日本国内には、成長著しい、または今後大きな成長が期待できるベンチャー(新興)企業が多く存在します。そのような成長新興企業が上場している株式市場が、JASDAQ(ジャスダック)およびマザーズ市場です。
本記事では、国内の新興株式市場であるジャスダック・マザーズ市場の特徴を解説します。また、それらの市場へ分散投資が行えるインデックスファンドやETFを紹介します。
参考 インデックスファンドとETFの違いは、以下をご参照ください。
目次
ジャスダック・マザーズ市場の特徴
日本のベンチャー・新興企業向けの株式市場には、JASDAQと東証マザーズの2つがあります。いずれも新興株式が上場している株式市場ですが、設立までの歴史的経緯やコンセプト、市場規模などに違いがあります。以下、それらの違いを簡単にまとめます。
項目 | JASDAQ | マザーズ |
---|---|---|
歴史的経緯 | 2004年ジャスダック証券取引所となる。2010年大阪取引所に吸収合併されヘラクレスやNEOと統合。 | 東京証券取引所が1999年に開設。 |
コンセプト | 日本初の成長・ベンチャー企業向けの市場。日本版ナスダック。 ある程度成長していて存続可能な企業群(スタンダード)と将来性のある発展途上の企業(グロース)に分かれている | 東証一部へのステップアップを目指す成長企業向け |
市場規模 | スタンダード・グロース合わせて792企業が上場。 | 221企業が上場 |
歴史的には別の立ち位置の市場でしたが、東証・大証の統合で、今はいずれも東証が扱う新興企業向け株式市場となり、違いも少なくなりつつあります。敢えて違いを上げればコンセプトと市場規模です。マザーズは東証一部鞍替えを目指す企業が多い反面、市場規模としてはJASDAQに劣ります。
株価指数としては、JASDAQ市場に上場する全銘柄を対象とする浮動株ベースの時価総額加重型指数のJASDAQ指数、マザーズ市場の全銘柄の浮動株ベースの時価総額加重型指数の東証マザーズ指数があります。
参考 JASDAQ指数や東証マザーズ指数の詳細は、以下をご参照ください。
市場のコンセプトなどの違いから、一般的にマザーズ指数の方がボラティリティ(リスク)が高い反面がリターンが高い傾向にあり、JASDAQはその逆の傾向があります(ガンホーなど超成長企業に引っ張られている場合は、状況が変わります。)
ジャスダック・マザーズ市場への投資を目的としたファンド・ETF
以下、国内新興株式市場(ジャスダック・マザーズ)への投資を目的としたインデックスファンド、およびETF・ETNを紹介します。投資コストや購入先などを吟味し、低コスト投資を行う点がポイントです。
インデックスファンド
国内新興株式市場への投資を目的としたインデックスファンドは、JASDAQ-TOP20指数ファンドがあります。一商品のみです。定期的に小額積立を行う方は、こちらの商品が良いですが、それなりの資金を不定期に投資する方は、後述するETF・ETNを用いて投資する方がオススメです。
JASDAQ-TOP20指数ファンドの特徴:
- ベンチマーク:JASDAQ-TOP20指数
- 売買手数料:SBI証券などネット証券で、無料(ノーロード)
- 信託報酬(税抜):年率0.76%(その他諸経費を含む実質コスト:0.92%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券で最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(12月22日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2010年12月22日)
- 信託財産留保額:0.5%
- 販売会社:SBI証券などネット証券
参考 JASDAQ-TOP20指数ファンドの詳細は、以下をご参照ください。
ただし、新興株式市場だけでなく日本株式市場に広く分散投資をしたいという方には、ニッセイTOPIXインデックスファンドがおすすめです。信託報酬0.29%と低コストで、国内約1,800銘柄(全株式市場の85%をカバー)に分散投資が行えます。
参考 ニッセイTOPIXインデックスファンドの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/nissay-topix-indexfund/
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。投資コスト(売買手数料)の安い証券会社を選び、パフォーマンス向上に努めましょう。
本記事で紹介したJASDAQ-TOP20指数ファンドやその他ファンドは、以下の大手ネット証券会社から無料で購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券での保有が最もオススメです。今なら無料口座開設で最大10万円がもらえます。(9月30日まで)
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また、本記事でのSBI証券の解説・評価は、以下の記事をご参照ください。
最低積立金額 | 国内ETF | 海外ETF | 特徴 | 口座開設・キャンペーン等 | |
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SBI証券 | 100円 | ○ | ○ |
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カブドットコム証券 | 100円 | ○ | × |
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マネックス証券 | 100円 | ○ | ○ |
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楽天証券 | 100円 | ○ | ○ |
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SBI証券やその他証券会社のポイント還元の詳細は、以下の記事をご参照ください。
ETF・ETN
国内新興株式市場への投資を目的としたETF・ETNには、以下の3銘柄があります。ETFとETNの違いは、以下をご参照ください。
銘柄 | 信託報酬 | ベンチマーク | 出来高 |
---|---|---|---|
JASDAQ TOP20上場投信(1551) | 0.50% | JASDAQ-TOP20指数 | 2,310株 |
マザーズ・コア上場投信(1563) | 0.50% | 東証マザーズコア指数 | 19,916株 |
NEXT NOTES東証マザーズETN(2042) | 0.50% | 東証マザーズ指数 | 9,897株 |
いずれも投資コスト(信託報酬)は同じなので、指数の分散性や投資先の市場を考えてお選びください。JASDAQへ投資したい場合は、JASDAQ TOP20上場投信(1551)一択となります。また、ETNですが指数の分散性(構成銘柄数の多さ)という意味では、NEXT NOTES東証マザーズETN(2042)が優れています。
ただし、新興株式市場だけでなく日本株式市場に広く分散投資をしたいという方には、iシェアーズTOPIX ETF(信託報酬:0.06%)やMAXISトピックス上場投信(同:0.078%)がおすすめです。低コストで、国内約1,800銘柄(株式全体の85%をカバー)に分散投資が行えます。
お得なオススメ購入先
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。投資コスト(売買手数料)の安い証券会社を選び、パフォーマンス向上に努めましょう。
国内ETF・ETNは、国内株式売買手数料が安い証券会社での売買が重要です。下表は、各証券会社の国内株式・ETNの売買手数料比較です。
証券会社名 \ 約定代金 | 10万円 | 20万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 500万円 | 1000万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 90 | 105 | 250 | 250 | 487 | 921 | 1152 | 1152 | 1152 |
GMOクリック証券 | 88 | 98 | 241 | 241 | 436 | 834 | 834 | 834 | 834 |
カブドットコム証券 | 90 | 180 | 250 | 250 | 990 | 1890 | 2790 | 3690 | 3690 |
ライブスター証券 | 80 | 97 | 180 | 180 | 340 | 600 | 600 | 800 | 800 |
松井証券 | 0 | 300 | 300 | 500 | 1000 | 2000 | 3000 | 5000 | 10000 |
マネックス証券 | 100 | 180 | 250 | 450 | 1500 | 3000 | 4500 | 7500 | 15000 |
楽天証券 | 139 | 185 | 272 | 487 | 921 | 921 | 921 | 921 | 921 |
表からわかるように、投資資金が10万円以下なら松井証券が、10万円以上ならライブスター証券が圧倒的にお得です。皆様の投資資金に合わせてお使い分けください。
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また、本ブログでの松井証券・ライブスター証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
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また、本ブログのGMOクリック証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。購入にかかる費用(売買手数料と為替手数料)が安い証券会社を選び、コストお抑えましょう。
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