先日の記事「iFree超低コストインデックスシリーズ登場!SBI証券と楽天証券で購入手数料(ノーロード)で!」で紹介したように、本日(9月8日)から大和投信の超低コストインデックスファンドシリーズ「iFree(アイフリー)」の販売が、SBI証券および楽天証券で開始されました。
両方の証券会社で購入手数料無料(ノーロード)で購入でいますが、購入先のポイント還元システムにより、おトクに保有できる証券会社が変わります。実はファンド毎に違います。
本記事では、どちらの証券会社が、お得にファンドを保有できるか?を解説していきます。iFreeのファンドを復習しながら、各ファンドのおトクな購入先をチェックしていきましょう!
目次
iFree(アイフリー)シリーズとは?
まずはじめに、今回販売が開始されたiFree(アイフリー)シリーズについて簡単に解説します。すでにご存知の方は、読み飛ばしていただいて構いません。
全てのファンドが業界最安!
iFreeの最大の特徴は、シリーズの全てのインデックスファンドが各資産クラスで業界最安水準の投資コスト(信託報酬)となっている点です。下表は、iFreeシリーズのファンドのコストとこれまでの最安ファンドを比較した表です。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | 資産クラス (ベンチマーク) | これまでの最安ファンド (その信託報酬) |
---|---|---|---|
iFree⽇経225インデックス | 0.19% | 日本株式 (日経平均株価) | 日経225インデックスe (0.19%) |
iFreeTOPIXインデックス | 0.19% | 日本株式 (TOPIX) | ニッセイTOPIXインデックスファンド (0.29%) |
iFreeJPX⽇経400インデックス | 0.205% | 日本株式 (JPX日経インデックス400) | ニッセイJPX日経400インデックスファンド (0.31%) |
iFree⽇本債券インデックス | 0.14% | 日本債券 (NOMURA-BPI総合) | たわらノーロード国内債券およびニッセイ国内債券インデックスファンド (0.15%) |
iFree外国株式インデックス | 0.21% | 先進国株式 (MSCIコクサイ) | たわらノーロード先進国株式 (0.225%) |
iFreeNYダウ・インデックス | 0.225% | 米国株式 (NYダウ) | SMTダウ・ジョーンズインデックス・オープン (0.50%) |
iFree外国債券インデックス | 0.18% | 先進国債券 (シティ世界国債インデックス(除く日本)) | たわらノーロード先進国債券およびニッセイ外国債券インデックスファンド |
iFree新興国株式インデックス | 0.34% | 新興国株式 (FTSE RAFIエマージングインデックス) | EXE-i 新興国株式ファンド (0.39%) |
iFree新興国債券インデックス | 0.22% | 新興国債券 (JPモルガンGBI-EMグローバル・ディバーシファイド) | 野村インデックスファンド・新興国債券など (0.60%) |
iFree J-REITインデックス | 0.29% | 国内リート (東証REIT指数) | たわらノーロード国内リート (0.30%) |
iFree外国REITインデックス | 0.31% | 外国リート (S&P先進国REIT指数) | たわらノーロード先進国リート |
iFree8資産バランス | 0.23% | 上記8資産の複合インデックス | eMAXISバランス(8資産均等型) (0.50%) |
iFree⽇経225インデックスは、日経225インデックスeと同水準ですが、その他の全てのファンドは、各資産クラスで最安の信託報酬となっています。
コストは、投資家への確実なマイナスリターンとなり投資パフォーマンスを悪化させます。投資コストを下げることは、我々が確実に行える投資パフォーマンス向上法なので、本シリーズの登場はインデックス投資家に非常にうれしいニュースです!
iFreeシリーズのおトクな購入先は?
iFreeシリーズが購入できるのは、SBI証券および楽天証券です。いずれの証券会社でも購入手数料無料(ノーロード)で取引することができます。ただし、各証券会社で違うポイントが一つあります。
その違いの一つは、ファンド保有時のポイント還元システムです。各証券会社では、ファンド保有時にその保有額に応じてポイント還元をしています。SBI証券では年率0.1~0.24%の還元率で、楽天証券では年率0.048%(最大)の還元率となっています。
このポイント還元を利用することで、実質の投資コストを引き下げることができます。例えば、信託報酬0.3%のファンドに0.1%のポイント還元がされる場合、実質0.2%(=0.3%-0.1%)のコストでファンドを保有できます。
参考 各証券会社のポイント還元システムの詳細は、以下をご参照ください。
ポイント還元率が高いのはSBI証券!
ポイント還元率を考えると、SBI証券でファンドを購入・保有することがお得になります。SBI証券であれば少なくとも年率0.1%のポイント還元が受けられ、最大還元率0.048%の楽天証券と比べると2倍以上お得です。
参考 SBIポイントは、商品と交換したり、1ポイント=1円として現金や電子マネーと交換できます。詳細は、以下をご参照ください。
また、SBI証券で保有してるファンドの合計金額が1,000万円以上の場合は、ポイント還元率が倍増するので、さらにお得になります(詳細:SBI証券の投信マイレージサービス)。
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。
また、本ブログでのSBI証券の解説や評価は、以下をご覧ください。
楽天証券がおトクな場合も!
ただし、SBI証券のポイント還元サービスはかなりおトクなので、一部の超低コストファンドでは利用できないことがあります。この場合、SBI証券ではポイント還元率が0%となってしまうので、楽天証券での保有がおトクになります。
気になるiFreeシリーズですが、以下のファンドがSBI証券でポイント付与対象外です。
SBI証券でポイント付与対象外のiFreeシリーズファンド
- iFree TOPIXインデックス
- iFree 日経225インデックス
- iFree JPX日経400インデックス
- iFree 日本債券インデックス
- iFree 外国株式インデックス
- iFree NYダウ・インデックス
- iFree 外国債券インデックス
- iFree 新興国債券インデックス
- iFree 8資産バランス
これらのファンドは、ポイント還元がされる楽天証券での購入・保有がおトクとなります。楽天証券で獲得できるポイントは1ポイント=1円として、楽天市場などで利用できます。
参照 楽天証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大17万円相当のポイントがもらえます。(9月30日まで)
また、本ブログでの楽天証券の解説や評価は、以下をご参照ください。
まとめ
このように、各証券会社のポイント還元プログラムによって、さらにおトクにファンドを保有することができることがわかりました。
基本的には、ポイント還元が高いSBI証券で保有するのが良いですが、ポイント付与対象外となるファンドもあるので、その場合、楽天証券での保有がベターということなります。
これらの点を考慮して、iFreeシリーズのインデックスファンドについて見てみると、ファンド別のオススメ証券会社は、以下のようになります。
SBI証券での保有がおトクなファンド:
- iFree新興国株式インデックス
- iFree J-REITインデックス
- iFree外国REITインデックス
楽天証券での保有がおトクなファンド(SBI証券でポイント付与対象外であるため):
- iFree TOPIXインデックス
- iFree 日経225インデックス
- iFree JPX日経400インデックス
- iFree 日本債券インデックス
- iFree 外国株式インデックス
- iFree NYダウ・インデックス
- iFree 外国債券インデックス
- iFree 新興国債券インデックス
- iFree 8資産バランス
投資コストは、投資家への確実なマイナスリターンとなり投資パフォーマンスを悪化させます。コストを下げることは、我々が確実に行える投資パフォーマンス向上法です。皆様も購入先をうまく選び、投資コストの低減、パフォーマンスの向上を目指してみてください。
参照 本記事で紹介したSBI証券、および楽天証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。
また、本ブログでの各証券会社の解説・評価は、以下をご参照ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。