TOPIX(東証株価指数)は、日経平均株価と日本株式市場を代表する株価指数(インデックス)です。日本だけでなく海外の投資家にも有名な指数です。
本記事では、TOPIXの基本や特徴を解説します。また、TOPIXをベンチマークとするインデックスファンド(投資信託)およびETFを紹介します。日本株式市場への理解を深めるため、また日本株式へ分散投資するためTOPIXを理解しましょう。
TOPIXとは何か?
TOPIX(トピックス)とは、東京証券取引所1部(東証一部)の全銘柄(約1,700銘柄)から構成される浮動株基準株価指数です。
浮動株とは、企業の全ての発行済株式数のうち、実際に株式市場で売買可能な株式(*1)のことです。つまり、浮動株基準株価指数とは、市場で売買されている株式から計算される時価総額加重平均型指数(*2)ということになります。
(*1)上場企業の株式には、創業者一族が保有する分、関連するグループ企業の持合分など流動性に欠けた株式が含まれます。浮動株の調整を行うことで、このような株式は時価総額として計算されません。
(*2)時価総額加重平均型指数とは、株式時価総額でウェイトした株価指数です。
TOPIXの値動きの特徴
日経平均株価の値動きとは、以下の二つの点に違いがあります。
- 値動きが安定している(組入銘柄が約1700と多いため)
- 株式時価総額の大きい企業の株価が影響する。
銘柄数
1点目の違いは、銘柄数です。日経平均株価の採用銘柄は225銘柄と少ないのに対して、TOPIXでは東証一部の全銘柄約1,700銘柄が組み入れられています。そのため分散が効いていて値動きが安定しています。
時価総額加重平均型の株価指数
2点目の違いは、株式時価総額の大きい企業の株価が影響するという点です。日経平均株価は、ファーストリテイリングやソフトバンクなどの株価が大きい企業の値動きが指数に影響しました。しかし、TOPIXは時価総額加重平均型指数であるため、トヨタや大手メガバンクなどの時価総額の大きい企業の値動きがTOPIXの値動きを牽引します。
分散の観点・時価総額加重平均型である点から、日本株式市場へのインデックス投資は、日経平均株価よりは、TOPIXが良いでしょう。
参考 日経平均株価とTOPIXの違いの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/difference-nikkei225-topix/
業種別構成比
以下の円グラフおよび表は、TOPIX構成銘柄の業種別構成比を表します。海外で高いシェアを誇る電気機器や輸送用機器(自動車など)の割が高くなっていますが、他の銀行や内需系業種の割合もバランスよく組み入れられています。
業種割合を見ても、TOPIXは非常に分散のとれた、株価指数といえます。
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上位構成銘柄トップ10
自動車、通信、電気機器企業またメガバンクなどが上位構成銘柄となっています。しかし、約1700銘柄からなる指数のため、構成比1位のトヨタ自動車でも構成比は5%程度となっていおり、非常に分散されています。
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TOPIXの推移(チャート)
TOPIXのリアルタイムチャート、日足、週足や長期間チャートは、以下のYahooフィナンスのページからご覧いただけます。
⇒ TOPIX最新チャート
TOPIX100、TOPIXコア30などのTOPIX関連指数
TOPIXには、TOPIX100やTOPIXコア30などの株式時価総額に応じて、いくつかの区分けがされおり、指数としても利用さています。以下、TOPIXの各指数と内容をまとめます。
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TOPIXをベンチマークとするインデックスファンド・ETF
TOPIXの値動きと同等の投資成果を目的(ベンチーマーク)とするインデックスファンドおよびETFを紹介します。以下のインデックスファンド、またはETFを利用することで、日本株式市場へ分散投資ができます。
インデックスファンド(投資信託)
下表は、TOPIXをベンチマークとするインデックスファンドの比較表です。
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表からわかるように、日本株式クラスに分散投資できる最安コストのインデックスファンドは、ニッセイTOPIXインデックスファンドです。設定間もないため、今後も要チェックですが、現在のところ低コストなため、ベンチマークからの下方乖離は少なくなっています。
また、表をみると「配当除く」ベンチマークを採用するファンドのパフォーマンスが、ベンチマークよりも良い成績をあげているように見えますが、これはファンド内の日本企業から配当が出てくるため、当然ベンチマーク(配当除く)よりもファンドの成績が良くなるためです。
日本株式クラスおすすめインデックスファンドは、ニッセイTOPIXインデックスファンドです。設定から間もないですが、順調に純資産を増やしています。保有コストが最も安く、配当込みベンチマークであり、低コストであるため下方乖離も最小限となっています(コストはベンチマークからの下方乖離要因)。
参考 ニッセイTOPIXインデックスファンドの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/nissay-topix-indexfund/
また、多くの投資クラスで最安コストを実現している、ニッセイインデックスファンドシリーズの商品一覧は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/nissay-indexfunds/
コストを抑えたオススメ購入先
コストは投資家の確実なマイナスリターンとなります。売買手数料が安い、またはポイント還元などでお得にファンドを保有できる証券会社を選び、コストをお抑え、投資パフォーマンスの向上を目指しましょう。
以上のインデックスファンドは、以下の大手ネット証券会社から購入可能ですが、利便性が良く、投資信託保有時のポイント還元率が最も高いSBI証券での保有が最もオススメです。
SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大10万円がもらえます。(9月30日まで)
⇒ SBI証券
また、本記事でのSBI証券の開設・評価は、以下の記事をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/sbi-merit-demerit/
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参照 SBI証券やその他証券会社のポイント還元の詳細は、以下の記事をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/comparison-point-program-of-securities/
また、インデックスファンドのオススメ購入先で選んだ場合は、以下をご覧ください。
http://investment-by-index-invest.com/recommended-securities-company-for-index-funds/
TOPIXをベンチマークとしたETF
下表は、TOPIXをベンチマークとするETFの比較表です。最安コストは、iシェアーズTOPIX ETF(1475)です。
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日本株式クラスおすすめETFは、MAXISトピックス上場投信(1348)ETFです。現時点で、信託報酬が最安でありながら、なんとカブドットコム証券で売買手数料無料で取引できます。初期費用・保有費用が最安の最強ETFです。
参考 MAXISトピックス上場投信(1348)ETFの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/maxis-topic-free-etf-1348/
コストを抑えたオススメ購入先
MAXISトピックス上場投信(1348)ETFのおすすめ購入先は、カブドットコム証券です。SBI証券、マネックス証券、楽天証券などのネット証券でも売買可能ですが、売買手数料無料となるのはカブドットコム証券のみです。売買手数料が無料なので、小口で積立も可能です。
カブドットコム証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。
ご興味をもたれた方は、ぜひご覧になってみてください。
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また、本ブログでのカブドットコム証券の評価は、以下の記事をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/kabucom-merit-demerit/
参考 その他国内ETFの購入先選びは、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/recommended-securities-for-kokunai-etf/
TOPIX(東証株価指数)のまとめ
- TOPIX(東証株価指数)は、東京証券取引所1部の全銘柄(約1,700)からなる株価指数。
- 電気機器や輸送用機器の他に、内需株も多く含まれる。
- 1,700社に分散投資できる点、各業種バランスよく配合されている点などから、TOPIXに連動する値動きを目的としたファンドへ投資することは、長期分散投資に非常に良い。
- おすすめインデックスファンドは、ニッセイTOPIXインデックスファンド。おすすめETFは、MAXISトピックス上場投信(1348)ETF
その他、日本株式市場の株価指数に関しては、以下の記事をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/stock-index-of-japan/
参考 本記事で紹介した証券会社は、以下の公式ページから、詳細確認および無料口座開設ができます。ご興味をもたれた方は、ご覧ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。
コメント
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