2015年10月20日より、東証にiシェアーズの新規4銘柄が上場します。その4銘柄の中には、TOPIXなどの伝統的なインデックスではなく、MSCI日本株最小分散インデックスに信託報酬0.19%で投資できるiシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)があります。
本記事では、ベンチマークとして採用されるMSCI日本株最小分散インデックスを徹底解説します。指数の特徴・構成比・他指数との比較、パフォーマンスなどを解説します。
参考 iシェアーズの新上場規4銘柄に関しては、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/ishares-new-listing-four-etfs/
MSCI日本株最小分散インデックスとは?
MSCI日本株最小分散インデックスとは、最小分散投資法を用いて構成される日本株価指数です。日本株式約150銘柄から構成され、業種・ファクター・銘柄間の相関を考慮し、ポートフォリオを最適化することでリスク(価格変動)を最小限にすることを目指す指数です。
最小分散法の解説は、以下の野村証券の解説がわかりやすいです。
銘柄の組み合わせを変えたり、組入比率を増減することによって株式ポートフォリオ全体の価格変動リスクを抑えるよう投資する手法。
株式ポートフォリオの価格変動リスクと期待リターンの関係において、組入銘柄やその組入比率を変えることでポートフォリオのリスクを変えることは可能であり、低リスク・ポートフォリオの将来の期待リターンは低く、高リスク・ポートフォリオの期待リターンは高い、という「ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン」の関係が理論上は成立する。価格変動リスクを定量化する際には、一般的に株式のリターン分布の標準偏差を用いて計測するが、最小分散投資の「分散」は標準偏差の2乗であり、リスクを意味する言葉として使われている。
株式市場全体を母集団として複数銘柄でのポートフォリオを組み、横軸にリスク、縦軸に期待リターンをとって同一リスクのポートフォリオのなかでリターンが最大となるポートフォリオを結んだ曲線(=効率的フロンティア)を描いた際、この曲線上でリスク(=分散)が最小となるポートフォリオが最小分散投資である。
最小分散投資に関連し、様々な株式ポートフォリオについて、過去のリスク(=分散)が小さいほど、その後の実績リターンが大きくなり市場平均のリターンをも上回る「ローリスク・ハイリターン」の実証研究結果が相次ぎ報告されたことが、運用リスクを抑えたうえで高成績を狙う株式ポートフォリオ運用につながった。こうしたリスクを低減し中長期的に市場平均に勝つことを目指す株式ポートフォリオ運用は低ボラティリティ運用戦略とも呼ばれ、スマートベータ指数としても実用化されている。
参考 投資におけるリスク・リターンは、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/risk-and-return-investment/
以下、本指数の構成比、パフォーマンスを他指数との比較から解説します。
銘柄・業種・パフォーマンスの比較
MSCI日本株最小分散インデックスの銘柄・業種別構成比・パフォーマンスを、MSCIジャパンインデックスと比較します。MSCIジャパンインデックスは、MSCI社が算出する時価総額加重平均型の株価指数で、TOPIXの業種やパフォーマンスに非常によく似た指数です。
参考 MSCIジャパンインデックスの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/msci-japan-index/
銘柄数と組入上位銘柄とその比率の比較
下表は、MSCI日本株最小分散インデックスとMSCIジャパンインデックスの組入銘柄数、および組入上位銘柄とその比率の比較です。
[table id=383 /]
表から以下の2点が読み取れます。
- MSCI日本株最小分散インデックスの組入銘柄数は、MSCIジャパンインの約半分。
⇒ 銘柄の分散という観点では劣る。 - MSCI日本株最小分散インデックスの上位銘柄の構成比は、それほど高くない。
⇒ 組入上位銘柄であっても、1銘柄の比率が低く分散効果が高い。
業種別構成比の比較
下表は、MSCI日本株最小分散インデックスとMSCIジャパンインデックスの業種別構成比の比較です。両指数の構成比および構成比の差です。MSCI日本株最小分散で構成比率がMSCIジャパンより高いものは、色づけ太字にされています。
[table id=384 /]
業種別の構成比が大きく違います。MSCI日本株最小分散インデックスでは、一般消費財・金融・情報技術などの景気敏感業種などの構成比率が低い代わりに、ヘルスケア・生活必需品・公益事業などのデフェンシブ業種の構成が高い比率となっています。
MSCI日本株最小分散インデックスで、株価変動(リスク)が変動が相対的に少ないデフェンシブ株の構成比が比較的高いのは、感覚的に理解しやすいですね。
(*)ディフェンシブ株とは、景気や相場変動の影響を受けにくい内需(生活必需品など)株のことです。一方、景気敏感株とは、景気の影響を強く受ける一般消費財(自動車など)などの株のことです。
パフォーマンスの比較
以下のグラフは、MSCI日本株最小分散インデックスとMSCIジャパンインデックスの2000年からのパフォーマンス比較です。この期間では、MSCI日本株最小分散インデックスがパフォーマンスで勝っています。
TOPIXとの比較ではありませんが、TOPIXの値動きと非常に良く似ており、同じMSCIが算出しているMSCIジャパンインデックスとの比較になります。この期間では、MSCI日本株最小分散インデックスのパフォーマンスが圧勝です。
参考 MSCIジャパンインデックスの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/msci-japan-index/
次に各年毎のパフォーマンス比較を以下の表に示します。各年の指数の値上がり率の比較です。パフォーマンスが良い方を色付き太字にしています。2000年から2014年までのMSCI日本株最小分散インデックスのMSCIジャパンに対する成績は、8勝5敗となっています。
(表中の「+」ボタンを押すと全部の列が表示できます)
[table id=385 /]
年ごとの傾向を見ると、リーマンショックやITバブル崩壊時の相場下落局面ではMSCI日本株最小分散インデックスが強い傾向がありますが、アベノミクス早期や小泉バブルなどの相場上昇局面では、MSCIジャパンに比べてパフォーマンスが悪くなっています。
これは、MSCI日本株最小分散インデックスがデフェンシブ株を比較的多めに含んでいるためと考えられます。そのため、長期で安定した投資パフォーマンスをあげたい場合、MSCI日本株最小分散インデックスをベンチマークとする金融商品も良い選択肢の一つとなります。
MSCI日本株最小分散インデックスをベンチマークとする金融商品
MSCI日本株最小分散インデックスをベンチマークとする金融商品には、10月20日に東京証券取引所に新規上場が予定されているiシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)があります。信託報酬0.19%で最小分散法を用いて日本株式市場に投資することができます。
iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)の特徴:
- ベンチマーク:MSCI日本株最小分散インデックス
- 購入金額:証券会社毎の株式売買手数料(10万円以下なら松井証券、それ以上ならライブスター証券が最安。)
- 信託報酬:年率0.19%(税抜)
- 売買単位:1口
- 決算:年2回(2月、8月)
参考 iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/ishares-msci-japan-minimum-volatility-index-etf-1477/
コストを抑えたお得なおすすめ購入先
iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)は国内ETFです。フリーETFではないため、国内株式売買手数料が安い証券会社での売買が、投資成果向上のために重要です。
下表は、各証券会社の国内株式・ETFの売買手数料比較です。
[table id=41 /]
表からわかるように、投資資金が10万円以下なら松井証券が、10万円以上ならライブスター証券が圧倒的にお得です。皆様の投資資金に合わせてお使い分けください。
参考 手数料最安の松井証券・ライブスター証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
⇒ ライブスター証券
⇒ 松井証券
また、本ブログでの松井証券・ライブスター証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/matsui-merit-demerit/
http://investment-by-index-invest.com/livestar-merit-demerit/
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