iTrustバイオの解説・評価 | インデックス投資で資産運用

iTrustバイオの解説・評価

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iTrustバイオの解説・評価

iTrustバイオの解説・評価



iTrustバイオは、世界中(先進国、新興国)のバイオ医薬品関連の株式に投資することを目的とした投資信託(ファンド)です。信託報酬1.33%で、昨今飛躍的な成長を遂げるバイオ株式市場に分散投資することができます。

本記事では、iTrustバイオの解説を行います。ファンドの特徴・特徴、構成比、コスト、分配金、他ファンドの比較を解説し、本ファンドをおトクに購入できる証券会社も紹介します。

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目次

iTrustバイオの特徴・評価

iTrustバイオは、世界中のバイオ医療企業を投資対象としたアクティブファンドです。インデックスファンド日経平均株価TOPIXS&P500等の株価指数に連動する投資成果を目指すのファンドなのに対し、アクティブファンドは、銘柄選別などを行うことで、対象株価指数よりも優れた投資成果を上げることを目指すファンドです。

実際、iTrustバイオは、流動性のスクリーニングを行った(流動性の低い銘柄を取り除く)後、企業の収益性・持続的成長性・バリュエーション等、株式のクオリティを分析します。そして、それらのクオリティ選別で残った銘柄を、株価変動(リスク)や相関を考慮した最小分散手法を用いて、リスクを抑えたポートフォリオを構築しています。

iTrustバイオの銘柄選別・ポートフォリオ構築法

iTrustバイオの銘柄選別・ポートフォリオ構築法
参照:iTrust | ピクテ投信

以上のように、業種を絞り、さらに銘柄選別やリスクコントロールを行うことで、伝統的な株価指数よりも高い投資成果を上げることを目指します。

iTrustバイオの特徴:

  • ベンチマーク:なし
  • 売買手数料:無料(ノーロード)
  • 信託報酬(税抜):1.33%(保管費用なども含めた実質コスト:初回決算待ち)
  • 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券で最低500円から積立可能。)
  • 決算:年1回(決算日は4月13日。休日の場合、翌営業日。)
  • 信託期間:無期限(設定日:2016年2月19日)
  • 信託財産留保額:なし
  • 販売会社:SBI証券 ←オススメ!楽天証券マネックス証券カブドットコム証券

以下、本ファンドの各種構成比、コスト、分配金、また特徴・評価などを解説します(ピクテ社のデータを基に作成)。

国別構成比

以下のグラフ・表は、本ファンドの国別構成比です。バイオテクノロジーをリードするアメリカ(米国)が全体の約8割を占めています。その他、ヨーロッパ諸国が続く構成になっています。

iTrustバイオの国別構成比

iTrustバイオの国別構成比

構成比率
アメリカ(米国)81.8%
アイルランド5.1%
スイス4.5%
オランダ4.0%
スペイン2.7%
その他の国0.7%
その他(コール・ローン等)1.2%

組入上位10銘柄

下表は、本ファンドの組入上位10銘柄です。様々な医療を対象とした企業から構成されています。本ファンド全体における上位10銘柄の比率は、64.8%となっています。

銘柄構成比率特徴
バイオジェン9.9%アメリカ(米国)世界屈指のタンパク質生産能力を持つバイオジェン、および遺伝子組み替え抗体に関して高度な技術力を持つIDECの合併。
アムジェン9.7%アメリカ(米国)バイオテクノロジーの最大手。主力は、赤血球体の生成促進剤、および白血球生成促進剤。神経病とがんの治療薬にも注力。
ギリアド・サイエンシズ9.0%アメリカ(米国)ウイルス性疾患に有効な体内物質を生化学的に組合せ、HIVなどに有効な新薬開発に強み。真菌症治療薬の他、カポジ肉腫やインフルエンザの治療薬も製造。
マイラン8.3%アメリカ(米国)呼吸器疾患、アレルギー疾患、精神障害等の治療薬を手がける。バイオ・シミラーの開発にも注力。
セルジーン5.8%アメリカ(米国)主力製品はサロミド。ハンセン病のらい性結節性紅斑(ENL)の治療薬として、1998年に米食品医薬品局(FDA) から承認された。
リジェネロン・ファーマシューティカルズ4.8%アメリカ(米国)がんや慢性炎症、関節リウマチなどの治療薬の研究開発や商品化を手がける。
アクテリオン4.5%スイス肺高血圧症などの治療薬を有するスイスのバイオ医薬品企業。
シャイアー4.4%アイルランド注意欠陥・多動性障害 (ADHD)、消化器系疾患、腎臓病などの治療薬を手がける。
ジャズ・ファーマシューティカルズ4.4%アメリカ(米国)居眠り病、血液・腫瘍関連の治療薬や鎮痛剤などの製品を持つバイオ医薬品企業。医薬品の開発、商品化などを手掛ける。
キアゲン4.0%オランダDNAやRNAなどの分析に使用される試薬・解析技術メーカー。

コスト:売買手数料、信託報酬および実質コスト

購入手数料は、無料(ノーロード)です。信託報酬は年率1.33%(税抜)で、アクティブ型ファンドとしては、低水準です。

また、本ファンドはポイント還元率(年率:最大0.24%)のSBI証券で購入・保有することで、おトクに運用することができます。本ファンドの場合、信託報酬ーポイント還元率(最大)=1.33% – 0.24%で、実質1.09%でファンドを保有可能です。他証券会社もポイントプログラムを行っていますが、最大還元率が最も高いのは、SBI証券です。

参考 SBI証券のポイント還元の仕組みや方法の詳細は、以下をご参照ください。

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分配金

決算日は年1回(4月)です。まだ一度の決算も迎えていないため分配金実績はありません。

ただし、決算期を迎えても分配金を出さないことが望まれます、ファンドの原資となる株式の配当などは、ファンド内で再投資され効率的な運用が行われていると言えます。分配金が出てしまうと、分配金への課税分投資パフォーマンスが悪化します。

参考 分配金の課税に関しては、以下をご参照ください。

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評価・口コミ(評判)・他ファンドとの比較

本ファンドの特徴は、アクティブファンドでありながら低コストである点、また今後高い成長が期待できるバイオ医療関連の銘柄に絞った厳選投資を行っている点です。

ファンドのコストに関しては、SBI証券などネット証券で購入手数料無料で取引でます。また、信託報酬は、1.33%と低水準です。アクティブファンドの場合、信託報酬2%を優位に超えるファンドがある多い中、本ファンドは低コストを実現しています。

また、投資対象は、iPS細胞や遺伝子治療など将来高い成長が期待されるバイオ医薬品市場を対象としています。その中でも、収益性や持続性の高い企業へ厳選投資することで、将来の高い運用パフォーマンスを目指しています。

工夫点:最小分散法

本ファンドは、バイオ医療関連の銘柄に投資をしています。これらの銘柄は、今後非常に高い成長が見込める反面、株価変動(リスク)が高い点も特徴です。そのため、本ファンドのポートフォリオは、最小分散法により、銘柄の間の相関係数やリスクなどを考慮し、リスクを最小限に抑える工夫がされています。

バイオ関連への投資をする上で非常に嬉しい工夫です。

参考 最小分散法の概略は、以下をご参照ください。

MSCI日本株最小分散インデックスとは?指数の特徴・構成比・比較・パフォーマンス・連動商品を徹底解説!
2015年10月20日より、東証にiシェアーズの新規4銘柄が上場します。その4銘柄の中には、TOPIXなどの伝統的なインデッ...

バイオ医薬品について

バイオ医薬品とは、 免疫力の低下や体の機能の異常といった病気の原因に直接働きかけるなどして治療する薬で、人の持つ免疫力や自然の力などを活用して作らます。体の悪いところにピンポイントで作用するため、比較的副作用が少なく、がん・難病などを治療することもできます。

昨今では、「アバスチン」「インターフェロン」「インスリン」など、がんやウイルス肝炎、糖尿病の治療薬が開発され、治療薬として成果を上げています。今後もiPSや遺伝子治療などで飛躍的な市場成長が期待できる分野です。

このように、本ファンドを利用することで、今後高い成長が期待できるバイオ医薬品関連市場、銘柄に分散投資を行うことができます。

パフォーマンス

以下のグラフは、本ファンドのマザーファンドとMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI世界株価指数))の2000年来のパフォーマンス比較です。バイオ市場の急速な発展により、本ファンドのマザーファンドは、伝統的な株価指数を多く上回っています。(過去のパフォーマンスであり、将来のパフォーマンスを保証するものではない)。

iTrustバイオのマザーファンドと参考指標「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」のパフォーマンス比較

iTrustバイオのマザーファンドと参考指標「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」のパフォーマンス比較
参照:iTrust | ピクテ投信

また、下表は、本ファンドのマザーファンドとMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスのリターン・リスク(標準偏差)の比較です。

項目リターンリスクシャープレシオ
iTrustバイオ(マザーファンド)9.55%30.38%0.31
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(世界株価指数)2.97%21.57%0.13

本ファンドは、ベンチマークを+6.58%上回っています。コスト(信託報酬)分を指し引いても+5.14%の超過となっています。値動きの幅(リスク)は大きめですが、リターンをリスクで割ったシャープレシオ(リスクを取った分の見返り)は、本ファンドが圧勝しています。

参考 投資におけるリターンやリスクの意味は、以下をご参照ください。

投資における「リスク」「リターン」とは?
本記事では、投資における「リスク」「リターン」の意味を解説します。特に「...

ここまで紹介してきたように、本ファンドはアクティブでありながら、低コストを実現しています。また運用もバイオ医薬品の優良企業に投資を行っており、将来の高い成長が期待できます。パフォーマンスも良好ですので、アクティブファンドを利用して、インデックス以上の投資成果を狙いたい、またはバイオ医薬品に集中投資したい方には、オススメのファンドです。

ただし、さらに低コストで先進国の全業種に分散投資したい方は、たわらノーロード先進国株式(信託報酬:0.225%)やニッセイ外国株式インデックスファンドがオススメです。(日本株式市場ならニッセイTOPIXインデックスファンドたわらノーロード日経225日経225インデックスeなどがオススメ)

また、先進国だけでなく、全世界の株式市場へ分散投資したい方は、信託報酬0.14%のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、または信託報酬0.25%の三井住友・DC全海外株式インデックスファンドがオススメです。いずれもインデックスファンドで、iTrust世界株式よりも低コストになっています。

参考 先進国や全世界株式クラスのファンド・ETFの比較・詳細は、以下をご参照ください。

先進国株式クラスのインデックスファンド・ETF一覧。おすすめファンド・比較など
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コストを抑えたオススメ購入先

コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。コスト削減可能な証券会社を選び、投資パフォーマンスの向上に努めましょう。

iTrustバイオは、以下(下表)のネット証券から購入手数料無料で取引可能です。

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また、本記事でのSBI証券の解説・評価は、以下の記事をご参照ください。

SBI証券口座開設のメリット・デメリット
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私の場合、ファンド保有用にSBI証券・楽天証券、フリーETF用にカブドットコム証券、また海外ETF用としてマネックス証券を使用中です。他GMOクリック証券を株主優待銘柄用に口座開設しています。

証券会社でお迷いの方は、以下の記事をご覧ください。証券会社選びの基準、また用途別にどの証券会社が低コストか?などを紹介しております。

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