S&P米国REIT指数 とは、アメリカ(米国)不動産市場の動向を表す代表的な指数(インデックス)です。eMAXIS米国リートインデックスなどの低コストインデックスファンドのベンチマークに採用されています。
本記事では、S&P米国REIT指数の特徴、構成比、本指数をベンチマークとするインデックスファンドを紹介・解説します。また、それら金融商品のお得なオススメ購入先などを紹介・解説します。
目次
S&P米国REIT指数の特徴・評価
S&P米国REIT指数とは、アメリカ(米国)を本拠地として上場している不動産投資信託(REIT:リート)の広範なベンチマークです。約155のREIT銘柄から構成されています。
オフィスや商業施設、ホテル、マンション、物流施設、ヘルスケア施設など多種多様なREIT銘柄から構成されています。以下、本指数の各種構成比、他指数との比較、また評価などを解説します。(S&P DOW JONES INDICESのデータを基に作成)
用途・セクター別構成比
以下のグラフ・表は、S&P米国REIT指数の用途別構成比です。各セクターバランスよく配分されています。東証REIT指数では、景気動向に左右されやすいオフィスビルの割合が約50%となっていますが、本指数は13%程度となっています。
用途 | 構成比 |
---|---|
店舗用 | 25.4% |
住宅用 | 16.5% |
専門 | 13.7% |
オフィス | 12.7% |
ヘルスケア | 12.7% |
各種・分散投資型 | 8.6% |
ホテル・リゾート | 5.5% |
工業用 | 4.9% |
組入上位10銘柄の構成比(全155銘柄中)
下表は、S&P米国REIT指数の組入上位10銘柄の構成比です。上位銘柄は、各用途・セクターがバランス良く配分されています。(構成比は、eMAXIS米国リートインデックスから抜粋)
銘柄 | 構成比 | セクター |
---|---|---|
サイモン・プロパティー・グルーフ゜ | 8.38% | 店舗用 |
パブリック・ストーレッジ | 5.28% | 専門型 |
エクイティ・レジデンシャル | 3.62% | 住宅用 |
ウェル・タワー | 3.46% | ヘルスケア |
アバロンベイ・コミュニティーズ | 3.31% | 住宅用 |
プロロジス | 2.95% | 工業用 |
ベンタス | 2.85% | ヘルスケア |
ボストン・プロパティーズ | 2.52% | オフィス |
ボルナド・ リアルティ・トラスト | 2.22% | オフィス |
ジェネラル・グロース・プロパティーズ | 2.15% | 店舗用 |
評価・解説
本指数の構成銘柄は155銘柄と少ないように感じますが、1銘柄が不動産投資信託(REIT)として、たくさんの不動産に投資を行っています。また、セクター比率もバランスよく組まれているため、十分に分散効果が期待できる指数と言えます。
また、日本から米国不動産市場に投資する場合、本指数をベンチマークとする金融商品を購入・保有することで、米国の不動産へ分散投資を行うことができます。以下、本指数をベンチマークとするインデックスファンドを紹介します。
S&P米国REIT指数をベンチマークとするインデックスファンド
米国不動産市場への投資を目的としたインデックスファンド、およびファンドを保有する時におトクなオススメ購入先を紹介します。
インデックスファンドの特徴・解説
下表は、S&P米国REIT指数をベンチマークとするインデックスファンドの比較です。eMAXISシリーズおよびSMTシリーズから2つの低コストファンドが販売されています。
ファンド名 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
---|---|---|
SMT米国REITインデックス・オープン | 0.55% | 0.05% |
eMAXIS米国リートインデックス | 0.60% | なし |
両ファンドとも、SBI証券などのネット証券で手数料無料(ノーロード)で購入可能です。おすすめのファンドは、信託報酬の安いSMT米国REITインデックス・オープンです。コストは投資家へのマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、ベンチマークが同じ場合、コストの安いファンドを選ぶ方が良いでしょう。
参考 SMT米国REITインデックス・オープンの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/smt-us-reit-index-open/
分散性を高めるために
アメリカ不動産市場は、世界不動産市場の約6割を占める市場です。そのため、海外不動産市場への投資は、本ETFをメインに、下表にあるようなオーストラリアやシンガポールのリート型ETFを使い分散性を高める手もあります。
銘柄 | 信託報酬 | ベンチマーク |
---|---|---|
SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF | 0.25% | ダウ・ジョーンズ米国不動産指数 |
iシェアーズ米国リート・不動産株ETF | 0.45% | ダウ・ジョーンズ米国不動産指数 |
上場インデックスファンド豪州リート | 0.45% | S&P/ASX200 A-REIT指数 |
NEXT NOTES S&PシンガポールリートETN | 0.95% | S&PシンガポールREIT指数 |
また、低コストで全世界の不動産市場へ分散投資できるたわらノーロード先進国リート(信託報酬:0.35%)やニッセイグローバルリートインデックスファンド(同:0.40%)があります。より分散効果を高めて海外不動産投資を行いたいという方は、これらがオススメです。
- 先進国REITなら:たわらノーロード先進国リート
- 先進国&新興国REITなら:ニッセイグローバルリートインデックスファンド
参考 海外不動産市場を投資目的とするファンド・ETFは、以下をご参照ください。
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。売買手数料が安い、またはポイント還元などでお得にファンドを保有できる証券会社を選び、コストをお抑え、投資パフォーマンスの向上を目指しましょう。
本記事で紹介したインデックスファンドは、以下の大手ネット証券会社で手数料無料で購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券での購入・保有がオススメです。今なら無料口座開設で最大10万円がもらえます。(9月30日まで)
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
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また、本記事でのSBI証券の解説・評価は、以下の記事をご参照ください。
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---|---|---|---|---|---|
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SBI証券やその他証券会社のポイント還元の詳細は、以下の記事をご参照ください。
私の場合、ファンド保有用にSBI証券・楽天証券、フリーETF用にカブドットコム証券、また海外ETF用としてマネックス証券を使用中です。他GMOクリック証券を株主優待銘柄用に口座開設しています。
参考 本ブログの運営者の投資商品や活用証券会社などは、以下をご参照ください。
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