ブラックロック・ジャパンが、「iシェアーズ」ブランドの為替ヘッジ付き米国債ETFを東京証券取引所(東証)に上場することを発表しました。2016年5月27日から上場予定です。
本記事では、どういった商品が新たに上場するのか?また、既存のETFと比べて、どういった特徴があるのか?などを解説します。
参考 ETFのトップ・ブランド「iシェアーズ」が国内初の為替ヘッジ付き米国債ETFを東証に上場予定
目次
超低コスト!為替ヘッジ付き米国債ETFが登場!
冒頭でもお伝えしたように、iシェアーズから新たな低コストETFの販売が始まります。5月27日より東京証券取引所に上場予定です。その気になる商品ですが、以下のような商品となっています。
iシェアーズ米国債7‐10年ETF(為替ヘッジあり)
iシェアーズ米国債7‐10年ETF(為替ヘッジあり)(証券コード:1482)は、シティ米国債7‐10年セレクト・インデックス(円ヘッジベース)をベンチマークとするETFです。残存期間が7年〜10年の⽶国の国債への投資を目的としたETFです。信託報酬0.14%と低コストで米国債に分散投資を行うことができます。
同様のETFとしては、海外ETFであるiシェアーズ米国国債7-10年ETF(IEF)がありますが、本ETFは国内ETFであり、また為替ヘッジをすることで、米ドルと円の間の為替変動リスクの低減を図ることができます。
参考 iシェアーズ米国国債7-10年ETF(IEF)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/ishares-us-bond-7-10-etf-ief
同じくiシェアーズブランドの国内ETFに、iシェアーズ米国債ETF(バークレイズ米10年国債:1363)がありますが、為替ヘッジのできるETFとしては、初めての銘柄となります。米国債に投資したいけど、円高や円安に振り回されるのは嫌だ!という方には、かなり良い選択肢となります。
米国債券ETF
米国債券市場への投資を目的としたETFは、上記で紹介した銘柄の他、超低コストの海外ETFがあります。日本から投資する場合は、SBI証券や楽天証券、マネックス証券から購入可能です。
以下は、米国債券ETFの銘柄と信託報酬(経費率)を比較した表です。米国の長期・中期・短期債券へ分散投資できるバンガード米国トータル債券市場ETF(BND)が、超低コストかつ分散性も高いため、オススメです。
銘柄 | 経費率 | 種類 |
---|---|---|
バンガード米国トータル債券市場ETF(BND) | 0.08% | 海外ETF |
バンガード超長期米国債ETF(EDV) | 0.12% | 海外ETF |
バンガード米国長期債券ETF(BLV) | 0.09% | 海外ETF |
バンガード米国中期債券ETF(BIV) | 0.09% | 海外ETF |
バンガード米国短期債券ETF(BSV) | 0.09% | 海外ETF |
iシェアーズ米国国債7-10年ETF(IEF) | 0.15% | 海外ETF |
iシェアーズ米国国債1-3年ETF(SHY) | 0.15% | 海外ETF |
iシェアーズ米国債ETF(バークレイズ米10年国債:1363) | 0.20% | 国内ETF |
iシェアーズ米国債7‐10年ETF(為替ヘッジあり)(1482) | 0.14% | 国内ETF (5/27上場予定) |
*各銘柄をクリックすると銘柄の詳細を確認いただけます。
参考 米国債券クラスのETFの比較・詳細は、以下をご参照ください。
分散効果を高めるために
米国を除く先進国・新興国債券市場への投資を目的としたETFに、バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(BNDX)(経費率:0.15%)やiシェアーズ世界国債(除く米国)ETF(IGOV)(経費率:0.35%)があります。いずれかのETFと組み合わせることで、分散性を高めることができます。
また、インデックスファンドで海外債券市場へ投資を行いたいという方は、ニッセイ外国債券インデックスファンドやたわらノーロード先進国債券がオススメです。毎月自動積立や分配金自動再投資ができ、信託報酬0.20%で長期の資産形成が行えます。
参考 海外債券市場を投資目的としたファンドの比較・詳細は、以下をご参照ください。
債券でなく株式への投資へ分散投資したいという方は、全世界の株式・債券市場に50%づつ低コスト分散投資のできるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがオススメです。毎月最低5,000円から積立投資も可能です。
参考 セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資料請求・無料お申し込みは、以下の公式ページから行えます。ご興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。
⇒ セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
また、本ブログでのセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの解説・評価は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/fund-saison-vanguard-global/
iシェアーズ国内上場シリーズ
米国債ETFだけでなく、iシェアーズには、たくさんの国内上場、低コストETFがあります。下表は、それらETFの銘柄と信託報酬、ベンチマークをまとめたものです。日本・米国・先進国・新興国・フロンティア諸国など幅広い地域に分散投資が可能です。
コード | 銘柄名 | 信託報酬 (年率) | ベンチマーク |
---|---|---|---|
1329 | iシェアーズ日経225ETF | 0.17% | 日経平均株価(日経225) |
1361 | iシェアーズ米国ハイイールド債券ETF | 0.50% | Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド・キャップト指数 |
1362 | iシェアーズ新興国債券ETF | 0.50% | バークレイズ新興市場自国通貨建てコア国債 |
1363 | iシェアーズ米国債ETF | 0.20% | バークレイズ米国国債(10年ターム) |
1364 | iシェアーズJPX日経400ETF | 0.17% | JPX日経インデックス400 |
1475 | iシェアーズTOPIX ETF | 0.06% | TOPIX |
1476 | iシェアーズJリートETF(1476) | 0.16% | 東証REIT指数 |
1477 | iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF | 0.19% | MSCI日本株最小分散インデックス |
1478 | iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF | 0.19% | MSCIジャパン高配当利回りインデックス |
1581 | iシェアーズ先進国株ETF | 0.25% | MSCIコクサイ |
1582 | iシェアーズエマージング株ETF | 0.18% | MSCIエマージングマーケットIMI |
1583 | iシェアーズフロンティア株ETF | 0.79% | MSCIフロンティア100 |
1587 | iシェアーズ米国超大型株ETF | 0.2% | S&P100 |
1588 | iシェアーズ米国小型株ETF | 0.2% | ラッセル2000 |
1589 | iシェアーズ米国高配当株ETF | 0.12% | モーニングスター配当フォーカス |
1590 | iシェアーズ米国リート・不動産株ETF | 0.45% | ダウ・ジョーンズ米国不動産 |
国内ETFは、売買手数料も安く、利便性も高いので、国内ETFで低コスト分散投資をしたい方は、iシェアーズ国内ETFからお好みの銘柄が見つかるかもしれません。
参考 iシェアーズ東証上場シリーズの詳細は、以下をご参照ください。
iシェアーズ国内ETFのおすすめ購入先
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。購入にかかる費用(売買手数料と為替手数料)が安い証券会社を選び、コストお抑えましょう。
本記事で紹介したiシェアーズ国内ETFは、各証券会社で国内株式同様に売買できます。そのため、おすすめの購入先(証券会社)は、売買手数料が安い証券会社です。下表をご覧ください。この表は、各証券会社の国内株式・ETFの売買手数料比較です。
証券会社名 \ 約定代金 | 10万円 | 20万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 500万円 | 1000万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 90 | 105 | 250 | 250 | 487 | 921 | 1152 | 1152 | 1152 |
GMOクリック証券 | 88 | 98 | 241 | 241 | 436 | 834 | 834 | 834 | 834 |
カブドットコム証券 | 90 | 180 | 250 | 250 | 990 | 1890 | 2790 | 3690 | 3690 |
ライブスター証券 | 80 | 97 | 180 | 180 | 340 | 600 | 600 | 800 | 800 |
松井証券 | 0 | 300 | 300 | 500 | 1000 | 2000 | 3000 | 5000 | 10000 |
マネックス証券 | 100 | 180 | 250 | 450 | 1500 | 3000 | 4500 | 7500 | 15000 |
楽天証券 | 139 | 185 | 272 | 487 | 921 | 921 | 921 | 921 | 921 |
表からわかるように、投資資金が10万円以下なら松井証券が、10万円以上ならライブスター証券が圧倒的にお得です。皆様の投資資金に合わせてお使い分けください。
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⇒ ライブスター証券
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また、本ブログでのライブスター証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
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国内ETF購入のための証券会社で迷った方は、以下もご参照ください。
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