通常、株主優待を得る場合、権利落ち日の株価の下落等、株価変動リスクは避けて通れません。しかし、方法によっては株価変動リスクを抑えることができます。本記事では、株価変動リスクを抑えて株主優待を得る方法を紹介致します。
現物買いと信用売りを組み合わせたクロス取引という手法を紹介いたします。また、クロス取引を行う場合の手数料の安いおすすめ証券口座を紹介いたします。
目次
株価変動リスクを抑えて株主優待を得る方法「クロス取引・つなぎ売り」
一般に、株主優待を受たい場合、株主優待銘柄を権利付最終日の大引けまで保有していなければいけません。その場合、権利落ち日（権利付最終日の翌日）の配当金・優待分の株価下落を避けて通ることができません。
参考 権利付最終日など、株主優待の基本は、以下をご参照ください。
しかし、クロス取引という手法を使うことで、株価下落のリスクを抑えて株主優待を受けることができます。実際には、通常の株買い（現物買い）と信用取引の売りを組み合わせることで、株価下落のリスクを抑えて株主優待を受けることができます。買いと売りを組み合わせるので「クロス取引」等とも呼ばれます。
参考 クロス取引で重要な信用取引の基礎知識・ルールについては以下をご参照ください。
クロス取引を用いて株主優待を得る方法
上図は、クロス取引の概観図です。現物買いと信用売り（つなぎ売り）によって、株価の下落を相殺します。以下は、実際のクロス取引の手順になります。
- 株主優待が欲しい銘柄を現物買い（注文）する。
- 現物買いの約定後、同じ銘柄を同じ株数、信用売りする。（つなぎ売り）
- 権利落ち日以降、現物を売り、信用売りしたものを買い戻す（現渡）。
→クロス取引終了。株主優待をゲット！
このクロス取引を利用することで、極端な話、一日だけ株主になり優待を受けることができます。
一般信用取引と現物買いによるクロス取引で逆日歩を避ける
メリットが大きいクロス取引ですが１つ欠点があります。逆日歩が発生することです。制度信用取引でつなぎ売りをする場合、追加コストが発生します。逆日歩は事前にコストが分からないため、思わぬ痛手を追う可能性があります。
この逆日歩を避ける方法が、一般信用取引でつなぎ売りを行う方法です。一般信用取引は、各証券会社で扱っている銘柄が違う点を注意しなければいけませんが、逆日歩を避けることができます。
参考 逆日歩や制度信用取引、一般信用取引の違いについては、以下をご参照ください。
全ての銘柄でクロス取引ができるわけではない！
クロス取引をするためには、対象優待銘柄が信用売りができるものでなければいけません。制度信用取引ができる銘柄は、証券会社で共通です。しかし、一般信用取引のできる銘柄は、各証券会社毎に異なるので、クロス取引を行う前に必ず確認するようにしましょう。
クロス取引を行うためのおすすめ証券会社
クロス取引を行う場合、現物買いと信用売りに売り買いで計4回の手数料が必要となります。手数料の安い証券会社を選びコストを抑えた売買をしましょう。株価変動を抑えて株主優待を得ても手数料が高額になってしまうと旨味が減ります。
1位 SMBC日興証券
信用取引にかかる手数料が最も安いのが、SMBC日興証券です。信用取引を行う方は、ぜひ使いたい証券口座です。
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また、本ブログでのSMBC日興証券の評価・解説は、以下をご参照ください
2位 GMOクリック証券
- 信用取引の手数料は、一律93円！
- ただし、GMO系列の株主優待を利用すれば、売買手数料実質無料。
⇒ GMOクリック証券の売買手数料を株主優待で無料にする方法、申込手順のまとめ
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また、本ブログでのGMOクリック証券の解説・評価は、以下をご参照ください。
3位 SBI証券
- 一般信用取引で扱える銘柄数が、業界トップクラスです。
- 信用取引以外の取引も充実しています。
- 株主優待の検索ツールが使いやすく、欲しい優待を簡単に探せる
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また、本ブログでのSBI証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
口座開設費・維持費は、全て無料になりますので、いくつの証券口座を開設し、利用してみるのも良いでしょう。ちなみに私は全部の口座を保有し、用途別に使い分けています。
参考 信用取引のためのオススメ証券会社やその選び方などは、以下をご参照ください。
本記事のまとめ
- 一般に株主優待を受けるためには、権利落ち日の株価下落等の株価変動リスクを避けられない。
- クロス取引（現物買いと信用取引によるつなぎ売りの組み合わせ）を利用して、株価変動を抑えて、株主優待を受けることができる。
- 制度信用取引でつなぎ売りを行う場合、逆日歩が発生し、思わぬコスト増を招く。
- 一般信用取引でつなぎ売りを行うことで、逆日歩を避けることができる。
- SMBC日興証券
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