデックスとは?特徴・構成銘柄・ETFなど解説

MSCI EMUインデックスとは?特徴・構成銘柄・ETFなど解説



MSCI EMUインデックスとは、欧州通貨(ユーロ)圏経済の動向を表す株価指数(インデックス)です。UBS ETF欧州通貨圏株(MSCI EMU)(1387)などの低コストETFのベンチマークに採用されています。

本記事では、MSCI EMUインデックスの特徴、構成比、本指数をベンチマークとするETFを紹介・解説します。また、それらETFのオススメ購入先などを紹介・解説します。

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目次

MSCI EMUインデックスの特徴・評価

MSCI EMUインデックスとは、欧州経済通貨同盟(European Economic and Monetary Union = EMU)の先進国10カ国の株式市場の動向を表す株価指数です。各国の大・中型株式、237銘柄から構成されており、EMU圏の株式時価総額の約85%をカバーしています。

以下、本指数の各種構成比、他指数との比較、また評価などを解説します。

国別構成比

以下のグラフ・表は、MSCI EMUインデックスの国別別構成比です。ユーロ通貨圏のため、FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスMSCIヨーロッパ指数で上位国となっているイギリスやスイスが含まれていません。

MSCI EMUインデックスの国別構成比

MSCI EMUインデックスの国別構成比

構成比
フランス32.34%
ドイツ29.90%
スペイン10.87%
オランダ9.16%
イタリア7.86%
その他9.88%

*その他の国には、ベルギー、フィンランド、アイルランド、オーストラリア、ポルトガルが含まれます。構成比比率は、UBS ETF欧州通貨圏株(MSCI EMU)(1387)参照。

参考 FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックス、MSCIヨーロッパ指数の詳細は、以下をご参照ください。

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業種別構成比

以下のグラフ・表は、本ETFの業種別構成比です。MSCIコクサイなど先進国株式市場全体の業種別構成比と比べると、情報技術の割合が低く、生活必需品等が高い点が特徴です。

MSCI EMUインデックスの業種別構成比

MSCI EMUインデックスの業種別構成比

業種構成比
金融22.97%
一般消費財14.55%
資本財13.21%
生活必需品11.31%
ヘルスケア8.58%
素材7.59%
情報技術6.17%
公益事業5.34%
電気通信5.29%
エネルギー4.99%

参考 MSCIコクサイの詳細は、以下をご参照ください。

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組入上位10銘柄の構成比(全237構成銘柄中)

下表は、本ETFの組入上位10銘柄の構成比です。上位10銘柄で全体の23.67%を占めています。ヨーロッパを代表する大企業ばかりです。

銘柄構成比業種
バイエル2.88%ドイツヘルスケア
トタル2.79%フランスエネルギー
サノフィ2.74%フランスヘルスケア
アンハイザー・ブッシュ・インベブ2.70%ベルギー生活必需品
ダイムラー2.25%ドイツ一般消費財・サービス
シーメンス2.14%ドイツ資本財・サービス
アリアンツ2.11%ドイツ金融
サンタンデール銀行2.06%スペイン金融
SAP2.02%ドイツ情報技術
バスフ1.98%ドイツ素材

参考 ヨーロッパの指数上位企業の詳細は、以下をご参照ください。

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評価・解説

MSCI EMUインデックスは、欧州通貨(ユーロ)圏の先進国株式市場の動向を表す株価指数です。そのため、イギリスやスイスを含まず、フランス、ドイツを中心とする通貨同盟国のみが構成国なっています。

このような構成のため、イギリス・スイスを含むヨーロッパ先進国全体の株価指数と比べて、ECBの金融政策やユーロ圏の政策の恩恵を受けやすいメリットがあります。また、ユーロ圏の小型株式の動向を表すMSCI EMU小型株インデックスもあります。

ユーロ圏に絞った投資を行いたい方は本指数に注目すると良いですが、イギリス・スイスを含むヨーロッパ全土に投資を行いたい方は、ベンチマーク株価指数として、FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスMSCIヨーロッパ指数などを選ぶと良いでしょう。

参考 ヨーロッパ株式市場への投資は、以下をご参照ください。

ヨーロッパ(欧州)株式市場を投資対象とするインデックスファンド・ETF一覧。おすすめファンドや比較など
ヨーロッパ(欧州)経済は、金融緩和を追い風に順調な回復局面を迎えています。今後の経済回復・成長が見込める欧州株式市場への投資...

また、ヨーロッパ株式市場だけでなく全世界の先進国株式市場へ投資したい方はMSCIコクサイ、新興国も含めた全世界の株式市場への投資を目的とする方はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスなどを参考とすると良いでしょう。

参考 先進国株式市場や全世界の株式への投資は、以下をご参照ください。

先進国株式クラスのインデックスファンド・ETF一覧。おすすめファンド・比較など
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MSCI EMUインデックスをベンチマークとするETF

MSCI EMUインデックスをベンチマークとする低コスト金融商品には、UBS ETF欧州通貨圏株(1387)があります。信託報酬0.23%(年率)と低コストで、本指数と同等の投資成果が得られます。また、外国での配当課税にメリットがあります。

UBS ETF欧州通貨圏株(MSCI EMU)の特徴:

  • ベンチマーク:MSCI EMUインデックス(ネットリターン)
  • 売買手数料:証券会社毎(GMOクリック証券ならNISA口座で無料。優待で実質無料。)
  • 信託報酬(税抜):0.23%
  • 売買単位:1株毎
  • 最低購入金額:15,300円(2015年12月3日現在)
  • 決算:年2回(1月、7月)
  • 信託期間:無期限(設定日:2002年9月19日)
  • 純資産総額:約2817億円

参考 UBS ETF欧州通貨圏株(MSCI EMU)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/ubs-etf-euro-currency-stock-1387/

コストを抑えたオススメ購入先

売買コストは、確実なマイナスリターンとして投資パフォーマンスを悪化させます。売買コストの安い証券会社を選び、コストを抑えることは、我々投資家が確実にできるパフォーマンス向上方法です。売買手数料の安い証券会社を選ぶよう心がけましょう。

本記事で紹介した、UBS ETF欧州通貨圏株(MSCI EMU)は、国内ETFのため、国内株式売買手数料が安い証券会社での売買が重要です。下表は、各証券会社の国内株式・ETFの売買手数料比較です。

証券会社名 \ 約定代金10万円20万円30万円50万円100万円200万円300万円500万円1000万円
SBI証券90105250250487921115211521152
GMOクリック証券8898241241436834834834834
カブドットコム証券901802502509901890279036903690
ライブスター証券8097180180340600600800800
松井証券0300300500100020003000500010000
マネックス証券100180250450150030004500750015000
楽天証券139185272487921921921921921
*表上の「+」を押すと、各約定代金別の手数料(税抜)が表示できます。

表からわかるように、投資資金が10万円以下なら松井証券が、10万円以上ならライブスター証券が圧倒的にお得です。皆様の投資資金に合わせてお使い分けください。

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ライブスター証券
松井証券

また、本ブログでの松井証券・ライブスター証券の評価・解説は、以下をご参照ください。

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