中国・インド・アセアン諸国を始めとするアジア市場は、今後長期で経済成長が期待できる市場です。アジア市場に長期投資を行う場合、香港市場に上場しているETF(中国)を利用することが、コスト・利便性において最も良い方法です。
本記事では、中国ETFへ投資する場合のおすすめ証券会社を紹介します。コストや利便性を徹底比較します。
参考 米国ETF売買のおすすめ証券会社は、以下の記事をご参照ください。
目次
コスト(為替手数料、売買手数料)比較
香港市場に上場しているETFを購入する場合、基本的に以下の2種類のコストがかかります。(*以下、香港市場に上場しているETFを中国ETFと呼びます。)
- 売買手数料
株式と同様に、中国ETFの売買時に手数料がかかります。 - 為替手数料
中国ETFはドル建ての売買になります。そのため日本円をドルに両替しなければいけません。為替手数料は、その両替の際にかかる手数料です。
以上の経費以外に国内手数料・現地手数料・現地諸費用などが、余計にかかります。現地手数料とは、中国政府や香港政府への印紙税、取引所税、取引所手数料、CCASS決済費用などを含む費用のことです。
売買手数料(税抜き)の比較
SBI証券、マネックス証券の最低売買手数料が、47香港ドル(約730円)ですので、低価格帯の買付では、楽天証券が最安です。しかし、15万円以上の買付の場合、マネックス証券、SBI証券が割安となります。(1香港ドルは約15.5円として計算。)
証券会社 \ 約定代金 | 10万円まで | 10万円〜100万円まで | 100万円以上 |
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SBI証券 | 約定代金の0.26% 最低:47香港ドル 最高:470香港ドル |
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マネックス証券 | 約定代金の0.26% 最低:47香港ドル 最高:470香港ドル |
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楽天証券 | 500円 | 約定代金の0.50% | 一律5,000円 |
為替手数料、および利便性の比較
- 全ての証券会社で、為替手数料は15銭。
- 住信SBIネット銀行で、売買資金を香港ドルへ換えれば、SBI証券のみ為替手数料は7銭。
その他諸経費(現地手数料など)
SBI証券、楽天証券は、これらの費用をまとめて売買手数料として表示していますが、マネックス証券は、売買手数料とは別に、これらの経費を支払う必要があります。
以下のマネックス証券のページから、諸経費の見積もりができます。
⇒ マネックス証券の手数料シミュレーター
中国ETF売買のトータルコストの比較
中国ETF売買のためのトータルコスト(売買手数料と為替手数料の合計)の比較をすることで、どの証券会社で中国ETFを売買するのがおトクか解説します。
結論から申し上げると「1回の売買代金が5万円以下なら楽天証券、5万円以上ならSBI証券がコスト最安!」となります。
楽天証券とSBI証券のトータルコスト比較(マネックス証券は、2社と比べて割高であるため除外)は、以下のグラフをご覧ください。
上のグラフをみると、1度の売買代金が5万円を境に、楽天証券とSBI証券のおトク度がかわることがわかります。機動的な売買などで小資金で売買する方は「楽天証券」、それ以外の方は「SBI証券」がオススメです。
参考 各証券会社の中国ETF売買のトータルコスト(売買手数料と為替手数料の合計)の比較は、以下の記事をご参照ください。
おすすめ証券会社ランキング【海外(中国)ETF編】
以下、中国ETFのオススメ購入先をランキング形式で発表します!
第1位 SBI証券
- 約5万円以上の売買時の手数料最安!
- 特定口座未対応(12月25日から特定口座対応)。
ほとんどの売買価格帯で売買にかかるトータルが最安である点が最大の魅力です。特定口座対応している証券会社が良い方は、次に紹介する楽天証券を用いましょう。
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行うことができます。今なら無料口座開設で最大10万円もらえるキャンペーンを行っています(9月30日まで)。
⇒ SBI証券
本ブログのSBI証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
第2位 楽天証券
- 特定口座対応。
- 低価格帯(1度の売買代金が5万円以下)の売買にかかるトータルがコスト最安。
中国ETFが特定口座に対応しているため、損益通算や確定申告が楽になります。また、5万円以下の売買代金なら売買にかかる手数料(コスト)が最安となる点も魅力的です。
参考 楽天証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大17万円相当のポイントがもらえます。(9月30日まで)
⇒ 楽天証券
本ブログの楽天証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
第3位 マネックス証券
- 特定口座対応
- 売買にかかるコストが若干割高。
特定口座に対応している点は良いですが、売買にかかるコストが低価格帯では楽天証券より割高で、高価格帯ではSBI証券より若干割高です。
参考マネックス証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行うことができます。今なら口座開設キャンペーンで最大71,000円がもらえます(7月28日まで)。
⇒ マネックス証券
また、本ブログのマネックス証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
情報量の比較
中国ETF売買にはあまり関係ありませんが、中国株を売買したい方は、以下の証券会社毎の中国株価情報環境も参考にして、証券会社を決めるとよいでしょう。
証券会社 | SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 |
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中国株情報 | リアルタイム株価・上下5本気配値・1分足チャート閲覧可能。 銘柄解析、財務詳細、利益予測、配当・分配の各情報閲覧可能。 中国国内外の情勢、銘柄、業績、投資判断、相場観などの各種のニュース閲覧可能。 | 中国株に関する各種レポートを無料閲覧可能。 中国株専用の無料メールマガジン有。 月額税抜き3000円で「中国株投資情報トランスリンク閲覧可能。 | 「中国株式 銘柄レポート」「中国株式 セクターレポート」が無料閲覧可能。 無料メールマガジン「週刊 楽天証券中国株情報」閲覧可。 有料で「中国株リアルタイム株価」が閲覧可。 |
全ての証券口座を開設しておくことで、株式・市場情報を取るという手段もあります。口座開設・口座維持費は基本無料なので、株式や市場情報が重要な場合は有効な手段かもしれません。
まとめとマネックス証券、SBI証券、楽天証券の無料口座開設
- 中国ETFは、長期にアジア各国に投資する際に、有用な投資先である。
- 中国ETFを特定口座で取り扱いでき、売買手数料が最安レベルのマネックス証券が最もおすすめ。
- 特定口座で取り扱い不可であるが、コストはSBI証券が最も割安。
- コスト、利便性を考えて、用途別に証券会社を選ぶべし。
本記事で紹介した中国ETFの売買できる証券会社は、以下の公式ページから、詳細確認・無料口座開設が可能です。ご興味のある方は、ご覧になってみてください。
参考各証券会社のキャンペーン情報は、以下の記事よりご確認いただけます、キャンペーンを利用して、お得に口座開設しましょう。
中国ETFは、内藤証券や東洋経済証券でも取り扱っておりますが、手数料が割高であるため、今回は検討に加えませんでした。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。