ヨーロッパ(欧州)経済は、金融緩和を追い風に順調な回復局面を迎えています。今後の経済回復・成長が見込める欧州株式市場への投資には、欧州株式クラスのインデックスファンド・ETFがオススメです。それら1本を購入・保有するだけで欧州株式に分散投資が行えます。
本記事では、ヨーロッパ(欧州)株式クラスのインデックスファンド・ETFとそのオススメを紹介します。近年次々と低コスト商品が出ています。本記事を参考に低コストかつ皆様の投資方針にあったファンドをお選びください。
目次
インデックスファンドとETFの復習・違い
米国株式クラスのインデックスファンド・ETFの紹介の前に、インデックスファンドとETFの特徴や違いについて、簡単に解説いたします。すでにご理解されている方は、読み飛ばしてください。
インデックスファンド
インデックスファンドとは、市場平均(ベンチマーク)と同等の投資成果を目指すファンドです。日経平均株価・TOPIX・MSCIコクサイなどの株価指数の値動きに連動した金融商品がインデックスファンドです。インデックスファンドの特徴は、コストの安さと利便性です。
インデックスファンドの特徴・メリット:
- 購入手数料無料(ノーロード)の商品がほとんど。
- 小額から売買できる。(1万円から購入可能。SBI証券・カブドットコム証券なら500円から自動積立可能。)
- 金額指定で売買できる。(株式は株数指定の購入)
- 分配金の再投資が自動でできる。
- 自動積立サービスで、小額で積立投資できる。
参考 インデックスファンドの詳細は、以下をご参照ください。
ETF(上場投資信託)
ETFとは、証券取引所に上場しているインデックスファンドです。インデックスファンド同様、株価指数に連動する金融商品です。別名「上場投資信託」とも呼ばれています。
ETFの特徴・メリット:
- 株式同様、証券取引所が開いている時間にいつでも売買できる。
- 保有時にかかるコスト(信託報酬)が、インデックスファンドより割安!
参考 ETFの詳細は、以下をご参照ください。
インデックスファンドとETFの違い
インデックスファンドとETFの違いは、コストと購入・保有時の利便性の2点です。以下、コスト・利便性2つの側面から両者の違いを解説します。
コスト面の比較
下表は、インデックスファンドとETFのコスト面の違いをまとめたものです。一般的に、購入コストはインデックスファンドが、保有コストはETFが割安となっています。
インデックスファンド | ETF | |
---|---|---|
初期コスト (売買手数料) |
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継続コスト (信託報酬) |
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|
インデックスファンドとETFのまとめ
一般的に、投資の利便性を重視する場合はインデックスファンド、投資コストを重視する場合はETFがおすすめです。以下、米国株式クラスについて、インデックスファンド・ETFをそれぞれ紹介するので、皆様の投資方法や重視する点に合わせて商品をお選びください。
参考 インデックスファンドとETFの選び方、比較・詳細は、以下をご参照ください。
欧州株式市場への投資を目的としたインデックスファンド
はじめに、ヨーロッパ(欧州)株式市場への投資を目的としたインデックスファンドを紹介します。主なファンド一覧、おすすめ商品、またコストを抑えたおトクな購入先を解説します。
欧州株式クラスのインデックスファンド
下表は、ヨーロッパ(欧州)株式市場への投資を目的とするインデックスファンドの比較表です。ベンチマークは、ヨーロッパの代表的企業50社(ブルーチップ)で構成されるユーロ・ストックス50指数です。
ファンド名 | 信託報酬 (実質コスト) | ベンチマーク | ベンチマークとの差異 | 年間パフォーマンス | 純資産 [百万円] |
---|---|---|---|---|---|
i-mizuho欧州株式インデックス | 0.57% (0.95%) | ユーロ・ストックス50インデックス(配当除く、円ベース) | +2.7% | 11.13% | 340 |
欧州株式指数ファンド | 0.66% (0.91%) | ユーロ・ストックス50インデックス(配当込み、円ベース) | -0.3% | 10.8% | 1,197 |
いずれのファンドもSBI証券などで購入手数料無料ですが、保有時にかかるコスト(信託報酬)が微妙に違い、i-mizuho欧州株式インデックスが若干安めになっています。
パフォーマンスがベンチマークから上ブレしているのは、ベンチマークに配当が含まれないため配当を再投資しているファンドのパフォーマンスがベンチマークを上回るためです。
おすすめインデックスファンドは?
ヨーロッパ(欧州)株式市場への投資を目的とするインデックスファンドは、i-mizuho欧州株式インデックスが、最もオススメです。
信託報酬が安い点も魅力ですが、欧州株式指数ファンドの運用期間は2020年までとなっており、パフォーマンスに関わらず、2020年に一度換金しなくてはいけません。複利効果も十分受けれず、譲渡益に課税がされたりと長期投資には向きません。
参考 i-mizuho欧州株式インデックスの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/i-mizuho-europe-stock-index/
また、ヨーロッパを含む全世界の先進国株式市場への投資を行う場合、MSCIコクサイをベンチマークとするニッセイ外国株式インデックスファンドがオススメです。信託報酬0.25%と超低コストで先進国22カ国、1500銘柄以上に分散投資を行うことができます。
参考 ニッセイ外国株式インデックスファンドやその他の先進国株式市場への投資を目的としたインデックスファンド・ETFは、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/nissay-msci-kokusai-indexfund/
コストを抑えたオススメ購入先
以上のインデックスファンドは、以下の大手ネット証券会社から購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券での保有が最もオススメです。
SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大10万円がもらえます。(11月30日まで)
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また、本記事でのSBI証券の開設・評価は、以下の記事をご参照ください。
最低積立金額 | 国内ETF | 海外ETF | 特徴 | 口座開設・キャンペーン等 | |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 100円 | ○ | ○ |
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カブドットコム証券 | 100円 | ○ | × |
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マネックス証券 | 100円 | ○ | ○ |
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楽天証券 | 100円 | ○ | ○ |
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参照 SBI証券やその他証券会社のポイント還元の詳細は、以下の記事をご参照ください。
ただし、これらのファンドは米国企業30銘柄にしか分散投資できないため、次に紹介するETF(500銘柄以上に分散投資できる)を使うか、米国株式を含む先進国株式市場への投資を目的としたインデックスファンドを用いる方が、分散効果・コスト面でメリットがあります。
参考 全世界・先進国株式クラスのインデックスファンド・ETFは、以下をご参照ください。
ヨーロッパ(欧州)株式市場への投資を目的としたETF
ヨーロッパ(欧州)株式市場への投資を目的としたETFを紹介します。主なファンドの一覧、おすすめ商品、またコストを抑えたおトクな購入先を解説します。
ヨーロッパ(欧州)株式クラスのETF
下表は、ヨーロッパ株式市場を投資対象とする最安コストETFの比較表です。ユーロ・ストックス50指数、MSCIヨーロッパ指数の他、FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスやFTSEディベロップド・ヨーロッパ指数をベンチマークとした低コストETFがあります。
ETF名 | ベンチマーク | 信託報酬 | 種類 |
---|---|---|---|
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK) | FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックス | 0.12% | 海外ETF |
バンガード・FTSE・ディベロップド・ヨーロッパ・UCITS・ETF(VEUR) | FTSEディベロップド・ヨーロッパ指数 | 0.12% | 海外ETF |
UBS ETFユーロ圏大型株50(1385) | ユーロ・ストックス50指数 | 0.15% | 国内ETF |
UBS ETF欧州株(1386) | MSCIヨーロッパ指数(インデックス) | 0.20% | 国内ETF |
UBS ETF欧州通貨圏株(1387) | MSCI EMUインデックス | 0.23% | 国内ETF |
iシェアーズユーロ・ストックス50UCITS ETF(EUE) | ユーロ・ストックス50指数 | 0.35% | 海外ETF |
iシェアーズMSCIヨーロッパUCITS ETF(IMEU) | MSCIヨーロッパ指数(インデックス) | 0.35% | 海外ETF |
分散性の観点から言うと、ヨーロッパ16カ国約1,230銘柄から構成されるFTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスをベンチマークとするバンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)が優れています。他ETFの3倍〜25倍の構成銘柄数です。
参考 FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスの詳細は、以下をご参照ください。
おすすめETF
ヨーロッパ株式クラスのおすすめETFは、バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)です。ヨーロッパ株式市場への投資を目的としたETFで最安コストです。また、ベンチマークであるFTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスは、大中型だけでなく、小型株も含むため分散性が良く、小型株アノマリーも取り込むことができます。
参考 バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/vanguard-ftse-europe-etf-vgk/
また、投資資金数万円を少しずつ積み立てたいという方は、UBS ETF欧州株(1386)でも良いでしょう。コストや分散性はバンガード・FTSE・ヨーロッパETF劣りますが、国内ETFとして利便性も高く、信託報酬が0.20%です。
参考 UBS ETF欧州株(1386)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-msci-europe-ubs-1386/
コストを抑えたオススメ購入先
UBS ETF欧州株(1386)など国内ETFは、国内株式売買手数料と同様の売買手数料がかかります。国内ETFのオススメ購入先は、NISA口座での売買、また通常口座でも株主優待で売買手数料実質無料になるGMOクリック証券がオススメです。
参考 GMOクリック証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大3ヶ月間売買手数料無料となります。
⇒ GMOクリック証券
また、株主優待でGMOクリック証券の売買手数料をキャッシュバックする方法は、以下をご参照ください。
参考 その他国内ETFの購入先選びは、以下をご参照ください。
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)など海外ETFは、マネックス証券・SBI証券・楽天証券の3ネット証券の取り扱いとなります。以下、これらのネット証券の比較表です。
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 (1ドル両替あたり) |
---|---|---|
SBI証券 | 約定額の0.45% (最低0ドル、最大20ドル) | 0.25円 住信SBIネット銀行で0.04円 |
マネックス証券 | 0.25円 | |
楽天証券 | 0.25円 |
上表の比較からわかるように、ETFの売買手数料最安はマネックス証券です。ただし、海外ETF購入には、売買手数料の他に日本円を外貨(米ドル)に両替する際の為替手数料がかかります。
為替手数料に関しては、SBI証券が最安です。提携先の住信SBIネット銀行で両替することで為替手数料を他社よりも節約できます。外貨特BUY日に両替すれば、両替コストは0円(無料)になります。また、外貨入出金サービスも充実しており、オススメです。
参考 SBI証券の外貨入出金サービスの詳細は、以下をご参照ください。
トータルコスト(売買手数料+為替手数料)の比較
株式売買手数料最安のマネックス証券とSBI証券の株式売買にかかるトータルコスト(売買手数料と為替手数料の合計)を取引額毎に比較したグラフが以下の図です。横軸が取引金額、縦軸がトータルコストになります。SBI証券の為替手数料は1ドルあたり0.15円としています(外貨特BUY日を利用すれば、SBI証券のトータルコストはさらに下がります)。
グラフから、1回の取引金額が80万円以下ならマネックス証券がお得、80万円以上ならSBI証券がお得ということがわかります。投資金額に合わせて、マネックス証券かSBI証券を選ぶと良いでしょう。
参考 米国ETF売買のトータルコスト比較の詳細は、以下をご参照ください。
参照 マネックス証券・SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンでマネックス証券なら最大71,000円、SBI証券なら最大10万円もらえます(11月30日まで)。 本ETFなど海外ETFをNISA口座で購入予定の方は、SBI証券がオススメです。SBI証券では、NISA口座での海外ETFの買付手数料が無料です。また、上述のように外貨特BUY日の利用で、為替手数料も無料になるので、買付時の投資コストを0円(無料)にすることができます。 参考SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで、最大10万円もらえます(11月30日まで)。 また、本ブログでのSBI証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
参考 本記事で紹介した証券会社やサービスは、以下の公式ページから無料口座開設・無料登録が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。
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