皆様は、新興国市場の株価指数(インデックス)と聞いて、どんなインデックスを思い起こすでしょうか?MSCIエマージング・マーケット・インデックスやFTSEエマージング・インデックスなどを思い起こすでしょうか?
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス は、それらのインデックスよりも広範囲の株式をカバーするインデックスです。小型株式や中国A株なども指数に含むため、分散性の高い優れたインデックスです。
本記事では、そのFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの特徴・魅力、構成比、他新興国株価指数との違い、また連動金融商品やそのオススメ購入先などを紹介・解説します。
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの特徴
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスとは、新興国株式市場への投資を行うことを目的としたインデックス、全21カ国約2,000銘柄から構成されています。FTSEエマージング・インデックスとの違いは、インデックスに小型株を含むか含まないかです。
本インデックスは小型株式も含むため、新興国株式市場時価総額の約99%をカバーしています。(FTSEエマージング・インデックスは85%程度)
参考 FTSEエマージング・インデックスの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/index-ftse-emerging/
国別構成比
以下の表・グラフは、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの国別構成比を表したものです。アジア地域に占める割合が約67.4%と高い割合になっています。
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業種別構成比
以下の表・グラフは、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの業種構成比を表したものです。各業種バランスの良い配分です。MSCIコクサイなどの先進国株価指数の業種別構成比と比べると、金融の割合が多く、ヘルスケアの割合が少なくなっています。
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組み入れ上位10銘柄(全2,003銘柄中)
以下の表・グラフは、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの組み入れ上位10銘柄を表したものです。東アジアのハイテク産業が上位を占めます。また中国の金融系の銘柄も組み入れ上位となっています。組入上位10銘柄の構成割合は、16.29%です。
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参考 組み入れ上位企業の概要は、以下からご覧いただけます。
http://investment-by-index-invest.com/top10-stock-emerging-index/
評価・他インデックスとの比較
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスは、大・中型だけでなく、小型株を含み新興国株式時価総額の約99%をカバーする点が魅力的です。そのため、大中型株式だけからなるFTSEエマージング・インデックスよりも魅力的です。
小型株を含むことで、分散性を高めるだけでなく、小型株効果を取り込むこともできます。小型株効果とは、学術的にも優位性が認められている株式市場の3大アノマリーの1つで、長期的に見て、大中型株よりも、小型株のパフォーマンスが良い確率が高いというものです。
参考 小型株効果(アノマリー)に関しては、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-new-benchmark-of-vgk-and-vpl/#i-3
韓国を組み入れたいなら
本インデックスは、構成国に韓国を含みませんが、韓国を新興国株式として組み入れたいならMSCIエマージングマーケットIMIが良いでしょう。インデックス10%程度が韓国の銘柄になっており、大中型株だけなく小型株も含みます。ただし、現時点で中国A株は含みません。
MSCIエマージングマーケットIMIをベンチマークとする金融商品は、iシェアーズエマージング株ETF(1582)があります。経費率0.18%と格安で新興国株式全体に分散投資ができます。
参考 iシェアーズエマージング株ETF(1582)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/i-shares-mcsi-emerging-market-etf-1582/
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスをベンチマークとする商品
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスとするファンド・ETFは、「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」があります。日本から投資できる本指数をベンチマークとする唯一の金融商品です。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFの特徴は、経費率0.15%と格安で、新興国株式市場の大型・中型・小型株に分散投資できる点です。日本から購入可能な新興国株式への投資を目的としたファンド・ETFの中で最安コストのためオススメです。
- ベンチマーク:FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス
- 売買手数料:証券会社毎(売買手数料・為替手数料ともにSBI証券が最安)
- 経費率:0.15%
- 売買単位:1株(2015年10月9日現在、1株あたり約4,322円)
- 決算:年4回(3・6・9・12月)
- 償還日:無期限(設定日:2005年3月4日))
- 純資産総額:約5兆4591億円(かなり多い)
- 上場市場:ニューヨーク(後述:日本の証券会社から海外ETFとして購入可能。)
参考 バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-vanguard-emerging/
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。投資コスト(売買手数料)の安い証券会社を選び、パフォーマンス向上に努めましょう。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFは、海外ETFのためマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3ネット証券の取り扱いとなります。以下、これらのネット証券の比較表です。
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米国株式・ETFを購入する場合、株式・ETF自体の売買手数料の他、為替手数料がかかります。米国の金融商品のため、米ドルで売買しなくてはいけないので、日本円を米ドルに替える必要があり、その際に発生する手数料が「為替手数料」です。
上の表からわかるように、株式・ETFの売買手数料は、SBI証券とマネックス証券が最安となっています。約定代金の0.45%が手数料としてとられますが、上限が20ドルとなっているため、一律25ドルかかる楽天証券より割安です。
為替手数料に関しては、SBI証券が最安です。提携先の住信SBIネット銀行で両替することで為替手数料を他社よりも節約できます。外貨入出金サービスも充実しており、コスト・利便性の両面から見て、米国ETF・株式の売買は、SBI証券がオススメです。
参考SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで、最大10万円もらえます(9月30日まで)。
NISA口座で購入なら買付手数料無料
本ETFなど海外ETFをNISA口座で購入予定の方は、SBI証券がオススメです。SBI証券では、NISA口座での海外ETFの買付手数料が無料です。また、上述のように、他証券会社と比べて為替手数料も割安になるので、買付時の手数料を限りなく安くできます。
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SBI証券では、各種投資信託や米国株・海外ETFの品揃えが良く、IPOやファンド保有時のポイントなど、様々な独自のメリットがあります。口座開設費・維持費は無料ですので、口座を持っていない方は、この機会に口座を開設してみると良いかもしれません。
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また、本ブログでのSBI証券の詳細、評価・解説は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/sbi-merit-demerit/
参考 本記事で紹介した証券会社やサービスは、以下の公式ページから無料口座開設・無料登録が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。
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