海外ETF(特に米国ETF)は、その種類の豊富さ、売買高、そして信託報酬(経費率)の安さと国内ETFやインデックスファンドにはない、すばらしい面を兼ね備えています。
本記事では、米国ETFを購入する際のおすすめ証券会社を紹介します。売買コストを徹底的に比較して、少しでも安く米国ETFを売買し、運用効率をあげましょう。
目次
コスト(為替手数料、売買手数料)比較
米国ETF・株式売買のための証券会社を決める上で最も重要な点は、売買にかかるコストです。コストは投資家への確実なマイナスリターンとなります。また、米国ETF・株式の売買手数料は、国内のそれと比べて割高です。なるべくコストの安い証券会社を選びましょう。
まず、海外ETFを購入する場合、以下の2種類のコストがかかることを抑えましょう。
- 売買手数料
株式と同様に、海外ETFの売買時に手数料がかかります。 - 為替手数料
米国ETFはドル建ての売買になります。そのため日本円をドルに両替しなければいけません。為替手数料は、その両替の際にかかる手数料です。
売買手数料(税抜き)の比較
売買手数料を比較すると、マネックス証券が最も安いことがわかります。特に小額の売買で、差は歴然です。
証券会社 | 1000株まで | 1000株以上 |
---|---|---|
SBI証券 | 約定代金の0.45% 最低:5米ドル 最高:20米ドル |
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マネックス証券 | 約定代金の0.45% 最低:5米ドル 最高:20米ドル |
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楽天証券 | 一律25米ドル | 25米ドルおよび、 1株毎に+2セント |
為替手数料、および利便性の比較
下表は、海外ETF・株式の購入できるネット証券の為替手数料を比較した表です。為替手数料はどの証券会社も変わりませんが、SBI証券のみ住信SBIネット銀行を使うことで、為替手数料を1ドルあたり15銭に抑えることができます。
証券会社 | 為替手数料 |
---|---|
SBI証券 | 1ドルあたり0.15円 *外貨特BUY日なら0円(無料)! |
マネックス証券 | 1ドルあたり0.25円 |
楽天証券 | 1ドルあたり0.25円 |
また、外貨特BUY日&外貨入出金サービスを利用すれば、SBI証券で為替手数料を無料にすることができます。為替手数料は、SBI証券が最安となり、オススメです。
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また、外貨出金コストに関する比較・詳細は、以下をご参照ください。
米国ETF・株式売買のトータルコストの比較
売買手数料はマネックス証券が最安、為替手数料はSBI証券が最安であることがわかりました。しかし、米国ETF売買のトータルコスト(売買手数料と為替手数料の合計)が最も安い証券会社は、どこでしょうか?
基本的に、SBI証券のトータルコストが最も安くなりますが、前提条件によっても微妙に異なってくるため、以下、各前提条件毎に、トータルコストの安い証券会社を解説していきます。
NISAならSBI証券でトータルコスト無料にも!
上述のように、SBI証券なら外貨特BUY日を利用することで為替手数料を無料にすることができます。また、NISA口座での海外ETF買付手数料が無料にもなります。
参考 NISA口座でのSBI証券の海外ETF買付手数料は、以下をご参照ください。
つまり、SBI証券を利用すれば、海外ETFの購入手数料を無料にすることができます。私も基本的には、この方法で、海外ETFを購入・積立していいます。
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NISA以外の売買手数料
NISA以外の場合も、外貨特BUY日を利用すれば、ほとんどの場合、SBI証券での海外ETF売買が手数料が割安になります。やはり、SBI証券がお得な証券会社ということになります。
以下、念のため、外貨特BUY日を使わないケースについても解説してきます。外貨特BUY日を使わない手はないですが。。
以下のグラフをご覧ください。以下のグラフは、売買代金毎の米国ETF売買のためのトータルコスト(売買手数料と為替手数料の合計)の比較(SBI証券 vs マネックス証券:楽天証券は、2社と比べて割高であるため除外)です。
上のグラフをみると、1度の売買代金が80万円を境に、マネックス証券とSBI証券のおトク度がかわることがわかります。数10万円など小資金での売買ならマネックス証券が圧倒的な割安なことがわかります。
参考 各証券会社の米国ETF売買のトータルコスト(売買手数料と為替手数料の合計)の比較は、以下の記事をご参照ください。
リレー投資などで大きい金額(80万円以上)を動かす人はSBI証券がおトクな場合がありますが、リバランスやETFの配当金・分配金の再投資など小資金を動かす場合もあるため、米国ETFの購入はマネックス証券がオススメです。
おすすめ証券会社ランキング【海外(米国)ETF編】
利便性・コストの観点から、米国ETF売買のおすすめ証券会社をランキングで紹介します。
第1位 SBI証券
NISA&外貨特BUY日の利用で、海外ETFの購入手数料が完全無料にすることができます。私もSBI証券で海外ETFの売買を行っています。
NISAと外貨特BUY日を使わない場合でも、1度の売買が80万円以上の場合、米国ETF売買にかかるトータルコストが最安となります。リレー投資など大きい金額しか米国ETFを売買しないという方は、やはりSBI証券が割安コストで売買できます。
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また、本ブログでのSBI証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
第2位 マネックス証券
- 米国ETFを特定口座内で売買できる。
- 全ての価格帯で売買手数料最安。
- 1度の売買が80万円以下の場合、トータルコスト(売買手数料+為替手数料)が最安。
マネックス証券の1番の魅力は、売買コストの安さです。上のグラフで解説したように我々個人投資家が売買することが多い、数万円〜数十万円の価格帯でトータルコストが圧倒的に安くなっています。リバランスや配当金・分配金再投資などで小資金の売買は必ず必要になりますので、米国ETFの売買はマネックス証券が最もオススメです。
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また、本ブログでのマネックス証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
第3位 楽天証券
- 米国ETFを特定口座内で売買できる。
- 外貨出金先に、シティバンク・三井住友UFJ銀行を指定できる。
- 手数料は、マネックス証券やSBI証券と比べると割高。
海外ETFが特定口座に対応している点は良いですが、コスト面でのアドバンテージはありません。実際の米国ETF売買のトータルコストは、SBI証券より若干高い程度の水準です。
本ブログの楽天証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
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取り扱い銘柄数、取引形態などの比較
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|---|
米国株 特定口座対応 | ○ | × 2015年内に対応予定 | ○ |
NISA口座対応 | ○ | ○ | ○ |
売買に必要な通貨 | 米ドル | 米ドル、または円 円の場合、25銭の手数料 | 米ドル、または円 円の場合、25銭の手数料 |
取り扱いETF | 232銘柄 | 220銘柄 | 220銘柄 |
取り扱い米国株 | 3180銘柄 | 1000銘柄以上 | 947銘柄以上 |
取り扱いADR | 約60銘柄 | 約115銘柄 | 約132銘柄 |
注文方法 | 成行・指値・逆指値 連続・OCN注文 | 指値注文 | 成行・指値注文 |
無料 トレーディングツール | ○ | × | × |
配当金・分配金 受け取り | 米ドル受け取り (MMFは不可) | 米ドル受け取り (MMFは不可) | 米ドル受け取り (MMFは不可) |
米ドルMMFから 米国株を直接購入 | × | ○ | × |
売却代金を米ドルMMFで 受け取り | × | × | × |
米国投資情報『バロンズ』 拾い読み | ○ | × | ○ |
株価情報と情報ツール |
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マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
マネックス証券、SBI証券、楽天証券の無料口座開設先
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米国ETFは、SMBC日興証券や野村証券でも取り扱っておりますが、数に限りが有る上、手数料が高いため、今回は検討に加えませんでした。
本記事のまとめ
- 海外ETFの中でも米国ETFは、種類が豊富であり、信託報酬が国内ETFと比べて割安。
- 米国ETF購入の場合、特定口座で取り扱いでき、NISA&外貨特BUY日で購入手数料無料になるSBI証券が最もオススメ!
- コスト、利便性を考えて、用途別に証券会社を選ぶべし。
本記事で紹介した証券会社は、以下の公式ページから、詳細確認・無料口座開設が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。