JASDAQ(ジャスダック)指数 とは、日本のベンチャー企業が集結するJASDAQ市場の動向を表す株価指数です。その上位20銘柄からなるJASDAQ-TOP20指数は、JASDAQ TOP20上場投信(1551)のベンチマークとして採用されています。
本記事では、JASDAQ指数の特徴、構成比、またJASDAQ市場を投資対象とするベンチマークとする投資商品を紹介・解説します。また、それら金融商品のお得なオススメ購入先などを紹介・解説します。
目次
JASDAQ指数
JASDAQ指数の概要、および特徴を解説します。
JASDAQ指数とは?
JASDAQ指数とは、JASDAQ市場に上場する普通株式全銘柄を対象とする浮動株ベースの時価総額加重型で算出される株価指数です。JASDAQ市場とは、東京証券取引所が運営する、日本初の成長・ベンチャー企業向けの市場です。
本指数は東証株価指数(TOPIX)同様、浮動株ベースの時価総額加重型で算出される株価指数です。1991年10月28日を基準日とし、基準値を100としています。
参考 浮動株ベースの時価総額加重型指数やTOPIXの詳細は、以下をご参照ください。
JASDAQ指数の特徴
JASDAQ指数には、今後高い成長が期待される多くのベンチャー企業が含まれています。そのため、東証1部の銘柄やベンチマークに投資するよりも高い投資収益が期待できます。しかし、新興企業ゆえに経営が不安定な点や赤字企業も多く上場しているため、値動きのばらつき(リスク)が大きい点が特徴です。
JASDAQとマザーズの違い
日本のベンチャー・新興企業向けの株式市場には、JASDAQとマザーズの2つがあります。いずれも新興株式が上場している株式市場ですが、設立までの歴史的経緯やコンセプト、市場規模などに違いがあります。以下、それらの違いを簡単にまとめます。
項目 | JASDAQ | マザーズ |
---|---|---|
歴史的経緯 | 2004年ジャスダック証券取引所となる。2010年大阪取引所に吸収合併されヘラクレスやNEOと統合。 | 東京証券取引所が1999年に開設。 |
コンセプト | 日本初の成長・ベンチャー企業向けの市場。日本版ナスダック。 ある程度成長していて存続可能な企業群(スタンダード)と将来性のある発展途上の企業(グロース)に分かれている | 東証一部へのステップアップを目指す成長企業向け |
市場規模 | スタンダード・グロース合わせて792企業が上場。 | 221企業が上場 |
歴史的には別の立ち位置の市場でしたが、東証・大証の統合で、今はいずれも東証が扱う新興企業向け株式市場となり、違いも少なくなりつつあります。敢えて違いを上げればコンセプトと市場規模です。マザーズは東証一部鞍替えを目指す企業が多い反面、市場規模としてはJASDAQに劣ります。
そのため、一般的にマザーズ指数の方がボラティリティ(リスク)が高い反面がリターンが高い傾向にあり、JASDAQはその逆の傾向があります(ガンホーなど超成長企業に引っ張られている場合は、状況が変わります。)
参考 東証マザーズ指数の詳細は、以下をご参照ください。
JASDAQ指数をベンチマークとする投資商品
JASDAQ指数をベンチマークとする投資商品はありませんが、JASDAQ-TOP20指数をベンチマークとする投資商品には、ETFとインデックスファンドが、各1銘柄ずつあります。それらの購入・保有することで、JASDAQ市場をリードする企業に分散投資を行うことができます。
以下、それら銘柄の解説とお得に購入できるオススメ証券会社を紹介します。
JASDAQ TOP20上場投信(1551)
JASDAQ-TOP20指数と同等の投資成果を上げるETFにJASDAQ TOP20上場投信(1551)があります。JASDAQ市場への投資を目的とした唯一のETFです。
JASDAQ TOP20上場投信(1551)の特徴:
- ベンチマーク:JASDAQ-TOP20
- 売買手数料:証券会社毎(GMOクリック証券ならNISA口座で無料。優待で実質無料。)
- 信託報酬(税抜):0.50%
- 売買単位:10株毎
- 最低購入金額:35,750円(2016年1月12日現在)
- 決算:年1回(毎年7月8日。休日の場合、翌営業日。)
- 信託期間:無期限(設定日:2010年12月3日)
- 純資産総額:約12.7億円
参考 JASDAQ TOP20上場投信(1551)の詳細は、以下をご参照ください。
JASDAQ-TOP20指数ファンド
JASDAQ-TOP20指数と同等の投資成果を上げるインデックスファンドにJASDAQ-TOP20指数ファンドがあります。JASDAQ市場への投資を目的とした唯一のファンドです。
JASDAQ-TOP20指数ファンドの特徴:
- ベンチマーク:JASDAQ-TOP20指数
- 売買手数料:SBI証券などネット証券で、無料(ノーロード)
- 信託報酬(税抜):年率0.76%(その他諸経費を含む実質コスト:0.92%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券で最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(12月22日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2010年12月22日)
- 信託財産留保額:0.5%
- 販売会社:SBI証券などネット証券
参考 JASDAQ-TOP20指数ファンドの詳細は、以下をご参照ください。
小額を定期的に積み立てるのであればJASDAQ-TOP20指数ファンドが、それなりの資金を不定期に投資に回すのであればJASDAQ TOP20上場投信(1551)がオススメです。
また、日本の新興株式市場には、JASDAQの他に、東証マザーズがあります。東証マザーズ市場への投資を目的としたETF・ETFに、NEXT NOTES東証マザーズETN(信託報酬:0.5%)やマザーズ・コア上場投信(同:0.5%)があります。JASDAQ・マザーズの違いをご考慮の上、合わせてご検討ください。
参考 日本新興小型株式市場の投資を目的とした投資の詳細・比較は、以下をご参照ください。
ただし、日本の株式市場へ広く分散投資をしたいという方は、日本の株式市場の8割〜9割をカバーするTOPIXに連動するニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬:0.29%)やiシェアーズTOPIX ETF(同:0.06%)、MAXISトピックス上場投信(同:0.078%)などを用いて、投資を行うことをオススメします。
参考 日本株式への投資を目的としたファンド・ETFの詳細は、以下をご参照ください。
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。投資コスト(売買手数料)の安い証券会社を選び、パフォーマンス向上に努めましょう。
本記事で紹介した投資商品は、国内ETFのため、国内株式売買手数料が安い証券会社での売買が重要です。下表は、各証券会社の国内株式・ETNの売買手数料比較です。
証券会社名 \ 約定代金 | 10万円 | 20万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 500万円 | 1000万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 90 | 105 | 250 | 250 | 487 | 921 | 1152 | 1152 | 1152 |
GMOクリック証券 | 88 | 98 | 241 | 241 | 436 | 834 | 834 | 834 | 834 |
カブドットコム証券 | 90 | 180 | 250 | 250 | 990 | 1890 | 2790 | 3690 | 3690 |
ライブスター証券 | 80 | 97 | 180 | 180 | 340 | 600 | 600 | 800 | 800 |
松井証券 | 0 | 300 | 300 | 500 | 1000 | 2000 | 3000 | 5000 | 10000 |
マネックス証券 | 100 | 180 | 250 | 450 | 1500 | 3000 | 4500 | 7500 | 15000 |
楽天証券 | 139 | 185 | 272 | 487 | 921 | 921 | 921 | 921 | 921 |
表からわかるように、投資資金が10万円以下なら松井証券が、10万円以上ならライブスター証券が圧倒的にお得です。皆様の投資資金に合わせてお使い分けください。
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⇒ ライブスター証券
⇒ 松井証券
また、本ブログでの松井証券・ライブスター証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
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また、本ブログのGMOクリック証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。購入にかかる費用(売買手数料と為替手数料)が安い証券会社を選び、コストお抑えましょう。
参考 国内ETF購入のための証券会社で迷った方は、以下もご参照ください。
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[…] 配当は、1株あたり6円(予想)となっています。JASDAQの成長企業ですので、配当利回りは0.3%と低めです(4月19日現在)。ただし、株主優待と配当を合わせた利回りは、4.52%(2016年4月19日 […]