昨今著しい成長を遂げている市場に ヘルスケア 市場があります。様々なバイオテクノロジー、また医薬品などにより、目覚ましい成長を遂げている企業(銘柄)が多数存在しており、今後も市場規模を拡大していくと考えられています。
本記事では、全世界、または米国の成長著しいヘルスケア関連企業への分散投資を目的としたETFを紹介します。ETFの特徴、また各ETFの比較を行います。ヘルスケア市場への投資をお考えの方は、銘柄選びの際にご参考ください。
目次
ETF(上場投資信託)とは?
はじめに、ETFと呼ばれる投資商品の特徴を解説します。すでにご存知の方は、読み飛ばしてください。
ETFの特徴
ETFとは、証券取引所に上場しているインデックスファンドです。インデックスファンド同様、株価指数に連動する金融商品です。別名「上場投資信託」とも呼ばれています。
ETFの特徴・メリット:
- 株式同様、証券取引所が開いている時間にいつでも売買できる。
- 保有時にかかるコスト(信託報酬)が、インデックスファンドより割安!
参考 ETFの詳細は、以下をご参照ください。
インデックスファンドとETFの違い
インデックスファンドとETFの違いは、コストと購入・保有時の利便性の2点です。以下、コスト・利便性2つの側面から両者の違いを解説します。
コスト面の比較
下表は、インデックスファンドとETFのコスト面の違いをまとめたものです。一般的に、購入コストはインデックスファンドが、保有コストはETFが割安となっています。
インデックスファンド | ETF | |
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初期コスト (売買手数料) |
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継続コスト (信託報酬) |
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インデックスファンドとETFのまとめ
一般的に、投資の利便性を重視する場合はインデックスファンド、投資コストを重視する場合はETFがおすすめです。以下、先進国株式クラスについて、インデックスファンド・ETFをそれぞれ紹介するので、皆様の投資方法や重視する点に合わせて商品をお選びください。
参考 インデックスファンドとETFの選び方、比較・詳細は、以下をご参照ください。
海外・米国ヘルスケア市場への投資を目的としたETF
全世界、または米国のみに特化したヘルスケア市場への投資を目的としたETFを紹介します。低コストETF一覧、またおすすめ商品、さらにコストを抑えたおトクな購入先を解説していきます。
海外・米国ヘルスケアETF一覧
下表は、日本から海外ヘルスケア市場への投資が可能なETF一覧です。世界のヘルスケア市場へ投資ができるETFの他、成長著しい米国に特化したETFもあります。各ETFの投資コスト(信託報酬)、構成銘柄数、分配金利回り、また投資対象を比較しています。
銘柄 | 信託報酬 | 銘柄数 | 利回り | 特徴 |
---|---|---|---|---|
バンガード米国ヘルスケアセクターETF(VHT) | 0.09% | 341 | 1.22 | 米国のヘルスケア。大型株、中型株、小型株 |
ヘルスケアセレクトセクターSPDRファンド(XLV) | 0.14% | 58 | 1.43 | S&P500指数9業種のヘルスケア業 |
iシェアーズグローバルヘルスケアETF(IXJ) | 0.35% | 90 | 1.73 | グローバルのヘルスケアセクター株式 |
マーケットベクトル医薬品ETF(PPH) | 0.47% | 25 | 1.94 | 医薬品企業最大手25社 |
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ETFを選ぶ上では、コストや分散性(銘柄数の多さ)などを基準にして、決めると良いです。同じ投資先の場合、信託報酬の安いETFの方が、コスト分パフォーマンスが良くなります。
ちなみに、以下のグラフを見ていただくとわかるように、ヘルスケアセクターに特化したETFと全セクター混ぜたETFとでは、本記事で紹介するヘルスケアセクターに特化したETFのパフォーマンスが圧倒的に良くなっています。
VHTとVTIのパフォーマンス比較
下図は、米国ヘルスケア・セクターに特化したバンガード米国ヘルスケアセクターETF(VHT)と全セクターの銘柄から構成されるバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)のパフォーマンス比較です。VHTが、過去2、5、10年全ての期間で、圧倒的なパフォーマンスを誇っています。
IXJとTOKのパフォーマンス比較
下図は、世界のヘルスケア・セクターを投資対象とするiシェアーズグローバルヘルスケアETF(IXJ)と全世界の全セクターを投資対象とするiシェアーズMSCIコクサイETF(TOK)のパフォーマンス比較です。本ETF(IXJ)のパフォーマンスが過去5、10年などの長期において、圧倒的なパフォーマンスを誇っています。
おすすめETFは?
米国のみのヘルスケアを対象とする場合、バンガード米国ヘルスケアセクターETF(VHT)を選ぶと良いでしょう。
VHTは、投資コストが0.09%と他ETFと比べて圧倒的に安い点、また銘柄数が多く分散性に長けている点が評価のポイントです。さらに、小型株式も含むため、小型株のアノマリーを取り込むこともできます。
参考 VHTの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/vanguard-health-care-etf-vht/
一方、全世界のヘルスケア企業を対象とする場合、オススメETFは非常に悩ましい問題です。
低コストETFということであればマーケットベクトル医薬品ETF(PPH)が良いですが、構成銘柄数はiシェアーズグローバルヘルスケアETF(IXJ)の方が4倍程度多く、分散性に優れています。個人的には、多少コストをかけてもIXJかな?という印象です。好みによって、ご選択ください。
また、アクティブファンドですが、信託報酬1.33%のiTrustバイオもあります。銘柄選択を行い集中的に投資したい方は、こちらを用いるのも良いでしょう。
分散性を高めるために
リスクを分散し、米国の全ての業種に分散投資をしたいという方は、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)やバンガード・S&P500ETF(VOO)がオススメです。いずれのETFも経費率0.05%と超低コストで投資が行えます。
個人的には、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の方が、大型・中型・小型株式の約3,800銘柄に分散投資ができるため、オススメです。
参考 米国株式市場への投資を目的としたETF・ファンドの詳細は、以下をご参照ください。
また、米国だけなく先進国株式市場全体への分散投資を行いたい場合、たわらノーロード先進国株式(信託報酬:0.225%)やニッセイ外国株式インデックスファンド(同:0.24%)がオススメです。低コストで約22カ国の先進国株式市場に分散投資が可能です。米国は約60%の構成比率です。
参考 先進国株式クラスのファンド・ETFの比較・詳細は、以下をご参照ください。
さらに分散効果を高めいたいという方は、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)や三井住友・DC全海外株式インデックスファンドなどの全世界株式ファンドがオススメです。先進国・新興国の約50カ国に分散投資を行うことができます。
参考 全世界株式クラスのファンド・ETFの比較・詳細は、以下をご参照ください。
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。投資コスト(売買手数料)の安い証券会社を選び、パフォーマンス向上に努めましょう。
手数料最安はSBI証券
本記事で紹介したETF、米国ETFのためマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3ネット証券の取り扱いとなります。以下、これらのネット証券の比較表です。
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 (1ドル両替あたり) |
---|---|---|
SBI証券 | 約定額の0.45% (最低0ドル、最大20ドル) | 0.25円 住信SBIネット銀行で0.04円 |
マネックス証券 | 0.25円 | |
楽天証券 | 0.25円 |
米国株式・ETFを購入する場合、株式・ETF自体の売買手数料の他、為替手数料がかかります。米国の金融商品のため、米ドルで売買しなくてはいけないので、日本円を米ドルに替える必要があり、その際に発生する手数料が「為替手数料」です。
上の表からわかるように、株式・ETFの売買手数料は、SBI証券とマネックス証券が最安となっています。約定代金の0.45%が手数料としてとられますが、上限が20ドルとなっているため、一律25ドルかかる楽天証券より割安です。
為替手数料に関しては、SBI証券が最安です。提携先の住信SBIネット銀行で両替することで為替手数料を他社よりも節約できます。外貨入出金サービスも充実しており、コスト・利便性の両面から見て、米国ETF・株式の売買は、SBI証券がオススメです。
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NISA口座で購入なら買付手数料無料
本ETFなど海外ETFをNISA口座で購入予定の方は、SBI証券がオススメです。SBI証券では、NISA口座での海外ETFの買付手数料が無料です。また、上述のように、他証券会社と比べて為替手数料も割安になるので、買付時の手数料を限りなく安くできます。
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SBI証券では、各種投資信託や米国株・海外ETFの品揃えが良く、IPOやファンド保有時のポイントなど、様々な独自のメリットがあります。口座開設費・維持費は無料ですので、口座を持っていない方は、この機会に口座を開設してみると良いかもしれません。
SBI証券の特徴【早見表】 | |
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また、本ブログでのSBI証券の詳細、評価・解説は、以下をご参照ください。
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