急激な円安・為替変動がおきたときに投資・資産運用で気をつけること | インデックス投資で資産運用

急激な円安・為替変動がおきたときに投資・資産運用で気をつけること

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急激な円安・為替変動がおきたときに投資・資産運用で気をつけること

2015年5月27日、1ドル124円を突破しました。約12年半ぶりの水準です。半年程120円前後で安定してた円ドル相場ですが、先週末から一気に円安方向に動きました。

本記事では、為替変動(急激な円安ドル高など)が起きたときの投資・資産運用の注意点、また普段の相場や資産の管理方法などを紹介します。

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目次

今回の円安ドル高の背景

まずはじめに、今回の急激な為替変動の背景を素人なりにまとめます。様々な要因がありますが、最も大きな要因は、くすぶっていた米国の利上げ観測が高まったことです。

米国の政策金利決定のシステムなどは、以下の記事をご参照ください。

連邦公開市場委員会(FOMC)と米FOMC政策金利発表


現在、日本は金融緩和を行っており、金利は過去最低水準にあります。一方、米国は金融引き締め(利上げ)時期を探っています。日米の金利差の違いが通貨の価値にも現れています。

冬の悪天候やストなどの影響で、3月以降の米国経済指標は冴えませんでした。そのため、ここ数ヶ月は、利上げに消極的な意見が大半で、1ドル120円台で停滞していました。しかし、悪天候やストの影響が一段落し、経済指標も安定してきました。そのため、米国利上げ観測が再燃してきたため、ここにきて円安ドル高が進みました。

為替や今後の米国経済は、以下の書籍が大変参考になりました。
ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。

  • ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める
    通貨の分かりやすい説明に定評のある安達先生が、通貨の変動要因に関して、詳しく説明しています。また、ギリシャ問題を例にユーロ通貨にも迫ります。
  • 2014-2015 世界のマネーは米国に向かう
    リーマンショックから現在までの米国経済・政策を振り返り、今後の米国経済・政策や先進国、新興国への影響を展望します。また、今後の投資法や投資先(株式、債券、ETF、MLP)も紹介しています。

円安など為替変動が起こった時の投資注意点

急激な為替変動(今回の場合、急激な円安ドル高)時の注意点や相場観察のポイントは、以下の2点などが上げられます。

  1. ファンドの基準価値の上昇を正しく理解する
  2. 通貨の変動要因を理解する

注意点1. ファンドの基準価値の上昇を正しく理解する

まず注意しなければいけないのは、海外資産へ投資するファンド(為替ヘッジ無)の基準価値の変動に、為替の変動も含まれているという点です。海外資産へ投資するファンドの基準価値は円換算されたものです。そのため、ドル円レートの変動も基準価値に含まれます。

例えば、国内ETF(フリーETF)のSPDR S&P500 ETFの場合、基準価値の変動は米国株式市場のインデックスであるS&P500の値動きと円ドルの値動き、二つが要因となっています。

インデックスファンドやETFの基準価値の変動が、インデックスの変動によるものか、為替変動によるものかを理解することで、正しい投資判断ができるようになります。

為替変動と金融商品の基準価値に関する詳細は、以下の記事をご参照ください。

為替と金融商品(ETF・ファンド)の関係と円安について


通貨の変動要因を理解する

基本的に、株価は企業の収益という絶対的な価値から決まります。それに対して、通貨は国と国の金利差や物価、貿易収支等さまざまな相関価値からきまります。

つまり、通貨は他の国の通貨とのゼロサムゲームなので、未来永劫円安に進むということは考えにくいです。ましてや現在日銀が行っている金融緩和が終了し、金融引き締めなどに向かえば、ほぼ間違いなく現在よりも円高方向に向かうでしょう。

ここまでまとめると、
海外株式市場に連動するインデックスファンドであれば、ファンドの基準価値の変動には、株価(インデックス)の変動と為替の変動がある点が、最初のポイントでした。

2つめのポイントは、株価と為替の変動の質の違いです。株価(インデックス)は企業や国の収益性を基に上がる絶対的価値であったのに足して、為替は国同士の相対価値できまるゼロサムゲーム的ものです。

ファンドの基準価値や株価指数、為替などを定期的に確認することで、投資や経済の本質が見えてきます。

時間に余裕のある方は、ファンドやETFの値動きから相場環境を考えてみる

手間がかからないことが、インデックス投資の良い点です。しかし、時間のある方は株式市場や為替相場、保有ファンドの値動きなどを確認することをおすすめします。たまに、相場やファンド値動きを点検することで、相場や経済の大まかな流れを掴むことができます。

本ブログ「投資から得るものとは?」でも書きましたが、私は投資を始めまでは経済やら株式やらに関して無知でした。しかし、投資を始めて、ファンドの値動きや株式市場・為替などを見るようになってから、少しずつではありますが、政治・経済のニュースにも敏感になり、世界の味方がかなり変わりました。これらの知識は明らかに投資を始めたからこそ得られたものです。

以下、私も使用中の便利なファンド確認ツールを紹介します。毎回いくつかの証券口座にログインして、ファンドを確認するのは大変ですので、以下の2つの無料便利ツール使って、それらの手間を省きましょう。

資産管理の定番「マネーフォワード」

家計の資産一括管理には、マネーフォワードが最も便利です。証券口座、銀行口座、クレジットカード、マイル、電子マネー、ポイントサイトなど、ありとあらゆるマネーが一括管理できます。最初に一度口座やカードを登録するだけで、後は一括で自動管理できます。しかも完全無料で使えます。

金融商品の確認ならモーニングスターのポートフォリオサービスが便利

モーニングスターのポートフォリオサービスを使うことで、ファンド1つ1つやアセットアロケーション全体の投資額、評価額を確認することができます。しかし、こちらは買い付けた日などを毎回登録しなければいけないため、個人的にはマネーフォワードの方が便利と感じます。

結局よくわからないので、積立インデックス投資法が、個人投資家には良い!

本記事では、通貨と投資の関係について述べてきました。通貨事情などが分かってくると、それらの相場に合わせて、銘柄を買ってみたり、投資タイミングを見計らったりしたくなります。円安時には輸出関連銘柄を買い、輸入銘柄を売る等です。しかし、これらの銘柄は日々の為替変動やニュースで激しく値が動きます。

投資が仕事や趣味ではない投資家にとっては、低コストインデックスファンドを利用した毎月定額積立が良いでしょう。市場全体(インデックス)に投資することで、銘柄や業種に分散して投資することができます。また定額積立(ドルコスト平均法)を用いることで、相場下落時には多く買い付け、相場上昇時には少量を買い付けることができます。

低コスト投資や銘柄・地域の分散投資に感関しては、以下の記事をご参照ください。

インデックス投資に関して詳細を知りたい方は、以下の記事もご参照ください

インデックス投資家育成塾「インデックス投資の基本とその簡単な実践方法」


本記事のまとめ

  • 2015年5月28日に1ドル124円を突破。12年半ぶりの水準である。
  • 為替変動時のファンドの基準価値の推移に注意。
  • ファンドの基準価値の変動には、インデックスの変動および為替変動の二つがある。
  • たまに、ファンドの基準価値、株価指数、為替を確認し、相場の確認を行うことが、おすすめ。
  • 相場は難しい。個人投資家は、インデックスファンドを定額積立がベスト。

参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。

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