iTrustロボは、日本を含む世界中のロボティクス関連企業の株式に投資することを目的とした投資信託(ファンド)です。信託報酬1.33%で、昨今飛躍的な成長を遂げるロボティクス市場に投資することができます。
本記事では、iTrustロボの解説を行います。ファンドの特徴・特徴、構成比、コスト、分配金、他ファンドの比較を解説し、本ファンドをおトクに購入できる証券会社も紹介します。
目次
iTrustロボの特徴・評価
iTrustロボは、日本を含む世界中のロボティクス関連企業を投資対象としたアクティブファンドです。インデックスファンド日経平均株価、TOPIX、S&P500等の株価指数に連動する投資成果を目指すのファンドなのに対し、アクティブファンドは、銘柄選別などを行うことで、対象株価指数よりも優れた投資成果を上げることを目指すファンドです。
iTrustロボは、事業全体のロボティクス関連事業の比率が高い銘柄に絞り、企業分析を行うことで銘柄を選別します。2015年11月現在、厳選された40~60銘柄により構成されています。銘柄選別は、下図のような流れで行われます。
以上のように、業種を絞り、さらに、ロボット事業の比率での選別や分析による銘柄選別を行うことで、伝統的な株価指数よりも高い投資成果を上げることを目指します。
iTrustロボの特徴:
- 売買手数料:無料(ノーロード)
- 信託報酬(税抜):1.33%(保管費用なども含めた実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券で最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(決算日は2月18日。休日の場合、翌営業日。)
- 信託期間:無期限(設定日:2016年2月19日)
- 信託財産留保額:なし
- 販売会社:SBI証券 ←オススメ!、楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券
以下、本ファンドの各種構成比、コスト、分配金、また特徴・評価などを解説します(ピクテ社のデータを基に作成)。
コスト:売買手数料、信託報酬および実質コスト
購入手数料は、無料(ノーロード)です。信託報酬は年率1.33%(税抜)で、アクティブ型ファンドとしては、低水準です。
また、本ファンドはポイント還元率(年率:最大0.24%)のSBI証券で購入・保有することで、おトクに運用することができます。本ファンドの場合、信託報酬ーポイント還元率(最大)=1.33% – 0.24%で、実質1.09%でファンドを保有可能です。他証券会社もポイントプログラムを行っていますが、最大還元率が最も高いのは、SBI証券です。
参考 SBI証券のポイント還元の仕組みや方法の詳細は、以下をご参照ください。
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大10万円がもらえます(9月30日まで)
⇒ SBI証券の詳細確認・無料口座開設
分配金
決算日は年1回(2月)です。まだ一度の決算も迎えていないため分配金実績はありません。
ただし、決算期を迎えても分配金を出さないことが望まれます、ファンドの原資となる株式の配当などは、ファンド内で再投資され効率的な運用が行われていると言えます。分配金が出てしまうと、分配金への課税分投資パフォーマンスが悪化します。
参考 分配金の課税に関しては、以下をご参照ください。
評価・口コミ(評判)・他ファンドとの比較
本ファンドの特徴は、アクティブファンドでありながら低コストである点、また今後高い成長が期待できるロボティクス関連の銘柄に絞った厳選投資を行っている点です。
ファンドのコストに関しては、SBI証券などネット証券で購入手数料無料で取引でます。また、信託報酬は、1.33%と低水準です。アクティブファンドの場合、信託報酬2%を優位に超えるファンドがある多い中、本ファンドは低コストを実現しています。
また、投資対象は、自動運転、人工知能(AI)、ドローンなど今後飛躍的な成長が期待できる市場や事業となっています。2025年まで年率10%程度の高い市場拡大が見込まれており、その市場に厳選投資できることは、大変魅力的です。
ロボティクス市場について
新たな成長産業として期待されているのが、ロボティクス市場です。ロボットの実用化は世界のあらゆる分野で急速に進んでおり、先進国での少子高齢化を背景とした様々なニーズの高まりや技術革新の進展により、製造、輸送、医療など様々な分野で、ロボット技術の実用化や生産性の向上が進んでいます。
ロボティクスとしては、3Dプリンティング、配送、産業用ロボット、医療補助・介護、人工知能(AI)、レスキュー、自動車等の運転補助、家事支援など様々な産業があります。
このように、本ファンドを利用することで、2025年までに年率10%の市場拡大をするなど、高い成長が期待できる、ロボティクス関連銘柄に分散投資を行うことができます。
パフォーマンス
以下のグラフは、iTrustロボが現在保有している銘柄を10年前から保有していた場合のMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI世界株価指数))との比較です。ロボティクス市場の拡大により、特に近年、iTrustロボのパフォーマンスが伝統的な株価指数を多く上回っています(過去のパフォーマンスであり、将来のパフォーマンスを保証するものではない)。
また、下表は、本ファンドのマザーファンドとMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスのリターン・リスク(標準偏差)の比較です。
項目 | リターン | リスク | シャープレシオ |
---|---|---|---|
iTrustロボ | 7.62% | 19.45% | 0.32 |
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(世界株価指数) | 4.98% | 16.36% | 0.22 |
本ファンドは、ベンチマークを+2.63%上回っています。コスト(信託報酬)分を指し引いても+1.19%の超過となっています。値動きの幅(リスク)は大きめですが、リターンをリスクで割ったシャープレシオ(リスクを取った分の見返り)は、本ファンドが圧勝しています。
参考 投資におけるリターンやリスクの意味は、以下をご参照ください。
ここまで紹介してきたように、本ファンドはアクティブでありながら、低コストを実現しています。また運用面においてロボティクス優良企業に投資を行っており、将来の高い成長が期待できます。今後高い市場拡大が見込める地域ですので、アクティブファンドを利用して、インデックス以上の投資成果を狙いたい、またはロボティクス関連に絞った投資したい方には、オススメのファンドです。
ただし、さらに低コストで先進国の全業種に分散投資したい方は、たわらノーロード先進国株式(信託報酬:0.225%)やニッセイ外国株式インデックスファンドがオススメです(日本株式市場ならニッセイTOPIXインデックスファンドやたわらノーロード日経225や日経225インデックスeなどがオススメ)。
また、先進国だけでなく、全世界の株式市場へ分散投資したい方は、信託報酬0.14%のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、または信託報酬0.25%の三井住友・DC全海外株式インデックスファンドがオススメです。いずれもインデックスファンドで、iTrust世界株式よりも低コストになっています。
参考 先進国や全世界株式クラスのファンド・ETFの比較・詳細は、以下をご参照ください。
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。コスト削減可能な証券会社を選び、投資パフォーマンスの向上に努めましょう。
iTrustロボは、以下(下表)のネット証券から購入手数料無料で取引可能です。
最低積立金額 | 国内ETF | 海外ETF | 特徴 | 口座開設・キャンペーン等 | |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 100円 | ○ | ○ |
| 口座開設等で最大10万円プレゼント 口座開設はこちら ⇒ SBI証券 |
カブドットコム証券 | 100円 | ○ | × |
| 口座開設等で500円プレゼント 口座開設はこちら ⇒ カブドットコム証券 |
マネックス証券 | 100円 | ○ | ○ |
| 口座開設で最大31,000円プレゼント 口座開設はこちら ⇒ マネックス証券 |
楽天証券 | 100円 | ○ | ○ |
| 口座開設で最大75,200円相当のポイントプレゼント 口座開設はこちら ⇒ 楽天証券 |
その中で最もオススメなのは、最低500円から毎月自動積立可能など利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券です。
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら無料口座開設で最大10万円がもらえます(9月30日まで)。
⇒ SBI証券の詳細確認・無料口座開設
また、本記事でのSBI証券の解説・評価は、以下の記事をご参照ください。
私の場合、ファンド保有用にSBI証券・楽天証券、フリーETF用にカブドットコム証券、また海外ETF用としてマネックス証券を使用中です。他GMOクリック証券を株主優待銘柄用に口座開設しています。
証券会社でお迷いの方は、以下の記事をご覧ください。証券会社選びの基準、また用途別にどの証券会社が低コストか?などを紹介しております。
参考 本記事で紹介した証券会社やサービスは、以下の公式ページから無料口座開設・無料登録が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。