FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスは、日本を除く24カ国の先進国株式市場への投資を目的とした株価指数(インデックス)です。EXE-i先進国株式ファンドなどの低コストインデックスファンドのベンチマークに採用されています。
本記事では、FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスの特徴・魅力、構成比、他の先進国株価指数(MSCIコクサイ)との比較、また連動金融商品やそのお得なオススメ購入先などを紹介・解説します。
目次
FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスの特徴・評価
FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスとは、全24カ国の先進国株式市場の値動きを表す指数(インデックス)です。全世界の1,639銘柄から構成されています。
以下、本指数の各種構成比、他指数との比較、また評価などを解説します。
国別構成比
以下のグラフ・表は、FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスの国別構成比を表したものです。米国が指数の半分程度を占めています。日本・欧州が米国に続きます。
国名 | 構成比 |
---|---|
アメリカ | 62.34% |
イギリス | 8.65% |
スイス | 3.95% |
フランス | 3.92% |
ドイツ | 3.63% |
カナダ | 3.30% |
オーストラリア | 2.76% |
韓国 | 1.81% |
香港 | 1.53% |
スペイン | 1.39% |
オランダ | 1.22% |
スウェーデン | 1.22% |
イタリア | 1.09% |
デンマーク | 0.78% |
ベルギー | 0.55% |
シンガポール | 0.54% |
フィンランド | 0.38% |
イスラエル | 0.31% |
ノルウェー | 0.26% |
アイルランド | 0.13% |
オーストリア | 0.08% |
ニュージーランド | 0.08% |
ポルトガル | 0.06% |
ギリシャ | 0.02% |
代表的な先進国株価指数であるMSCIコクサイとの違いは、本指数が韓国(1.81%)やギリシャ(0.02%)を構成国に含む点です。ただしいずれもの国も小構成比です。
業種別構成比
以下の表・グラフは、FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスの業種別構成比を表したものです。各業種バランスよい比率で組み入れられています。
業種 | 構成比 |
---|---|
金融 | 21.72% |
消費財 | 14.09% |
ヘルスケア | 12.19% |
資本財 | 12.18% |
消費者サービス | 11.72% |
情報技術 | 11.02% |
エネルギー | 6.31% |
素材 | 4.19% |
公益事業 | 3.30% |
電気通信サービス | 3.28% |
組み入れ上位10銘柄(全1,639銘柄中)
以下の表は、FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスの組み入れ上位10銘柄を表したものです。アメリカ・スイスの有名企業が上位を占めています。上位10銘柄の本指数の割合は、10.08%となっています。
銘柄 | 国 | 業種 | 構成比 |
---|---|---|---|
アップル | アメリカ | 情報技術 | 2.19% |
マイクロソフト | アメリカ | 情報技術 | 1.11% |
エクソンモービル | アメリカ | エネルギー | 1.09% |
ウェルズ・ファーゴ・アンド・カンパニー | アメリカ | 金融 | 0.93% |
ジョンソン&ジョンソン | アメリカ | ヘルスケア | 0.89% |
GE(ゼネラル・エレクトリック) | アメリカ | 資本財 | 0.88% |
ネスレ | スイス | 消費者サービス | 0.82% |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | アメリカ | 金融 | 0.79% |
AT&T | アメリカ | 電気通信サービス | 0.70% |
プロクター・アンド・ギャンブル | アメリカ | 消費者サービス | 0.68% |
評価・他インデックス(MSCIコクサイ)との比較
先進国株式市場への投資を目的とした株価指数には、主にFTSE Kaigai・インデックスの他にMSCIコクサイの2つがあります。この2つのインデックスの違いは、構成国数です。
参考 MSCIコクサイの詳細は、以下をご参照ください。
FTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスは、MSCIコクサイの構成国の他に、韓国とギリシャを含みます。それぞれの構成比は、1.85%と0.02%と、合わせても2%弱の違いです。
個人的に、韓国は新興国よりもより安定成長の期待できる先進国に分類して投資を行いたいため、韓国を構成国に含むFTSE Kaigaiの方が好みです。韓国を新興国に分類してしまうと新興国全体の15%程度を韓国で占めることになってしまいますが、先進国へ分類することで2%以下の配分で抑えることができる点も良いと思う理由です。
参考 韓国の有無による新興国株価指数の違いは、以下の2つのインデックスをご参考下さい。MSCIが韓国を含む、FTSEが韓国を含みません。
http://investment-by-index-invest.com/index-msci-emerging/
http://investment-by-index-invest.com/index-ftse-emerging/
FTSE Kaigai・インデックスをベンチマークとするファンド
FTSE Kaigai・インデックスをベンチマークとするファンドには、EXE-i先進国株式ファンドがあります。EXE-i先進国株式ファンドの最大の特徴は、先進国株式市場への投資を目的としたインデックスファンドで、保有コスト(信託報酬)が最安である点です。
EXE-i先進国株式ファンドの特徴:
- ベンチマーク:FTSE Kaigai・インデックス(円換算ベース)
- 購入手数料:ネット証券(SBI証券、カブドットコム証券、楽天証券など)で無料(ノーロード)
- 信託報酬(税抜):年率0.3574%(その他諸経費を含めた実質コスト0.39%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券・カブドットコム証券で最低500円、楽天証券で最低1,000円から自動積立設定可能)
- 決算:年1回(5月)
- 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
- 信託財産留保額:なし
ただし、先進国株式クラスインデックスファンドの中では、ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬:0.24%)やたわらノーロード先進国株式(信託報酬:0.225%)と比べて割高です。
FTSE Kaigaiをベンチマークとするファンドは本ファンドのみですが、MSCIコクサイがベンチマークでも良いという方は、ニッセイ外国株式インデックスファンドやたわらノーロード先進国株式が、より低コストであるため、オススメです。
参考 先進国株式クラスファンドの比較・詳細は、以下をご参照ください。
EXE-i先進国株式ファンドのおすすめ購入先
EXE-i先進国株式ファンドは、以下の大手ネット証券会社から購入可能ですが、楽天証券が最もおすすめです。投資信託保有時のポイント還元があるためです。
SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券でも同様のサービスを行っていますが(普通のファンドならSBI証券が最もお得)、EXE-iシリーズはポイント対象外です。楽天証券のみポイントが付与されます。
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また、本ブログの楽天証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
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私の場合、ファンド保有用にSBI証券・楽天証券、フリーETF用にカブドットコム証券、また海外ETF用としてマネックス証券を使用中です。他GMOクリック証券を株主優待銘柄用に口座開設しています。
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