みなさまは、日本株式市場の株価指数(インデックス)というと何を連想するでしょうか?
ほとんどの方が、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)を思い起こすでしょう。しかし、実のところ、海外ではMSCIジャパンインデックスという株価指数が、よく使われます。
本記事では、そのMSCIジャパンインデックスの銘柄、業種、値動きの特徴などを紹介します。また、MSCIジャパンインデックスをベンチマークとするファンドについても紹介します。
目次
MSCIジャパンインデックスとは?
MSCIジャパンインデックスとは、米国のMSCI Inc.が開発したインデックスで、日本株式市場に投資を行うことを目的とした指数(インデックス)です。日本の約320企業の株式を時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。
日本人投資家にとっては、日経平均株価・TOPIX・JPX日経400インデックスなどが有名ですが、外国人投資家、また海外ETFの日本株式市場のインデックス部分などには、MSCIジャパンインデックスが、よく使われます。
値動きの特徴
下のグラフ(チャート)は、MSCIジャパンとTOPIX、日経平均株価の2000年からの株価推移の比較です。グラフからわかるように、MSCIジャパンインデックスは、TOPIXに似たような推移をすることがわかります。
業種別構成比
各セクターバランスよく配分されています。MSCIコクサイなどの先進国株式全体の業種別構成比と比べるとエネルギーなどの割合が低い点が、日本の特徴です。また、金融や生活必需品などのディフェンシブが多い点は、TOPIXの業種別構成比によく似ています。
業種名 | 構成比 [%] | |
---|---|---|
1 | 一般消費財 | 22.0 |
2 | 金融 | 19.6 |
3 | 工業 | 19.3 |
4 | 情報技術 | 10.6 |
5 | ヘルスケア | 7.1 |
6 | 生活必需品 | 6.9 |
7 | 素材 | 6.0 |
8 | 通信サービス | 5.2 |
9 | 公益事業 | 2.5 |
10 | エネルギー | 0.9 |
*MSCI Japan Index factor sheet(英語版)を参照。
組み入れ銘柄トップ10
TOPIXの組入上位銘柄と酷似しています。自動車メーカーや大手メガバンクが上位を占めています。
社名 | 構成比 [%] | 業種 | 業種内割合 [%] | |
---|---|---|---|---|
1 | トヨタ自動車 | 6.1 | 一般消費財 | 27.9 |
2 | 三菱UFJフィナンシャルグループ | 3.1 | 金融 | 15.6 |
3 | 三井住友フィナンシャルグループ | 1.9 | 金融 | 9.7 |
4 | ソフトバンク | 1.9 | 通信サービス | 36.4 |
5 | ホンダ自動車 | 1.8 | 一般消費財 | 8.0 |
6 | みずほフィナンシャルグループ | 1.7 | 金融 | 8.6 |
7 | KDDI | 1.4 | 通信サービス | 27.2 |
8 | ファナック | 1.4 | 工業 | 7.2 |
9 | 日本たばこ産業(JT) | 1.3 | 生活必需品 | 19.1 |
10 | 武田薬品 | 1.3 | ヘルスケア | 18.0 |
MSCIジャパンインデックスの評価
MSCIジャパンインデックスは、TOPIXや日経平均株価には含まれない東証一部以外の銘柄を含んでいる点が特徴です。しかし、過去のパフォーマンスや業種別構成比、上位銘柄を見て分かるように、TOPIXに酷似したインデックスとなっています。
日本から投資する場合、TOPIXに連動するたくさんの低コスト金融商品があります。そのため、日本人が日本株式市場単独で投資を行う場合、MSCIジャパンインデックスにわざわざ投資をせず、TOPIXをベンチーマークとしたファンドに投資する方が良いでしょう。
参考 TOPIXの詳細やTOPIXをベンチーマークとするインデックスファンド・ETFの詳細は、以下の記事をご参照ください。
以下、MSCIジャパンインデックスに連動する(ベンチーマーク)とするETF、またTOPIXに連動するお得なおすすめ低コスト金融商品を紹介します。
MSCIジャパンインデックスをベンチーマークとする金融商品とそのお得な購入先
MSCIジャパンインデックスをベンチーマークとする金融商品は、海外ETFの「iシェアーズMSCIジャパンETF(EWJ)」があります。
iシェアーズ MSCI ジャパン ETF(EWJ)の特徴:
- 売買手数料:証券会社による。(後述)
- 信託報酬(経費率):0.32%
- 売買単位:1株(2015年7月16日現在、1株あたり12.95ドル、約1,605円相当)
- 決算:年2回(6・12月)
- 償還日:無期限(設定日:1996年3月12日)
- 純資産総額:約1兆7,000億円
- 上場市場:ニューヨーク証券取引所
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。購入にかかる費用(売買手数料と為替手数料)が安い証券会社を選び、コストお抑えましょう。
バンガード・FTSE・パシフィックETF(VPL)は、海外ETFのためマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3ネット証券の取り扱いとなります。以下、これらのネット証券の比較表です。
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 (1ドル両替あたり) |
---|---|---|
SBI証券 | 約定額の0.45% (最低0ドル、最大20ドル) | 0.25円 住信SBIネット銀行で0.04円 |
マネックス証券 | 0.25円 | |
楽天証券 | 0.25円 |
上表の比較からわかるように、海外ETFを特定口座で扱え、また売買手数料最安のマネックス証券がオススメの購入先です。
マネックス証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
⇒ マネックス証券
参考 本記事でのマネックス証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
また、SBI証券でも2015年12月25日より海外ETF・株式が特定口座で扱えるようになります。SBI証券は、提携先の住信SBIネット銀行で円をドルに両替することで為替手数料が他社よりも安くすることができます。
参考 SBI証券、外国株(海外ETFなど)の特定口座対応を2015年12月25日より開始!
株式売買手数料最安のマネックス証券とSBI証券の株式売買にかかるトータルコスト(売買手数料と為替手数料の合計)を取引額毎に比較したグラフが以下の図です。横軸が取引金額、縦軸がトータルコストになります。
グラフから、1回の取引金額が80万円以下ならマネックス証券がお得、80万円以上ならSBI証券がお得ということがわかります。投資金額に合わせて、マネックス証券かSBI証券を選ぶと良いでしょう。
ただし、配当金の再投資やリバランスなどを考えると小資金での投資が必要になってくる可能性が高いので、マネックス証券がオススメです。
参考 米国ETF売買のトータルコスト比較の詳細は、以下をご参照ください。
マネックス証券・SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンでマネックス証券なら最大71,000円、SBI証券なら最大10万円もらえます(9月30日まで)。 参考 米国ETFが売買可能な証券会社の比較・詳細は、以下もご参照ください
ここまで、MSCIジャパンインデックスに連動するETF「iシェアーズ MSCI ジャパン ETF(EWJ)」を紹介しましたが、日本人投資家なら値動きが似ているTOPIXに連動するETFまたはインデックスファンドを購入する方が良いでしょう。より低コストで投資が行えます。 TOPIXに連動する金融商品の中でも、もっともオススメなのは、MAXIS トピックス上場投信(1348)ETFです。以下の評価からわかるように、信託報酬が0.078%と最安です。さらに、なんとカブドットコム証券で無料売買ができます。究極の低コストETFと言えます。
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また、カブドットコム証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから、行うことができます。ご興味をもたれた方は、ご覧になってみてください。 自動積立投資など利便性を考えて、TOPIXをベンチーマークとするインデックスファンドが良いという方は、ニッセイTOPIXインデックスファンドがおすすめです。 参考 インデックスファンドとETFの違いや比較のまとめは、以下をご参照ください。
以下の表からわかるように、ニッセイTOPIXインデックスファンドは、TOPIXをベンチマークとするインデックスファンドの中でも最も低コストな商品です。MAXIS トピックス上場投信(1348)と比べると信託報酬が割高ですが、インデックスファンドならこの商品が良いでしょう。
参考 ニッセイTOPIXインデックスファンドの詳細は、以下をご参照ください。
ニッセイTOPIXインデックスファンドは、以下の大手ネット証券会社から購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券での保有が最もオススメです。今なら無料口座開設で最大10万円がもらえます。(9月30日まで) 参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。 また、本記事でのSBI証券の開設・評価は、以下の記事をご参照ください。
参考 SBI証券やその他証券会社のポイント還元の詳細は、以下の記事をご参照ください。
日本株式市場の株価指数に関しては、以下をご参照ください。
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日本人投資家ならMAXIS トピックス上場投信(1348)ETFがおすすめ
MAXIS トピックス上場投信(1348)ETFがコスト最安でおすすめ
コード 銘柄 信託報酬(年率) 売買単位 最低購入金額
(2015年7月7日時点)出来高
1348 MAXIS トピックス上場投信(1348) 0.078 % 10株 16,790 円 121,460
1305 大和 上場TOPIX 0.11 % 10株 17,130円 205,480
1306 野村 TOPIX連動型上場投信 0.11 % 10株 16,900円 3,798,520
1308 日興 上場TOPIX 0.088 % 100株 164,800 円 128,000
http://investment-by-index-invest.com/maxis-topic-free-etf-1348/
⇒ カブドットコム証券インデックスファンドなら「ニッセイTOPIXインデックスファンド」
ファンド名 信託報酬
(実質コスト)配当取り扱い インデックスとの差異 過去1年間のリターン
(2015/9/30)純資産
[百万円]
ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.29%
(初回決算待ち)配当込み -0.1% - 1,799
日本株式インデックスe 0.37%
(0.38%)配当込み -0.4% 8.1% 2,971
SMT TOPIXインデックス・オープン 0.37%
(0.37%)配当除く +1.6% 8.0% 9,779
eMAXIS TOPIXインデックスファンド 0.40%
( 0.41%)配当除く +1.6% 8.0% 25,282
野村インデックスファンド・TOPIX 0.40%
(0.40%)配当除く +1.6% 8.0% 1,650
インデックスファンドTOPIX(日本株式) 0.62%
(0.63%)配当除く +1.3% 7.7% 13,473
http://investment-by-index-invest.com/nissay-topix-indexfund/
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MSCIジャパンインデックスのまとめ