米国バンガード社のETFは、その格安な管理費用(信託報酬・経費率)からインデックス投資家の必須投資ツールとなっています。例えば、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は、経費率0.14%で全世界の株式市場に投資することができます。
しかし、バンガードETFの特徴は経費率の安さだけでなく、種類(投資対象)の豊富さにあります。それらの豊富な種類のETFを組み合わせることで、より経費率の安い自前のETFを作ることができます。
本記事では、バンガードETFをより賢く、おトクに利用する方法(ETFの組み合わせ方法とそのコスト)を公開・解説します。また、投資資金別の売買手数料最安のオススメETF購入先を紹介します。
目次
バンガードETFのおトクな組み合わせ例
冒頭でもお伝えしたように、豊富な種類のバンガード低コストETFを組み合わせることで、さらに低コストの自前のETFを作ることができます。以下、バンガードETFの組み合わせ例をいくつか紹介します。
VTIとVXUSでVTと同じ構成比で経費率0.094%を実現
はじめに、以下のバンガード2銘柄で、VTと同様の構成比で経費率を0.094%に下げる方法を紹介します。
銘柄 | 投資対象 | 経費率 |
---|---|---|
バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF(VXUS) | 米国を除く先進国・新興国株式市場 | 0.14% |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | 米国株式市場 | 0.05% |
2015/7/31現在、VT内の米国比率は51.9%なので、米国株式市場への投資を目的としたVTIを51.9%、米国を除く先進国・新興国株式市場への投資を目的としたVXUSを48.1%の比率で保有することで、VTと同等の資産配分で経費率を0.09329%にすることができます。
VTIとVXUSを用いることで、VTと比べて、45%のコストカットをすることができます。
参考 VTIとVXUSを組み合わせて経費率を抑える方法の詳細は、以下をご参照ください。
VTI、VEA、VWOの3銘柄の組み合わせで、VTを経費率
以下のバンガード3銘柄を利用することで、VTと同様の構成比で経費率を0.06719%にまで下げることができます。
コード | 銘柄 | 投資対象 | 経費率 |
---|---|---|---|
VEA | バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF | 米国を除く先進国株式市場 | 0.09% |
VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 米国株式市場 | 0.05% |
VWO | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ ETF | 新興国株式市場 | 0.15% |
2015/7/31現在、VTIを51.9%、VEAを32.6%、VWOを8.5%の比率で構成することで、VTと同じ構成比で経費率を約0.0672%にすることができます。なんとVTの経費率半分以下になります。投資資金がある方には、非常にオススメです。
*随時組み合わせ例を追加してきます!
バンガードETFを組み合わせる際の注意点
ここまでに解説してきたように、バンガードETFはVTなどを1本購入・保有するよりも、数銘柄を組み合わせた方がより低コストで投資を行えることが分かりました。しかし、この方法も一点だけ注意点があります。
それは、ETFの本数が増えるだけ購入手数料が増えてしまう点です。そのため、NISA口座買付無料キャンペーンなどで買付を行わない限り、小投資資金(数万円)で本記事で紹介した組み合わせ方法は使うことは、オススメできません。
参考 NISA口座での買付手数料無料キャンペーンの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-comission-campaign/
投資資金がそれなりにある方(数十万、百万など)、またNISA口座での買付枠が残っている方のみ、本記事で紹介したETF組み合わせによる経費率の削減を実践してみてください。その場合も、以下紹介する売買コストが安い証券会社を選びことが、投資パフォーマンス向上に重要です。
バンガードETFをおトクに売買できるおすすめ購入先
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。購入にかかる費用(売買手数料と為替手数料)が安い証券会社を選び、コストお抑えましょう。
本記事で紹介したバンガードETFは、海外ETFのためマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3ネット証券の取り扱いとなります。以下、これらのネット証券の比較表です。
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 (1ドル両替あたり) |
---|---|---|
SBI証券 | 約定額の0.45% (最低0ドル、最大20ドル) | 0.25円 住信SBIネット銀行で0.04円 |
マネックス証券 | 0.25円 | |
楽天証券 | 0.25円 |
米国株式・ETFを購入する場合、株式・ETF自体の売買手数料の他、為替手数料がかかります。米国の金融商品のため、米ドルで売買しなくてはいけないので、日本円を米ドルに替える必要があり、その際に発生する手数料が「為替手数料」です。
上の表からわかるように、株式・ETFの売買手数料は、SBI証券とマネックス証券が最安となっています。約定代金の0.45%が手数料としてとられますが、上限が20ドルとなっているため、一律25ドルかかる楽天証券より割安です。
為替手数料に関しては、SBI証券が最安です。提携先の住信SBIネット銀行で両替することで為替手数料を他社よりも節約できます。外貨入出金サービスも充実しており、コスト・利便性の両面から見て、米国ETF・株式の売買は、SBI証券がオススメです。
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NISA口座で購入なら買付手数料無料
本ETFなど海外ETFをNISA口座で購入予定の方は、SBI証券がオススメです。SBI証券では、NISA口座での海外ETFの買付手数料が無料です。また、上述のように、他証券会社と比べて為替手数料も割安になるので、買付時の手数料を限りなく安くできます。
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SBI証券では、各種投資信託や米国株・海外ETFの品揃えが良く、IPOやファンド保有時のポイントなど、様々な独自のメリットがあります。口座開設費・維持費は無料ですので、口座を持っていない方は、この機会に口座を開設してみると良いかもしれません。
SBI証券の特徴【早見表】 | |
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また、本ブログでのSBI証券の詳細、評価・解説は、以下をご参照ください。
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