日経新聞によれば、ニッセイインデックスシリーズなどを提供するニッセイアセットマネジメントが、米国の株価指数算出会社MSCIと共同で、リスクを一定に抑えながら幅広い銘柄に投資する新型の株価指数を開発したとのことです。
参考 リスク分散の「賢い指数」 ニッセイアセット、企業年金に期待 |日経新聞
本記事では、本ニュースの詳細や新たに開発された指数、またニッセイアセットマネジメントの提供する低コストインデックスファンド等を紹介します。
ニッセイがMSCIとスマートベータを共同開発
冒頭でもお伝えしたように、ニッセイアセットマネジメントとMSCIが共同で、リスクを一定に抑えながら幅広い銘柄に投資する新型の株価指数を開発したとのことです。MSCI社は、MSCIコクサイやMSCIエマージング指数など数多くの世界中の株価指数を算出している有名会社です。
低コストファンドを提供する運用会社と指数算出のエキスパート集団が共同開発した指数ということで、いったいどんな指数なのか?また、実際に金融商品(特にインデックスファンド)として、我々に恩恵があるのか?気になるとこです。
指数に関しては、リスクを一定に保ちながら幅広い銘柄に分散投資できる指数とのことです。実際には、割安さや利益の安定成長など5項目毎に銘柄を選び出し、項目毎にリスクを均等に配分する構成のようです。
記事によれば、すでに日本生命保険が投資を行っており、今後は企業年金の資金流入を見込んでいるそうですが、個人投資家向けのインデックスファンドなどの登場はあるでしょうか?
2015年に入って、iシェアーズMSCI日本株最小分散ETFやeMAXIS JAPANクオリティ150インデックスなど、JPX日経インデックス400以外のスマートベータをベンチマークとする低コストファンドの販売が開始されました。ニッセイアセットマネジメントも低コストを武器に一般向けにスマートベータ型ファンドを販売して欲しいですね。
スマートベータ型のインデックスファンド
近年、JPX日経インデックス400の登場以来、個人投資家でもたくさんのスマートベータ型インデックスファンドに投資できる環境が整ってきました。以下、現在購入可能なスマートベータ型インデックスファンドを紹介します。
JPX400日経インデックス
JPX日経インデックス400(JPX400)とは、東証上場の全銘柄の中から選定された、高ROEなど利益水準の高い企業400社から構成される株価指数です。
参考 JPX日経インデックス400の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/jpx400/
下表は、JPX400をベンチマークとするインデックスファンドのコスト・パフォーマンス比較です。
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コストが最も安いのは、ニッセイJPX日経400インデックスファンドです。しかし、ファンド設定から1年も経っていないので、今後のファンドパフォーマンスをよく確認する必要があります。ニッセイJPX日経400インデックスファンドを除くとSMT JPX日経インデックス400・オープンが最安コストとなります。パフォーマンスも悪くありません。
ファンドによってベンチマークから上方乖離しているものがありますが、これはファンドのパフォーマンスが良いのではなく、単にベンチマークに配当が含まれていないため起こる現象です。ファンドは、原資となる株式の配当が含まれます。
JPX400をベンチマークとするインデックスファンドの中で最もオススメするのは、ニッセイJPX日経400インデックスファンドです。まだ、設定からそれほど時間が経っていませんが、低コストニッセイインデックスファンドシリーズとして信頼や人気があります。
参考 ニッセイJPX日経400インデックスファンドの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/nissay-jpx400-indexfund/
iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)
iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(コード:1477)は、MSCI日本株最小分散インデックスをベンチマークとする国内ETFです。MSCI日本株最小分散インデックスとは、日本株式約150銘柄から構成され、業種・ファクター・銘柄間の相関を考慮し、ポートフォリオを最適化することでリスク(価格変動)を最小限にすることを目指す株価指数です。
参考 MSCI日本株最小分散インデックスの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/msci-japan-minimum-volatility-index/
iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)の特徴:
- ベンチマーク:MSCI日本株最小分散インデックス
- 売買手数料:証券会社毎(GMOクリック証券ならNISA口座で無料。優待で実質無料。)
- 信託報酬(税抜):0.19%
- 売買単位:1株毎
- 最低購入金額:1,778円(2015年11月20日現在)
- 決算:年2回(2月、8月)
- 信託期間:無期限(設定日:2015年10月20日)
- 純資産総額:約12億円
以下、本ETFの評価、構成比、コスト、分配金、他ファンド・ETFとの比較、また売買手数料を無料、もしくは安くすることができるお得な証券会社を解説します。
参考 iシェアーズMSCI日本株最小分散ETFの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/ishares-msci-japan-minimum-volatility-index-etf-1477/
eMAXIS JAPANクオリティ150インデックス
eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスは、iSTOXX MUTB JAPANクオリティ150インデックスをベンチマークとするインデックスファンドです。iSTOXX MUTB JAPANクオリティ150インデックスとは、日本株式のうち、高ROEかつ、財務健全性・キャッシュフロー収益性・利益安定性の3点に着目し、高ROEの継続性を評価して150銘柄を選定し算出される株価指数(インデックス)です。
eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスの特徴:
- ベンチマーク:iSTOXX MUTB JAPANクオリティ150インデックス
- 購入手数料:無料(ノーロード)
- 信託報酬(税抜):0.40%(保管費用なども含めた実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券で最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(決算日は毎年1月26日。休業日の場合は翌営業日)
- 信託期間:無期限(設定日:2015年11月6日)
- 信託財産留保額:なし
- 販売会社:SBI証券 ←オススメ!、楽天証券、カブドットコム証券
参考 eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/emaxis-japan-quality-150-index-fund/
以上のように、すでにスマートベータをベンチマークとした数多くの低コストインデックスファンドが販売されています。今後ニッセイの開発したファンドが低コストで、一般販売されることを期待したいと思います。
ニッセイ低コストインデックスファンドシリーズ
本記事で紹介したニッセイアセットマネジメントは、業界最安コストのインデックスファンドを提供しています。以下、その低コストインデックスファンドを投資クラス毎に紹介します。低コストファンドのお探しの際にご覧ください。
以下、ニッセイインデックスファンドシリーズの商品を紹介します。9つのインデックスファンドの提供で、日本株式・先進国株式・債券・リート(REIT)など、さまざまな投資先(アセットクラス)に低コストでインデックス投資できます。
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日経225ではたわらノーロード日経225(信託報酬:0.195%)、先進国株式ではたわらノーロード先進国株式(0.225%)、国内リートではたわらノーロード国内リート(0.3%)と最安ですが、他資産クラスのファンドは最安となっています。
参考 ニッセイインデックスファンドシリーズの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/nissay-indexfunds/
おトクなオススメ購入先
ニッセイインデックスファンドシリーズや本記事で紹介したインデックスファンドは、以下の大手ネット証券会社から購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券での保有が最もオススメです。今なら無料口座開設で最大10万円がもらえます(9月30日まで)。
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
⇒ SBI証券
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参考 本記事でのSBI証券の解説・評価は、以下の記事をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/sbi-merit-demerit/
ただし、以下の3ファンドは、SBI証券・マネックス証券・カブドットコム証券でポイント付与対象外となります。そのため、以下のファンドに関しては、ポイント対象(付与率は年率0.048%)となる楽天証券がオススメです。
参考 楽天証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。口座開設費や維持費は、無料なのでSBI証券と合わせて口座開設し、おトクな証券会社でファンドの購入・保有を行うと良いでしょう。
⇒ 楽天証券
また、本ブログでの楽天証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/rakuten-merit-demerit/
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。
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