米国雇用統計発表後の世界経済の反応「アメリカ利上げ警戒の影響は?」 | インデックス投資で資産運用

米国雇用統計発表後の世界経済の反応「アメリカ利上げ警戒の影響は?」

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米国雇用統計発表後の世界経済の反応「アメリカ利上げ警戒の影響は?」

米国雇用統計発表後の世界経済の反応「アメリカ利上げ警戒の影響は?」



2015年の世界経済において、世界の株式市場を下落させる要因に、アメリカでの政策金利引き上げがあります。

本記事では、政策金利が引き上げられた際の、世界経済への影響およびその際の投資対処法などを解説いたします。また、おすすめの投資先なども紹介いたします。

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目次

2015年の株式相場下落要因「アメリカの利上げ」

アメリカは、リーマンショック以来、金融緩和を行い、経済・相場環境を改善してきました。最近の堅調な経済状況から、経済の加熱を防ぐために、金融引き締めに政策転換することが予想されています。2015年中に政策金利を引き上げる(利上げに踏み切る)ことが予想されています

利上げが行われた場合、市場に供給されていたリスクマネーの巻き戻しが起こる可能性があります。リスクマネーの巻き戻しにより、株式市場などへ向いていた資金が引き上げられ、世界の株式市場が下落することが考えられます。

アメリカの利上げによる世界株式市場の下落は、投資の絶好のチャンスか!?

前述のように、利上げによりアメリカ株式市場・世界株式市場は下落が予想されます。しかし、悲観することはありません。アメリカ市場に目を向けてみると、(今年に入り減速傾向があるとは言え、)GDP・雇用統計を始めとする好調な経済指標から、潜在的なアメリカ経済は堅調と言えます。

世界経済に目を向けてみると、

  • 逆オイルショックを引き越した原油価格は、1時期の低価格からは上昇
  • 減速気味であった新興国経済も中国の金融緩和やコモデティ価格の上昇に息を吹き返す
  • 日銀やECBの緩和政策によるリスクマネー
  • 好業績を背景とした日本株式市場の好調

など、市場環境は良好です。

連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを発表した場合、リスク回避のため一時的に株式市場などを下落することが予想されます。しかし、それは一時的な投資家のマインドの悪化に過ぎず、実体経済は堅調であることから、一時的な下落は投資の絶好のタイミングになる可能性があります

この時期に投資することで、割安な時期に株や投資信託、ETFを仕込むでおくことが可能となります。管理人もこの時期を狙って、今年の第一回のハイブリッド・ドルコスト平均法を行いたいと企てております。もちろん、直前の状況等も見極めて投資を行いたいと思います。

参考 ハイブリッドドルコスト平均法については、以下をご参照ください。

ハイブリッド・ドルコスト平均法 〜 相場観をつけて投資パフォーマンスを向上!〜

雇用統計を受けての株式市場の反応

昨日の記事でもお伝えしたように、先週金曜日の雇用統計の発表を受けて、早期利上げの可能性が高まり、為替はドル高にふれ、アメリカ株式市場は下落しました。(詳しくは昨日の記事参照)

この結果を受けて世界では、株価が下落した市場が目立っています。早期利上げ懸念が根強いような印象を受けます。好調な日本株式市場も例外なく下落しました。ドル高円安が大幅に進んだのにも関わらず、株式市場は大幅に下落しました。利上げ発表時は、本日よりもさらに大きな影響が予想されます。

アメリカの利上げはいつ?注目の次回米FOMC金融政策決定会合

3月中旬には、早期利上げ論が盛んになりました。しかし、2015年4月20日現在、軟調な米国経済指標などが原因となり、利上げ先送り論も台頭してきました。最短で2015年6月の利上げが予想されますが、日々のニュースに右往左往している状況です。

鍵となるのが次回の米FOMC金融政策決定会合(4/30開催)にです。この会議によって利上げに向けて、FOMCが今後どのようなスタンスをとるのか?最大の注目点です。早期利上げを示唆するのか否かによって、2015年の世界経済の1大イベントの行く末が決まることになるかもしれません。

利上げによる相場下落時を狙った投資への有望投資先

さまざまな金融商品の中から、購入手数料および信託報酬の安い、そして米国株式市場に連動するインデックスファンド、ETFを紹介します。

参考 金融商品の種類や詳細は、以下をご参照ください。

投資対象、金融商品(株式、債券、インデックスファンド、ETF等)の選び方

金融商品(株式, 債券, 投資信託, ETF, REIT等)を選ぶ際に読むおすすめ本【厳選6冊】

おすすめ銘柄1 SPDR S&P500 ETF(1557)

  • 米国の代表的な株価指数S&P500をベンチマークとする国内ETF。
  • 米国企業500社(米株式市場時価総額の80%以上をカバー)に分散投資することができる。
  • ETF保有期間中の経費が極めて安い。(信託報酬:年率 0.0945%)
  • カブドットコム証券売買手数料無料

参考 SPDR S&P500 ETF(1557)の詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-spdr-sp500/

SPDR S&P500 ETF(1557)のおすすめ購入先

SPDR S&P500 ETF(1557)の購入は、売買手数料無料(フリーETF)のカブドットコム証券がおすすめです。他の証券会社での売買はコストがかかるので、カブドットコム証券で売買しましょう。私もフリーETFの売買のためだけにカブドットコム証券の口座を保有しています。

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また、カブドットコム証券の詳細は、以下の記事をご参照ください。

カブドットコム証券のメリット・デメリット

おすすめ銘柄2 バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF(VTI)

  • 米国株価指数USトータル・マーケット・インデックスがベンチマーク。
  • 米国企業約3,800社(米株式市場時価総額のほぼ100%をカバー)に分散投資できる。
  • バンガード社の海外ETFで、経費率が0.05%と格安。
  • 日本からは、マネックス証券SBI証券、楽天証券から購入可能。(詳細後述)

参考 バンガード・トータル・ストック・マーケット ETFの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-vanguard-total-stock-vti/

バンガード・トータル・ストック・マーケット ETFのおすすめ購入先

海外ETFを特定口座で取り扱え、売買手数料が最安のマネックス証券がオススメ!(海外ETFの分配金や売却益の税制面は手続きが非常に煩わしいので、税金面を自動で行ってくれる特定口座は海外ETF売買時のマストアイテム。)

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本ブログのマネックス証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。

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マネックス証券 は、ネット証券の中でも老舗の部類で、多くの方に使われている証券会社です。特に海外ETF・株式に強い証券会社で、海...

参考 海外ETF売買の手数料や利便性の比較は、以下もご参照ください。

おすすめ証券会社・証券口座【海外(米国)株・ETF編】
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おすすめ銘柄3 バンガード・スモールキャップETF

小型株に抵抗の無い方は、バンガード・スモールキャップETFへの投資もおすすめです。

  • 米国小型株式市場の値動きを表すCRSP USスモールキャップ・インデックスがベンチマーク。
  • 米国企業約1,486社(米国株式市場下位2%〜15%をカバー)に分散投資できる。
  • バンガード社の海外ETFで、経費率が0.09%と格安。
  • 日本からは、マネックス証券、SBI証券、楽天証券から購入可能。(詳細後述)

参考 バンガード・スモールキャップ ETFの詳細は、以下の記事をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/etf-vanguard-small-cap/

バンガード・スモールキャップ ETFのおすすめ購入先

バンガード・スモールキャップ ETFは、海外ETFですので、バンガード・トータル・ストック・マーケット ETFの購入時と同様に、マネックス証券がおすすめです。

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本記事のまとめ

  • 2015年の世界経済において注目イベントの1つが、アメリカの利上げである。
  • 利上げで起こるリスクマネーの巻き戻しによって、世界の株式市場は下落する可能性がある。
  • 3月頭の雇用統計の上ブレから、利上げ警戒による、株価の下落が起こった。
  • 米国を中心に世界経済は堅調なので、利上げによる一時的な下落は、投資の良いタイミングになりうる。

参考文献:

  • 2014-2015 世界のマネーは米国に向かう
    ⇒2015年利上げに向かっているアメリカ経済の今後の予想と投資のアドバイスが述べられています。私は、経済の 転換期を迎えるアメリカ経済を知るための必読書と考えます。

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