MSCIコクサイは、日本を除く先進国株式市場への投資を目的とした株価指数です。ニッセイ外国株式インデックスファンドなどの低コストインデックスファンドのベンチマークに採用されています。
本記事では、先進国株式クラスの特徴、およびMSCIコクサイの特徴・評価、構成比、他株価指数との違い、また本指数をベンチマークとする金融商品やそのオススメ購入先などを紹介・解説します。
安定成長が見込める先進国株式アセットクラス
アセットアロケーション(資産配分)内の株式クラスは、大きく国内株式・海外株式に分けることができます。さらに海外株式は、先進国株式・新興国株式に分けることができます。
下表は先進国株式と新興国株式の特徴を比較したものです。新興国クラスと比べると、先進国株式クラスは、値動きの安定した(リスクが相対的に少ない)海外株式クラスと言えます。
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参考 アセットアロケーションやその決定方法などは、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/how-to-decide-my-asset-alocation/
MSCIコクサイとは?
MSCIコクサイとは、日本を除く先進国株式市場の大型・中型株式から構成される時価総額加重平均型の株価指数です。全22カ国、約13,00銘柄から構成されており、先進国株式市場の時価総額約85%をカバーしています。
MSCIワールドインデックスから日本を除いた指数となっています。そのため、日本人が先進国株式市場への投資を行う場合、MSCIコクサイをベンチマークとするケースがほとんどです。日経平均株価やTOPIXをベンチマークとするファンドと分けて運用ができるためです。
以下、本指数の各種構成比、他指数との比較、また評価などを解説します。(MSCIホームページのデータを基に作成)
国別構成比
以下のグラフ・表は、MSCIコクサイの国別構成比です。株式市場時価総額の大きいアメリカの構成比が、6割以上を占めています。
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*その他の詳しい構成比は、ニッセイ外国株式インデックスファンドなどの国別構成比をご確認ください。
参考 ヨーロッパ地域やアジア先進国地域への投資は、以下の株価指数をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/msci-europe-index/
http://investment-by-index-invest.com/msci-pacific-index-ex-japan/
業種別構成比
以下のグラフ・表は、MSCIコクサイの国別構成比です。金融業の他、情報技術やヘルスケアなど先進国ならではの業種の割合が高い点が特徴です。
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組み入れ上位10銘柄
下表は、MSCIコクサイの上位10銘柄をまとめたものです。MSCIコクサイに投資することで、世界の有名企業に投資しているのが、わかります。企業名を見ただけで、わくわくしますね。
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評価・他インデックスとの比較
本指数は、日本人投資家が先進国株式市場へ投資する最もオススメできるベンチマークです。先進国から日本から除かれているため、日本株式クラスと先進国株式クラスを分けて、資産配分を組たれることができるためです。
実際の投資商品においても、先進国株式クラスのインデックスファンドやETF(後述)は、ほとんど本指数「MSCIコクサイ」をベンチマークとしてしています。日本株式クラスをニッセイTOPIXインデックスファンドやたわらノーロード日経225などの超低コストで運用し、先進国株式クラスを後述するインデックスファンドやETFで運用すると良いでしょう。
参考 日本株式市場への投資を目的としたファンドの比較・詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/japan-stock-indexfunds-etf/
MSCIコクサイ同様、日本を除く先進国株式市場への投資を目的とした株価指数にFTSE Kaigai(カイガイ)があまりますが、投資商品の充実度やコストの面からみても、MSCIコクサイをベンチマークとするファンドの購入保有をオススメします。FTSE Kaigaiでは、韓国・ギリシャなどが含まれる点が、両指数の違いです。
参考 FTSE Kaigaiの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/ftse-kaigai-index/
また、日本も含めた先進国株式市場への投資を行いたい場合はMSCIワールドインデックスが、日本および先進国・新興国株式市場への投資を行いたい場合はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスなどがオススメです。
参考 全世界の株式市場への投資を目的としたファンドの詳細・比較は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/all-world-stock-indexfunds-etf/
MSCIコクサイをベンチマークとするインデックスファンド・ETF
以下、実際に先進国株式市場への投資を目的とする金融商品として、MSCIコクサイをベンチマークとするインデックスファンド・ETFを紹介します。
参考 インデックスファンドとETFの違いは、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-vs-indexfund-comparison/
インデックスファンド
MSCIコクサイをベンチマークとするインデックスファンドは、下表のようなものがあります。
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*EXE-i先進国株式ファンドのみFTSE Kaigaiがベンチマーク。
たくさんのファンドがあり迷うかもしれませんが、基本的には投資コスト(信託報酬)の安いものを購入・保有することが重要です。投資コストは、確実なマイナスリターンとなり投資パフォーマンスを悪化させるためです。
コスト最安は、たわらノーロード先進国株式(信託報酬:0.225%)です。コストの安いファンドを投資パフォーマンスの向上を図りましょう。
参考 たわらノーロード先進国株式の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/tawara-loload-developed-country-stock-index-fund/
ただし、たわらノーロード先進国株式は販売開始したばかりで、運用内容がまだ未知数です。そのため、二番目にコストが安く、運用実績もあるニッセイ外国株式インデックスファンドも選択肢の一つとなります。投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2014で第一位に輝くなど、大変評価の高いファンドです。私も保有しています。
参考 ニッセイ外国株式インデックスファンドの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/nissay-msci-kokusai-indexfund/
コストを抑えたお得なオススメ購入先
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。売買手数料が安い、またはポイント還元などでお得にファンドを保有できる証券会社を選び、コストをお抑え、投資パフォーマンスの向上を目指しましょう。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、以下の大手ネット証券会社から購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元される楽天証券での保有が最もオススメです。本ファンドは、SBI証券・カブドットコム証券・マネックス証券でポイント付与対象外です。楽天証券での保有のみポイント付与がされます。
参考 楽天証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。
⇒ 楽天証券の詳細確認・無料口座開設(公式ページへ)
また、本ブログでの楽天証券の解説・評価は、以下の記事をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/rakuten-merit-demerit/
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参考 証券会社のポイント還元の比較・詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/comparison-point-program-of-securities/
私の場合、ファンド保有用にSBI証券・楽天証券、フリーETF用にカブドットコム証券、また海外ETF用としてマネックス証券を使用中です。他GMOクリック証券を株主優待銘柄用に口座開設しています。
証券会社でお迷いの方は、以下の記事をご覧ください。証券会社選びの基準、また用途別にどの証券会社が低コストか?などを紹介しております。
http://investment-by-index-invest.com/how-to-choose-good-securities-for-index-investment/
ETF
MSCIコクサイをベンチマークとする、またその他先進国株式市場への投資を目的とするETFは、以下のようにたくさんあります。
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コストをみると国内ETFは横一線です。ただし、MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信(1550)は、カブドットコム証券で売買手数料無料(フリーETF)で取りあつかえるため、売買手数料もあわせれば最安コストとなります。
参考 MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信(1550)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/maxis-msci-kokusai-free-etf-1550/
ただし、海外ETFも考慮すると、バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)が最安コストです。米国市場への投資を目的とした信託報酬0.05%のバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)と組み合わせることで、超低コストの先進国株式ETFが完成します。一度の投資資金が大きい方は、海外ETFの方が良いでしょう。
参考 バンガード・FTSE先進国市場の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/vanguard-ftse-all-world-etf-veu/
コストを抑えたお得なオススメ購入先(ETF編)
上述のように、MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信を購入する場合は、フリーETFとして扱えるカブドットコム証券が最もオススメです。その他の国内ETFは、手数料が最安水準かつ、優待で実質手数料が無料となるGMOクリック証券がオススメです。
参考 国内ETFのオススメ購入先は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/recommended-securities-for-kokunai-etf/
また、バンガード・FTSE先進国市場など海外ETFは、約80万円以下の資金ならマネックス証券が、それ以上ならSBI証券がコスト最安でオススメとなります。
参考 海外ETFのオススメ購入先は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/recommended-securities-for-etf-america/
以上のような、先進国株式市場への投資を目的としたインデックスファンド・ETFを利用して、安定した先進国株式市場へ、低コスト分散投資を行いましょう。
参考 本記事で紹介した証券会社やサービスは、以下の公式ページから無料口座開設・無料登録が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。
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