本記事では、アノマリー投資をテーマにした書籍「「スタバ株は1月に買え!」」を紹介します。日本株式市場のアノマリーや株主優待の特性を活かした投資方法で財をなした夕凪さんの書籍です。本書籍の簡単な内容やポイント、魅力を紹介します。
目次
個人投資家の強み・投資アイディアの出し方について言及
管理人は、この本から特に以下の2点を学びました。
- アノマリーが活用できることこそ、個人投資家の最大の強み。
- さまざまな投資法は自らのアイディアで編み出せる。
アノマリーが活用できることこそ、個人投資家の最大の強み
一般的に、個人投資家が機関投資家を上回り利益をあげることは簡単ではありません。機関投資家が会社一体となり情報を集め解析するエキスパート集団であるのに対し、我々個人投資家は、本業のかたわら投資を行っています。また投資資金も桁違いです。そのため、機関投資家にはどうしても勝つことが難しいのです。
しかし、アノマリーに着目した投資法は、個人投資家に勝ち目のある投資法です。その理由は、機関投資家は確実な情報をもとに運用を行うため、アノマリーという不確実な情報をもとに運用をすることができないためです。一方、個人投資家は積極的に相場のアノマリーを利用することができます。
相場のアノマリーに関しては、以下の記事をご参照ください。
さまざまな投資法は、自らのアイディアで編み出すことができる。
この本は題名を見ると、投資タイミングや銘柄などテクニカルな手法が羅列してある本だと思うかもしれません。しかし、想像とは裏腹に、テクニカルな手法に加え、著者が編み出した手法のアイディアの作り方等も惜しみなく綴られています。我々がオリジナルの投資手法を開発するためのヒントとなります。
日本市場特有のアノマリーを紹介
私が初めて相場のアノマリーの存在、おもしろさに気付いたのは「アノマリー投資」という本がきっかけでした。その後は日本にもこのような相場のアノマリーがあるはずだと書籍を漁っていたときにこの本に出会いました。
さまざまな相場のアノマリーの書籍がありますが、この「スタバ株は1月に買え!」が個人的に最もおすすめです。というのも他の本と比べると最近のデータまで網羅されている点、アノマリー投資を行う上でのマインドセット、および自作アイディアの作り方なども網羅されており非常に示唆に富んだ内容となっているためです。巻頭の月別の日経平均株価(10年分のデータ)の動きは非常に便利です。
本の構成・内容
以下のような6章構成です。
- 巻頭付録:過去十年の日経平均株価の月毎の動きと解説。各月の相場のアノマリーに関して簡潔にまとめられています。私もたまに見返してはアノマリーを確認しています。
- 1章:アノマリー投資が個人投資家の武器になる理由、著者がこの投資を行いはじめた経緯、またあのあまりー投資法を行う上でのマインドセットなどが書いてあります。
- 2章
アノマリー投資の中でも著者が得意とするイベント投資が関する説明が書かれています。 - 3章:2章で紹介したイベント投資の実例です。著者が利益を上げた方法が惜しみなく書かれています。一見の価値ありです!
- 4章:数多くのイベント投資や他のアノマリーを利用した投資法が、惜しみなく、数多く紹介されています。すばらしいアイディア参考になるアイディアばかりです。
- 5章:個人投資家が、アノマリー等を駆使し、機関投資家に打ち勝ち利益をあげるためのマインドセットが、9つの心得として書かれています。
- 6章:アイディアの出し方などが書かれています。5章のマインドセットと合わせて読むことで、今後の自分の投資法への新たなアイディアや相場観を構築する上で非常に重要な章となっています。
*2014年12月現在スタバの株主優待はなくなりましたが、この本はスタバに関する記述は本の一例にすぎず、他の数多くのメソッドが解説されていますので、本書を読むことで他の銘柄もしくはインデックスに応用可能です。
相場のアノマリーの理解、さまざまなアノマリーを知識として蓄えることは、相場の流れを見極める上で非常に重要な要素であると思います。またそれらを応用し自らのアイディアで投資を行うことは投資パフォーマンスを向上させる第一歩です。
本書籍は、それらの重要なことを網羅している数少ない書籍であり、またアノマリーで重要な最新のデータによる解説も含まれております。ぜひ本書籍をとりになり、アノマリーについて学び、皆様の投資のパフォーマンス向上につなげてください。
本書評が皆様にとって有意義なものとなったことを心より願います。
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