東証REIT指数とは、日本の不動産市場の動向を表す代表的な指数(インデックス)です。ニッセイJリートインデックスファンドなどの低コストインデックスファンドのベンチマークに採用されています。
本記事では、東証REIT指数の特徴、構成比、本指数をベンチマークとする金融商品(インデックスファンド・ETF)を紹介・解説します。また、それら金融商品のお得なオススメ購入先などを紹介・解説します。
目次
東証REIT指数の特徴・評価
東証REIT指数とは、東京証券取引所(東証)に上場するREIT全銘柄を対象とした時価総額加重型の指数(インデックス)で、日本のREIT(Jリート)市場を代表する投資収益指数となっています。
オフィスや商業施設、ホテル、マンション、物流施設、ヘルスケア施設など多種多様なREIT銘柄から構成されています。以下、本指数の各種構成比、他指数との比較、また評価などを解説します。
用途別構成比
以下のグラフ・表は、東証REIT指数の用途別構成比です。景気に動向が左右されやすいオフィスビルの割合が約50%と高い点が特徴です。
用途 | 構成比 |
---|---|
オフィス | 49.59% |
商業・物流等 | 35.41% |
住宅 | 15.01% |
組入上位10銘柄の構成比(全52銘柄中)
下表は、東証REIT指数の組入上位10銘柄の構成比です。上位10銘柄で全体の約45.9%を占めています。
銘柄 | 構成比 | 用途 |
---|---|---|
日本ビルファンド投資法人 | 7.00% | オフィス |
ジャパンリアルエステイト投資法人 | 6.96% | オフィス |
日本リテールファンド投資法人 | 5.68% | 商業・物流等 |
野村不動産マスターファンド投資法人 | 5.40% | オフィス |
ユナイテッド・アーバン投資法人 | 4.39% | 商業・物流等 |
オリックス不動産投資法人 | 3.59% | オフィス |
日本プロロジスリート投資法人 | 3.50% | 商業・物流等 |
日本プライムリアルティ投資法人 | 3.27% | オフィス |
アドバンス・レジデンス投資法人 | 3.19% | 住宅 |
GLP投資法人 | 2.96% | 商業・物流等 |
評価・解説
東証REIT指数は50銘柄と少ないですが、1銘柄が不動産投資信託(REIT)として、たくさんの不動産に投資を行っています。そのため、東証REIT指数は十分に分散効果が期待できる指数と言えます。
また、指数の特徴として景気に敏感なオフィスビル関連の割合が高い点があります。下表は、過去の東証REIT指数、また各セクターの収益率の推移です。東証REIT指数全体の収益率は、構成比率の高いオフィスビルの収益率に近いパフォーマンスとなっています。
指数名 | 過去1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
---|---|---|---|---|
東証REIT指数 | 4.26% | 14.49% | 20.76% | 29.68% |
東証REIT(オフィス)指数 | 4.32% | 11.91% | 17.22% | 22.52% |
東証REIT(住宅)指数 | 9.49% | 25.98% | 35.18% | 49.63% |
東証REIT(商業・物流)指数 | 2.07% | 13.14% | 19.72% | 32.33% |
東証REIT指数をベンチマークとしたインデックスファンド
下表は、東証REIT指数(配当込み)をベンチマークとするインデックスファンドのコスト・パフォーマンス比較です。ニッセイJリートインデックスファンドが最安コストです。
ファンド名 | 信託報酬 (実質コスト) | インデックスとの差異 | 過去1年間のリターン (2015/9/30時点) | 純資産 [百万円] |
---|---|---|---|---|
iFree J-REITインデックス | 0.29% | - | - | - |
たわらノーロード国内リート | 0.30% | - | - | - |
ニッセイJリートインデックスファンド | 0.34% (0.34%) | -0.6% | 3.5% | 7,854 |
i-mizuho国内リートインデックス | 0.39% (0.56%) | -0.4% | 3.7% | 1,368 |
SMT J-REITインデックス・オープン | 0.40% (0.40%) | -0.4% | 3.3% | 12,208 |
野村インデックスファンド・J-REIT | 0.40% (0.41%) | -0.0% | 4.1% | 4,580 |
eMAXIS国内リートインデックス | 0.40% (0.43%) | -0.2% | 3.9% | 12,149 |
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。コスト最安のニッセイJリートインデックスファンドを用いて日本の不動産市場へ分散投資を行いましょう。
参考 ニッセイJリートインデックスファンドや国内REIT(J-REIT)市場への投資を目的としたインデックスファンドの比較・詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/nissay-j-reit-index-fund/
コストを抑えたオススメ購入先
本記事で紹介したインデックスファンドは、以下の大手ネット証券会社で購入手数料無料で購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券での保有が最もオススメです。今なら無料口座開設で最大10万円がもらえます。(9月30日まで)
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また、本記事でのSBI証券の解説・評価は、以下の記事をご参照ください。
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証券会社でお迷いの方は、以下の記事をご覧ください。証券会社選びの基準、また用途別にどの証券会社が低コストか?などを紹介しております。
東証REIT指数をベンチマークとしたETF
下表は、東証REIT指数(配当込み)をベンチマークとするETFのコスト・パフォーマンス比較です。iシェアーズJリートETF(1476)が最安コストです。
信託報酬 (税抜) | 純資産 (百万円) |
|
---|---|---|
iシェアーズJリートETF(1476) | 0.16% | 1,533 |
MAXIS Jリート上場投信(1597) | 0.25% | 36,858 |
SMAM東証REIT(1398) | 0.22% | 12,407 |
NZAM上場投信東証REIT指数(1595) | 0.248% | 52,242 |
上場インデックスファンドJリート(1345) | 0.3% | 88,851 |
東証REIT指数連動型上場投信(1343) | 0.34% | 146,400 |
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http://investment-by-index-invest.com/ishares-j-reit-etf-1476/
コストを抑えたオススメ購入先
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