2015年末、たわらノーロードシリーズや三井住友・DCシリーズの登場、またニッセイインデックスファンドシリーズのコスト引き下げにより、インデックスファンドは、超低コストの時代に入りました。投資コスト(信託報酬)が年率0.1~0.2%の水準で、世界中に分散投資が行えるようになりました。
インデックスファンドの低コスト化の波が、アクティブファンドにも押し寄せています。これまでは、信託報酬が年率2~3%以上が当たり前だったアクティブファンドですが、2016年に入り立て続けに、購入手数料無料で、信託報酬0.2~1%程度の低コストアクティブファンドが何本も登場しています。
本記事では、今年に入り販売が開始された超低コストアクティブを紹介します。投資の際の味付けとして、アクティブファンドの利用を考えても良い時期をなってきました。
目次
低コストアクティブファンド
2016年に入り、販売が開始された、超低コストアクティブファンドを紹介します。どのファンドも手数料無料で購入することができます。
iTrustシリーズ
はじめに、低コストアクティブファンドとして登場したのが、ピクテ投信が運用するiTrustシリーズです。iTrustシリーズは、下表の3本のファンドがあります。どのファンドも楽天証券やSBI証券などのネット証券から手数料無料(ノーロード)で購入可能です。信託報酬も0.8~1%台の超低コストとなっています。
ファンド名 | 信託報酬 | 特徴 |
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iTrust世界株式 | 0.89% | 日本を含む世界中(先進国、新興国)の高い競争優位性をもつグローバル優良企業の株式に投資 過去のパフォーマンスは、ACWIと比べて+1.87% |
iTrustバイオ | 1.33% | 成長市場であるバイオ医薬品市場に厳選投資 2000年来のパフォーマンスは、ACWIと比べて、+6.82%の超過。 |
iTrustロボ | 1.33% | 年率10%で市場拡大をすることが期待されるロボティクス市場への選別投資。 過去10年のパフォーマンスは、ACWIと比べて、+2.63%の超過。 |
これらのファンドを利用することで、全世界の優良株式、また今後大きな市場拡大・発展が予想されるバイオ市場、ロボティクス市場に厳選投資を行えます。
過去のパフォーマンスでは、全てのファンドが参考指標となっている全世界株価指数であるMSCI世界株価指数(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス:ACWI)を上回っています。信託報酬分を控除しても高パフォーマンスとなっています。
参考 iTrustシリーズ、また各ファンドの詳細は、以下をご参照ください。
たわらノーロードプラス
たわらノーロードplus(プラス)は、低コストインデックスファンドとして人気のあるたわらノーロードシリーズの味付けファンドです。購入手数料無料で、日本・先進国・新興国の各株式市場に低ボラティリティ高配当戦略を用いて投資を行うことができます。
下表が、たわらノーロードplusのファンドと信託報酬です。年率0.7~0.9%と低コストで投資を行うことができます。インデックスファンドで物足りなさを感じている方は、選択肢の一つとするのも良いでしょう。
ファンド名 | 信託報酬 | 特徴 |
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たわらノーロードplus国内株式高配当最小分散戦略 | 0.70% | 国内株式市場へ高配当最小分散戦略を用いた投資を行うファンド |
たわらノーロードplus先進国株式低ボラティリティ高配当戦略 | 0.85% | 先進国株式市場へ高配当最小分散戦略を用いた投資を行うファンド |
たわらノーロードplus新興国株式低ボラティリティ高配当戦略 | 0.90% | 新興国株式市場へ高配当最小分散戦略を用いた投資を行うファンド |
参考 たわらノーロードプラスの詳細は、以下をご参照ください。
ひとくふうファンド
低コストアクティブの中で、最安のファンドがひとくふうシリーズのアクティブです。下表が、ひとくふうシリーズのファンドと信託報酬の一覧です。
ファンド名 | 信託報酬 | 特徴 |
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ひとくふう日本株式ファンド | 0.25% | JPX400構成銘柄の中から、価格変動リスクを相対的に抑えることを目指し、組入銘柄数とウェイトを決定する運用手法 |
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり) | 0.25% | シティ世界国債インデックスの構成国の国債を投資対象とし、価格変動リスクを相対的に抑えることを目指し、組入銘柄とウェイトを決定する運用手法 |
アクティブファンドに関わらず、信託報酬0.25%を実現しています。ひとくふう日本株式ファンドは、TOPIXやJPX400をベンチマークとするインデックスファンド「ニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬:0.29%)」や「ニッセイJPX日経400インデックスファンド(同:0.31%)」よりも低コストとなっています。
また、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)も、世界債券への投資を目的としたヘッジ付きインデックスファンドで最安の「SMTグローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)(信託報酬:0.50%)」よりも安いコスト水準となっています。ヘッジ無しのたわらノーロード先進国債券やニッセイ外国債券インデックスファンドと比べても遜色のないコスト水準です。
参考 ひとくふうシリーズのアクティブファンドの詳細は、以下をご参照ください。
このように、超低コストのアクティブファンドが続々と登場しています。中には、インデックスファンドよりも低コストの商品まで出ており、運用の味付けやメインの投資商品として、魅力のあるものが増えてきました。今後も多種多様な低コストアクティブの登場で、個人投資家の選択肢が広がることを期待します。
おトクな購入先・証券会社
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。低コストのファンドを選ぶだけでなく、コスト削減可能な証券会社を選び、投資パフォーマンスの向上に努めましょう。
本記事で紹介した全てのファンドは、SBI証券または楽天証券の2社で、手数料無料で購入することができます(カブドットコム証券やマネックス証券では、購入不可ファンド有り)。
オススメの証券会社はSBI証券です。最低500円から毎月自動積立が可能など利便性が良いだけでなく、投信マイレージによる投資信託保有時のポイント還元率(0.1~0.24%)が高く、楽天証券(0.048%)よりもコストを抑えて、お得にファンドを保有することができます。
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また、本ブログでのSBI証券の解説・評価は、以下をご参照ください。
ただし、ひとくふうシリーズのファンドは、SBI証券のポイント付与対象外ファンドとなっています。そのため、ひとくふうシリーズのファンドを購入予定の方は、本シリーズのファンドでもポイント還元を行ってくれる、楽天証券がお得になるため、オススメです。
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また、本ブログでの楽天証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
このように、証券会社のファンド保有時にもらえるポイント還元をうまく利用することで、コストを抑えてお得に投資信託(ファンド)を購入・保有することができます。ポイント還元を利用して、確実にできる投資パフォーマンスの向上を行いましょう。
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