NYダウ(ダウ工業株30種平均株価)は、アメリカ(米国)株式市場の動向を表す代表的な株価指数(インデックス)です。SMTダウ・ジョーンズインデックス・オープンなどのインデックスファンドのベンチマークに採用されています。
本記事では、NYダウ(ダウ工業株30種平均株価)の特徴、構成比、米国の株価指数としてNYダウ同様に有名なS&P500との比較を行います。また連動金融商品やそのお得なオススメ購入先などを紹介・解説します。
目次
NYダウ(ダウ工業株30種平均株価)の特徴・評価
NYダウ(ダウ工業株30種平均株価)とは、ダウジョーンズ社が算出しているアメリカの主要株価指数の1つです。米国株式市場の代表的な30社からなる株価平均型の株価指数です。
以下、本指数の各種構成比、他指数との比較、また評価などを解説します。
業種別構成比
以下のグラフは、NYダウの業種別構成比です。表は、NYダウとS&P500の業種別構成比の比較です。構成銘柄数の違いの他に、NYダウは株価平均型、S&P500は時価総額加重平均型の指数のため、業種別構成比に大きな違いが生まれます。
業種 | NYダウ | S&P500 |
---|---|---|
消費者サービス | 18.6% | 13.2% |
資本財 | 17.9% | 10.2% |
情報技術 | 17.4% | 20.8% |
金融 | 16.8% | 16.2% |
ヘルスケア | 12.0% | 14.6% |
生活必需品 | 7.3% | 9.7% |
エネルギー | 6.2% | 7.1% |
素材 | 2.0% | 2.9% |
電気通信サービス | 1.8% | 2.4% |
公益事業 | 0.0% | 2.9% |
NYダウの組入全30銘柄の構成比
下表は、NYダウの組入全銘柄の構成比です。ゴールドマンサックス、IBM、コカコーラなどのアメリカ大企業がNYダウに組み入れています。また、世界最強の投資家ウォーレン・バフェットの保有銘柄も多数あります。
銘柄 | 構成比 | 業種 |
---|---|---|
ゴールドマン・サックス・グループ | 6.92% | 各種金融 |
IBM | 5.74% | ソフトウェア・サービス |
3M | 5.70% | 資本財 |
ボーイング | 5.18% | 資本財 |
ナイキ | 4.82% | 耐久消費財・アパレル |
ユナイテッドヘルス・グループ | 4.60% | ヘルスケア機器・サービス |
ホームデポ | 4.55% | 小売 |
アップル | 4.39% | テクノロジー・ハードウェアおよび機器 |
トラベラーズ・カンパニーズ | 4.00% | 保険 |
ウォルト・ディズニー | 4.00% | メディア |
マクドナルド | 3.92% | 消費者サービス |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 3.75% | 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス |
ユナイテッド・テクノロジーズ | 3.54% | 資本財 |
シェブロン | 3.07% | エネルギー |
アメリカン・エキスプレス | 2.94% | 各種金融 |
エクソンモービル | 2.94% | エネルギー |
プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー | 2.91% | 家庭用品・パーソナル用品 |
Visa | 2.76% | ソフトウェア・サービス |
キャタピラー | 2.59% | 資本財 |
ウォルマート・ストアーズ | 2.57% | 食品・生活必需品小売り |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 2.41% | 銀行 |
メルク | 1.96% | 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス |
イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール | 1.91% | 素材 |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 1.75% | 電気通信サービス |
マイクロソフト | 1.75% | ソフトウェアサービス |
ザ コカ・コーラカンパニー | 1.60% | 食品・飲料・タバコ |
ファイザー | 1.25% | 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス |
インテル | 1.18% | 半導体・半導体製造装置 |
シスコシステムズ | 1.03% | テクノロジー・ハードウェアおよび機器 |
ゼネラル・エレクトリック(GE) | 0.99% | 資本財 |
評価・S&P500との比較
アメリカ(米国)株式市場の動向を表す指数には、NYダウの他にS&P500が有名です。
S&P500の組入銘柄は500銘柄とNYダウの30銘柄を大きく上回っており、分散性の観点からはS&P500の方が優れていると言えます。また、業種別構成比などもS&P500の方がバランスが良いと言えます。
そのため、米国大企業のみへの投資に限らず、米国株式市場への分散投資には、NYダウよりもS&P500をベンチマークとしたインデックスファンドに投資する方がオススメです。
参考 S&P500の詳細は、以下をご参照ください。
アメリカ(米国)株式市場への投資を目的としたインデックスファンド
下表は、NYダウまたS&P500をベンチマークとするインデックスファンドのコスト・パフォーマンス比較です。
ファンド名 | 信託報酬 (実質コスト) | ベンチマーク |
---|---|---|
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.16% | S&P500 |
iFree S&P500インデックス | 0.225% | S&P500 |
i-mizuho米国株式インデックス | 0.57% (0.70%) | S&P500 |
SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン | 0.50% (0.54) | ダウ工業株30種平均株価(配当除く) |
eMAXIS NYダウインデックス | 0.60% (0.95%) | ダウ工業株30種平均株価(配当除く) |
コストだけをみると、SMTダウ・ジョーンズインデックス・オープンが良いように見えますが、ベンチマークの分散性を考えるとi-mizuho米国株式インデックスの方がオススメです。ダウ工業株30種平均株価(NYダウ)の組入銘柄はたったの30銘柄ですが、S&P500は500銘柄以上を組み入れています(米国の約8割の株式市場時価総額をカバー)。
過去のパフォーマンスにおいても、NYダウよりもS&P500が優れています。以下のグラフは、過去5年間のS&P500(青線)とNYダウ(赤線)のパフォーマンス比較です。S&P500のパフォーマンスが上回っています。過去1、2、10年においてもS&P500が上回っています。
このように、ベンチマークの分散性や過去のパフォーマンスを考えると、米国株式へ投資するためのインデックスファンドは、i-mizuho米国株式インデックスが最もオススメです。コストは他ファンドと比べて若干高めですが、許容範囲でしょう。
参考 i-mizuho米国株式インデックス、またその他の米国株式クラスのインデックスファンド・ETFの比較・詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/imizuho-america-stocks-index
コストを抑えたオススメ購入先
本記事で紹介したインデックスファンドは、以下の大手ネット証券会社で購入手数料無料で購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券での保有が最もオススメです。今なら無料口座開設で最大10万円がもらえます。(9月30日まで)
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また、本記事でのSBI証券の解説・評価は、以下の記事をご参照ください。
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SBI証券やその他証券会社のポイント還元の詳細は、以下の記事をご参照ください。
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