ハンセン中国企業株指数(H株指数)とは? | インデックス投資で資産運用

ハンセン中国企業株指数(H株指数)とは?

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ハンセン中国企業株指数(H株指数)とは?

ハンセン中国企業株指数(H株指数)とは?



ハンセン中国企業株指数(H株指数)とは、香港証券取引所に上場する中国企業の株式の動向を示す株価指数です。上場インデックスファンド中国株H株(1548)などのETFのベンチマークとして採用されています。

本記事では、ハンセン中国企業株指数(H株指数)の特徴や各種構成比、他中国株価指数との比較、パフォーマンス、また本指数をベンチマークとするETFや、そのお得なオススメ購入先を紹介・解説します。

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目次

ハンセン中国企業株指数(H株指数)とは?

ハンセン中国企業株指数(H株指数)とは、香港証券取引所に上場されている全株のうち、中国本土に登記している企業の株式(H株)、40銘柄から構成される株価指数です。

参考 中国の証券取引所や株式区分(H株など)の解説は、以下をご参照ください。

中国の証券取引所と株式区分について
中国の株式市場や株式市場の連動指数(インデックス)に投資する場合、まず知っておくべきことは、証券取引所の種類とそれぞれの内容...

業種別構成比

以下のグラフ・表は、本指数の業種別構成比を表したものです。新興国特有の金融偏重型の構成比率となっています。国が成長する場合、まず金融セクターが整備され、その後投資や経済成長と共に他セクターの構成比が伸びる傾向にあります。また、エネルギー業が高い点も特徴的です。中国にはペトロチャイナなど世界でも有名なエネルギー会社があるためです。

ハンセン中国企業株指数(H株指数)の業種別構成比

ハンセン中国企業株指数(H株指数)の業種別構成比

業種構成比組入銘柄数
金融70.63%19
エネルギー11.79%4
土地及び建設5.68%6
消費財4.90%5
公益事業2.92%3
電気通信サービス2.27%1
資本財1.35%1
消費者サービス0.46%1

組み入れ上位10銘柄

下表は、本指数の組入上位10銘柄を表したものです。本指数は、時価総額加重平均型の株価指数であるため、時価総額の大きい企業が上位企業となり、高い割合となっています。世界でも有名な中国の大手銀行やエネルギー会社が上位を占めています。

銘柄構成比業種
中国建設銀行10.61%金融
中国銀行10.48%金融
中国工商銀行10.26%金融
平安保険8.26%金融
中国人寿保険6.33%金融
中国石油化工5.01%エネルギー
ペトロチャイナ4.54%エネルギー
中国太平洋保険3.09%金融
中国農業銀行3.06%金融
招商銀行2.79%金融

他の中国株価指数との比較

香港ハンセン指数とハンセン中国企業株指数(H株指数)の違い、また中国の代表的な株価指数である、CSI300指数やMSCIチャイナ指数との違いを解説します。

ハンセン中国企業株指数と香港ハンセン指数の違い

ハンセン中国企業株指数(H株指数)と香港ハンセン指数の違いは、構成銘柄の種類構成銘柄数の2点です。

指数名構成株式銘柄数
香港ハンセン指数H株、香港株、レッドチップ50
中国企業株指数(H株指数)H株のみ40

下表は、香港証券取引所に上場する銘柄の株式区分(種類)をまとめたものです。ハンセン中国企業株指数がH株のみから構成されるのに対し、香港ハンセン指数はH株・レッドチップ株・香港株の全種類から構成されています。

株式区分特徴
H株本社が中国本土にあり、営業活動も中国本土にあるが、香港証券取引所に株式を上場する企業からなる
レッドチップ営業拠点は中国だが、香港など税金が優遇されている土地で登記している企業からなる。
香港株香港に本社があり、香港で営業を行う上場企業からなる。

構成株式の違いにより、ハンセン中国企業株指数(H株指数)には、世界でも有名なテンセントやチャイナモバイルなどの情報・通信大企業が含まれません。そのため、香港ハンセン指数と比べて、情報技術や電気通信サービスの割合が低く、逆にエネルギー業の割合が高い点が特徴です。

構成銘柄数や種類の多さ(指数の分散性)を考慮すると、香港ハンセン指数が良いでしょう。ただし、香港に上場する中国企業への投資を行いたい方は、ハンセン中国企業株指数(H株指数)に連動する投資商品を利用するのが良いでしょう。

参考 香港ハンセン指数の詳細は、以下をご参照ください。

香港ハンセン指数とは?
香港ハンセン指数とは、香港株式市場の動向を示す株価指数です。CSI300指数、MSCIチャイナ指数などとともに中国の主要株価...

中国主要株価指数の特徴・比較

下表は、香港ハンセン指数を含む中国主要株価指数の違いを表したものです。

指数名構成株式・銘柄数特徴
CSI300指数上海・深セン取引所A株の300銘柄
  • 構成銘柄数が最も多く分散効果が高い
  • 中国本土の個人投資家がアクセスできないA株に投資可能
MSCIチャイナ指数上海・深セン取引所B株、および香港取引所H株の140銘柄
  • 中国の主要証券取引所全てが対象
  • 香港・中国本土両方に分散投資可能
香港ハンセン指数香港取引所の50銘柄
  • 香港の50銘柄のみ投資可能
  • 本指数をベンチマークとする金融商品は、他指数のものと比べて安い傾向

上表は、中国の主要株価3指数の構成銘柄、および特徴の比較です。CSI300指数の構成銘柄は最も多く分散効果が期待できます。また、中国人と機関投資家しかアクセスできない上海・深センのA株を構成銘柄としているため、中国本土への分散投資を行いたい方にとっては貴重なCSI300指数をベンチマークとする金融商品は大変貴重です。

ただし、香港取引所も含めた中国の株式市場全体に投資したいという方は、MSCIチャイナ指数の方がオススメです。香港・上海・深セン全ての取引所に上場するB株を対象としています。MSCIチャイナ指数の場合、組み入れ上位銘柄には、チャイナモバイル、テンセント、中国商工銀行など世界でも御馴染みの企業が顔を出してきます。

香港ハンセン指数は、構成銘柄が50と分散効果に疑問があるものの、中国市場としては最もアクセスしやすい香港取引所の銘柄が対象となっているため、本指数をベンチマークとする金融商品の投資コストが、割安な点でメリットがあります。例えば、ハンセン指数ETFの投資コスト(信託報酬)は0.1%と超低コストです。

参考 中国の証券取引所や株式区分(A・B・H株など)の解説は、以下をご参照ください。

中国の証券取引所と株式区分について
中国の株式市場や株式市場の連動指数(インデックス)に投資する場合、まず知っておくべきことは、証券取引所の種類とそれぞれの内容...

まとめると、中国の各地域に分散投資をしたい方はMSCIチャイナ指数、中国本土に投資したい方はCSI300指数、大型銘柄に絞って低コストで投資をしたい方は香港ハンセン指数をベンチマークとする金融商品を選ぶのが良いでしょう。

参考 中国株価指数とそれらをベンチマークとするETFの比較・詳細は、以下をご参照ください。

中国株式市場への投資を目的としたETF・インデックスファンドの比較・評価
中国は、新興国だけでなく世界経済の牽引役として順調な成長を遂げています。昨今一時的な成長減速はあるものの、今後も世界第1位の...

ハンセン中国企業株指数をベンチマークとするETFとオススメ購入先

ハンセン中国企業株指数(H株指数)をベンチマークとするETF、およびそれらのETFの売買コストを抑えて投資する方法を解説します。

下表は、ハンセン中国企業株指数(H株指数)をベンチマークとするETFの種類・コスト比較です。投資コストは投資パフォーマンスを悪化させるため、投資対象が同じ場合、売買手数料や信託報酬などの投資コストの安い投資商品を選ぶことが重要です。

銘柄信託報酬種類最低購入金額
(2016年2月17日現在)
上場インデックスファンド中国H株(1548)0.55%国内ETF9,280円
ハンセンH株指数ETF(02828)0.55%海外ETF240,700円

両ETFとも信託報酬が同水準です。そのため、国内ETFと売買手数料が安く利便性も高い、上場インデックスファンドH株(1548)がオススメです。最低購入金額も安いので、小額からの投資も行えます。

以下、各銘柄を簡単に紹介します。

上場インデックスファンドH株(1548)

上場インデックスファンド中国H株(コード:1548)は、ハンセン中国企業株指数(H株指数)をベンチマークとする国内に上場するETFです。国内株式同様に売買することが可能で、利便性が良く、売買手数料も海外ETFよりも安くすることができます。

上場インデックスファンド中国H株の特徴:

  • ベンチマーク:ハンセン中国企業株指数(H株指数)
  • 売買手数料:証券会社毎(GMOクリック証券ならNISA口座で無料。優待で実質無料
  • 信託報酬(税抜):0.55%
  • 売買単位:10株毎
  • 最低購入金額:9,280円(2016年2月17日現在)
  • 決算:年1回(毎年1月20日。休日の場合、翌営業日。)
  • 信託期間:無期限(設定日:2010年10月29日)
  • 純資産総額:約3.7億円

上場インデックスファンド中国H株のコストを抑えたオススメ購入先は、GMOクリック証券です。売買手数料が最安水準です。NISA口座内の売買であれば売買手数料無料、またGMOインターネットなどの株主優待などで実質売買手数料が無料になるなど、売買手数料コストを最小限に抑えることができます。

コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。まずは、投資コストを安くし、確実な投資パフォーマンス向上に努めることが重要です。

参考 GMOクリック証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。
GMOクリック証券

また、国内ETFの購入先の比較・詳細は、以下をご参照ください。

おすすめ証券会社【国内ETF編】
国内ETFは、インデックスファンドと比べて割安な商品であり、また海外ETFと比べて為替や税金面での煩わしさがないため、国内投...

ハンセンH株指数ETF(02828)

ハンセンH株指数ETF(ティッカー:02828)は、ハンセン中国企業株指数(H株指数)をベンチマークとする香港取引所に上場する海外ETFです。国内からSBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券から割安売買することが可能です。

ハンセンH株指数ETFの特徴:

  • ベンチマーク:ハンセンH株指数
  • 売買手数料:証券会社毎(小資金なら楽天証券、数万円以上ならSBI証券が最安)
  • 信託報酬(税抜):0.55%
  • 売買単位:200株毎
  • 最低購入金額:240,700円(2016年2月17日現在、1香港ドル14.5円換算)
  • 決算:年2回(6,12月)
  • 信託期間:無期限(設定日:2003年11月19日)
  • 純資産総額:約3,100億円

ハンセンH株指数ETFのコストを抑えたオススメ購入先は、投資方針によって変わります。毎月数万円以下を小刻みに売買される方は楽天証券がオススメです。一方、それなりの資金を毎回売買される方はSBI証券がコスト最安となりオススメです。いずれの証券会社もNISA口座であれば買付手数料無料となります。

コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。まずは、投資コストを安くし、確実な投資パフォーマンス向上に努めることが重要です。

参考 SBI証券、楽天証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで、SBI証券で最大10万円、楽天証券で最大17万円相当のポイントがもらえます(9月30日まで)
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また、香港証券取引所に上場するETFの購入先のコスト比較・詳細は、以下をご参照ください。

中国ETF・株式の手数料比較!為替・売買手数料のトータルコスト最安の証券会社はどこ?
海外ETFの中でも中国ETF(香港証券取引所に上場する株式・ETF)は、インド・中国・東南アジアなどの豊富な投資先と圧倒的な投資...

また、ハンセン中国企業株指数の2倍の値動きをする中国H株ブル2倍上場投信(1572)や、逆(-1倍)の値動きをする中国H株ベア上場投信(1573)もありますので、状況に応じて使い分けても良いでしょう。

参考 本記事で紹介した証券口座は、以下から口座開設(無料)が行えます。

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