東証マザーズ指数 とは、日本(東京証券証券取引所)の新興株式市場の動向を表す株価指数です。NEXT NOTES東証マザーズETNなどのベンチマークに採用されています。
本記事では、東証マザーズ指数との特徴、構成比、本指数をベンチマークとする投資商品を紹介・解説します。また、それら金融商品のお得なオススメ購入先などを紹介・解説します。
目次
東証マザーズ指数
東証マザーズ指数の概要、および特徴を解説します。
東証マザーズ指数とは?
東証マザーズ指数とは、東証マザーズ市場に上場する普通株式全銘柄を対象とする浮動株ベースの時価総額加重型で算出される株価指数です。東証マザーズ市場とは、東京証券取引所が運営する新興企業向けの株式市場です。2014年12月末日時点で187銘柄が上場しています。
本指数は東証株価指数(TOPIX)同様、浮動株ベースの時価総額加重型で算出される株価指数です。2003年9月12日を基準日とし、基準値を1,000ポイントとしています。
参考 浮動株ベースの時価総額加重型指数やTOPIXの詳細は、以下をご参照ください。
東証マザーズ指数の特徴
東証マザーズ指数には、今後高い成長が期待される多くの新興企業が含まれています。そのため、東証1部の銘柄やベンチマークに投資するよりも高い投資収益が期待できます。しかし、新興企業ゆえに経営が不安定な点や赤字企業も多く上場しているため、値動きのばらつき(リスク)が大きい点が特徴です。
JASDAQとマザーズの違い
日本のベンチャー・新興企業向けの株式市場には、JASDAQとマザーズの2つがあります。いずれも新興株式が上場している株式市場ですが、設立までの歴史的経緯やコンセプト、市場規模などに違いがあります。以下、それらの違いを簡単にまとめます。
項目 | JASDAQ | マザーズ |
---|---|---|
歴史的経緯 | 2004年ジャスダック証券取引所となる。2010年大阪取引所に吸収合併されヘラクレスやNEOと統合。 | 東京証券取引所が1999年に開設。 |
コンセプト | 日本初の成長・ベンチャー企業向けの市場。日本版ナスダック。 ある程度成長していて存続可能な企業群(スタンダード)と将来性のある発展途上の企業(グロース)に分かれている | 東証一部へのステップアップを目指す成長企業向け |
市場規模 | スタンダード・グロース合わせて792企業が上場。 | 221企業が上場 |
歴史的には別の立ち位置の市場でしたが、東証・大証の統合で、今はいずれも東証が扱う新興企業向け株式市場となり、違いも少なくなりつつあります。敢えて違いを上げればコンセプトと市場規模です。マザーズは東証一部鞍替えを目指す企業が多い反面、市場規模としてはJASDAQに劣ります。
そのため、一般的にマザーズ指数の方がボラティリティ(リスク)が高い反面がリターンが高い傾向にあり、JASDAQはその逆の傾向があります(ガンホーなど超成長企業に引っ張られている場合は、状況が変わります。)
参考 JASDAQ指数の詳細は、以下をご参照ください。
業種別構成比
以下の表は、東証マザーズ指数の業種別構成比です。日経平均株価が、電機や輸送用機器の割合が高いのに比べて、東証マザーズ指数は、情報通信やサービス業が高い割合となっています。話題の医薬品・バイオも組み込まれています。
業種 | 構成比 |
---|---|
情報・通信業 | 37% |
サービス業 | 29% |
小売業 | 8% |
医薬品 | 7% |
不動産業 | 5% |
その他 | 14% |
組み入れ上位10銘柄
以下の表は、東証マザーズ指数の組入上位10銘柄です。サイバーダインやmixi、そーせいグループなどの成長企業が上位を占めています。
銘柄 | サブセクター |
---|---|
サイバーダイン | 医療機器・器具 |
mixi(ミクシィ) | オンラインゲーム |
そーせいグループ | バイオベンチャー |
ヘリオス | バイオベンチャー |
サンバイオ | バイオベンチャー |
インベスターズクラウド | 住宅賃貸・管理 |
じげん | 各種Webサイト |
アカツキ | コンテンツ配信 |
ナノキャリア | バイオベンチャー |
フリーアウト | ネット広告 |
東証マザーズ指数をベンチマークとする投資商品
東証マザーズ指数をベンチマークとするETNを購入・保有することで、東証マザーズ指数と同等の投資成果を上げることができます。以下、そのETNの解説とお得に購入できるオススメ証券会社を紹介します。
NEXT NOTES東証マザーズETN(2042)
東証マザーズ指数と同等の投資成果を上げるETNにNEXT NOTES東証マザーズETN(証券コード:2042)があります。東証マザーズ指数連動型としては、唯一の投資商品となります。
NEXT NOTES東証マザーズETN(2042)の特徴:
- ベンチマーク:東証マザーズ指数
- 売買手数料:証券会社毎(GMOクリック証券ならNISA口座で無料。優待で実質無料。)
- 信託報酬(税抜):0.50%
- 売買単位:1株毎
- 最低購入金額:3,450円(2016年1月12日現在)
- 決算:年1回(毎年7月8日。休日の場合、翌営業日。)
- 信託期間:無期限(設定日:2011年11月29日)
- 純資産総額:約14.8億円
参考 NEXT NOTES東証マザーズETN(2042)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/next-notes-ts-mothers-etn-2042
また、東証マザーズの上位15銘柄から構成される東証マザーズコア指数に連動するマザーズ・コア上場投信(1563)(信託報酬:0.5%)を利用することで、マザーズ市場をリードする銘柄へ分散投資することも可能です。
参考 マザーズ・コア上場投信(1563)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/mothers-core-etf-1563/
また、マザーズ市場でなく、JASDAQ市場への投資を行いたいという方には、以下のインデックスファンド・ETFがあります。
銘柄 | 信託報酬 | 種類 | コメント |
---|---|---|---|
JASDAQ TOP20上場投信(1551) | 0.50% | ETF | それなりの資金で不定期で投資する方に有効 |
JASDAQ-TOP20指数ファンド | 0.76% | インデックスファンド | 小資金で定期的に投資する方に有効 |
小額を定期的に積み立てるのであればJASDAQ-TOP20指数ファンドが、それなりの資金を不定期に投資に回すのであればJASDAQ TOP20上場投信(1551)がオススメです。
参考 日本新興小型株式市場の投資を目的とした投資の詳細・比較は、以下をご参照ください。
ただし、日本の株式市場へ広く分散投資をしたいという方は、日本の株式市場の8割〜9割をカバーするTOPIXに連動するニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬:0.29%)やiシェアーズTOPIX ETF(同:0.06%)、MAXISトピックス上場投信(同:0.078%)などを用いて、投資を行うことをオススメします。
参考 日本株式への投資を目的としたファンド・ETFの詳細は、以下をご参照ください。
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。投資コスト(売買手数料)の安い証券会社を選び、パフォーマンス向上に努めましょう。
本記事で紹介した投資商品は、国内ETN・ETFのため、国内株式売買手数料が安い証券会社での売買が重要です。下表は、各証券会社の国内株式・ETNの売買手数料比較です。
証券会社名 \ 約定代金 | 10万円 | 20万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 500万円 | 1000万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 90 | 105 | 250 | 250 | 487 | 921 | 1152 | 1152 | 1152 |
GMOクリック証券 | 88 | 98 | 241 | 241 | 436 | 834 | 834 | 834 | 834 |
カブドットコム証券 | 90 | 180 | 250 | 250 | 990 | 1890 | 2790 | 3690 | 3690 |
ライブスター証券 | 80 | 97 | 180 | 180 | 340 | 600 | 600 | 800 | 800 |
松井証券 | 0 | 300 | 300 | 500 | 1000 | 2000 | 3000 | 5000 | 10000 |
マネックス証券 | 100 | 180 | 250 | 450 | 1500 | 3000 | 4500 | 7500 | 15000 |
楽天証券 | 139 | 185 | 272 | 487 | 921 | 921 | 921 | 921 | 921 |
表からわかるように、投資資金が10万円以下なら松井証券が、10万円以上ならライブスター証券が圧倒的にお得です。皆様の投資資金に合わせてお使い分けください。
参考 手数料最安の松井証券・ライブスター証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
⇒ ライブスター証券
⇒ 松井証券
また、本ブログでの松井証券・ライブスター証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
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また、本ブログのGMOクリック証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。購入にかかる費用(売買手数料と為替手数料)が安い証券会社を選び、コストお抑えましょう。
参考 国内ETF購入のための証券会社で迷った方は、以下もご参照ください。
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