楽天証券が、2016年5月2日(月)より、国内株式売買手数料の引き下げ、またポイントによる還元サービスを開始します。これまでよりも安くお得に国内株式・ETFの売買が行えるようになります。
本記事では、新サービスの概要、また他証券会社との手数料比較を行います。投資コストは、確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。少しでも手数料の安い、おトクな証券会社を利用し、確実な投資パフォーマンス向上を狙いましょう。
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目次
楽天証券、超割コースの手数料引き下げとポイント還元スタート!
超割コースとは?
楽天証券の株式売買手数料の料金体系の一つです。下表のように、投資信託の保有資産などに応じて、ランク分けされており、各ランク毎に値引きがされています。
ランク毎の売買手数料(2016年4月現在)
約定代金 | ダイヤモンド | プラチナ | ゴールド | レギュラー |
---|---|---|---|---|
50万円まで | 238円 | 272円 | 306円 | 341円 |
100万円まで | 426円 | 487円 | 548円 | 609円 |
150万円まで | 509円 | 582円 | 655円 | 728円 |
3,000万円まで | 806円 | 921円 | 1,036円 | 1,152円 |
3,000万円超 | 851円 | 973円 | 1,095円 | 1,217円 |
信用取引 (約定代金に関係なく) | 0円 | 360円 | 405円 | 450円 |
ランク決定条件(2016年4月現在)
条件\ランク | ダイヤモンド (30%OFF) | プラチナ (20%OFF) | ゴールド (10%OFF) |
---|---|---|---|
投資信託平均残高 | 5,000万円以上 | 500万円以上 5,000万円未満 | 100万円以上 500万円未満 |
信用建玉平均残高 | 5,000万円以上 | 1,500万円以上 5,000万円未満 | 500万円以上 1,500万円未満 |
信用新規建約定金額合計 | 10億円以上 | 5億円以上 10億円未満 | 3億円以上 5億円未満 |
貸株平均残高 | 5,000万円以上 | 1,000万円以上 5,000万円未満 | 200万円以上 1,000万円未満 |
このように、超割コースとは、投資信託の保有残高が多い方などを優遇する料金体系となっています。2016年5月2日以降は、この料金体系からの手数料引き下げと、ポイント還元が開始されます。さらに、お得に楽天証券で国内株式・ETF を売買できるようになります。
超割コースの変更内容
2016年5月からリニューアルされる超割コースでは、以下の3点が変更されます。
- ランク分けとその条件
- 売買手数料の値下げ
- ポイント還元の開始
以下、これらの変更点を中心に、新超割コースの解説を行います。
超割コースのランク分けとその条件
これまでは、条件に応じて、レギュラー・ゴールド・プラチナ・ダイヤモンドの4つのランクに分かれていました。しかし、5月からは通常超割コースと大口優遇の2つのランクとなります。2つのランクとなってしまいますが、通常の超割コースでも旧超割コースの手数料よりも大幅に安くなっています。
売買手数料の値下げ
下表は、新旧超割コースの売買手数料の比較です。約定代金が10万円~20万円程度の小額買付での手数料が大幅に値下げされます。
約定代金 | 新超割コース | 旧超割コース | ||
---|---|---|---|---|
通常 | 大口優待 | レギュラー | ダイヤモンド | |
10万円まで | 139円 | 90円 | 341円 | 238円 |
20万円まで | 185円 | 180円 | 341円 | 238円 |
50万円まで | 272円 | 238円 | 341円 | 238円 |
100万円まで | 487円 | 426円 | 609円 | 426円 |
150万円まで | 582円 | 509円 | 728円 | 509円 |
3,000万円まで | 921円 | 806円 | 1,152円 | 806円 |
3,000万円超 | 973円 | 851円 | 1,217円 | 851円 |
ポイント還元
株式売買手数料の値下げに加えて、新超割コースでは、売買手数料に応じて楽天スーパーポイントが付与されるようになります。通常超割コースでは取引手数料の1%が、また大口優待の方は取引手数料の2%がポイント還元されます。
また、このポイント還元は国内株式だけでなく、海外株式や投資信託の手数料にも適用されます。海外ETFや株式などは手数料が高くなりがちなので、楽天証券をすれば、それなりのポイントをもらうことができます。
参考 海外株式・ETF取引のためのオススメ購入先は、以下をご参照ください。
大口優待の特典とその条件
超割コースの大口優待の特典は、以下のようなものがあります。条件は少々厳しいですが、大口優待の条件を満たせば、投資コストが格段に安くなります。投資資金の多い方は、トライしてみても良いかもしれません。
- 株式現物売買手数料が3割程度安くなる(上表参照)
- 信用取引手数料が無料
- ポイント還元率が2倍
大口優待の条件(いずれか一つを満たせば条件達成):
判定タイミング | 判定項目 | 条件 |
---|---|---|
日次判定 | 信用取引の 新規建約定金額の合計額 | 5,000万円以上 |
今月の信用取引の 新規建約定金額の合計額 | 5億円以上 | |
15時時点での 信用建玉残高の合計 | 5,000万円以上 | |
月次判定 | 貸株の平均残高 | 5,000万円以上 |
投資信託の平均残高 | 5,000万円以上 |
大口優待の条件は、上表のようになっています。かなりハードルが高いですね。インデックス投資家、個人投資家の場合、投資信託の5,000万円以上という条件が最も届きそうな条件ですが、資金が多い方でないと難しそうですね。
楽天証券の株式売買手数料、他証券との比較
最後に、楽天証券が超割コースを導入した際の、各証券会社との手数料比較を行います。以下の表をご覧ください。下表は、各証券証券会社の株式売買手数料比較(楽天証券は、2016年5月スタートの超割コース料金)です。
証券会社名 \ 約定代金 | 10万円 | 20万円 | 50万円 | 100万円 | 150万円 | 3000万円 | 3000万円以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天証券 (ポイント還元後) | 150 (148) | 199 (197) | 293 (290) | 525 (520) | 628 (622) | 994 (984) | 1,050 (1,040) |
楽天証券【大口優遇】 (ポイント還元後) | 97 (95) | 194 (190) | 257 (252) | 460 (451) | 549 (538) | 870 (853) | 919 (901) |
GMOクリック証券 | 95 | 105 | 260 | 470 | 570 | 900 | 960 |
ライブスター証券 | 86 | 104 | 194 | 367 | 432 | 868 | 868 |
松井証券 | 0 | 324 | 540 | 1,080 | 1,080 | 20,000円 | 100万円増える毎に +1,000円 |
マネックス証券 | 108 | 194 | 486 | 1,080 | 以降、約定代金の0.1% | ||
SBI証券 | 150 | 199 | 293 | 525 | 628 | 994 | 1,050 |
カブドットコム証券 | 97 | 194 | 270 | 約定代金の0.09%+90円+消費税 |
SBI証券と並び、全ての価格帯に渡って、低水準の手数料です。ただし、SBI証券も2016年4月よりも国内株式の売買手数料に応じて、ポイント還元を始めており、2大ネット証券に優劣関係はありません。
しかし、海外株式手数料のポイント還元は楽天証券のみです。そのため、海外株式・ETFでポイント還元したい方は、楽天証券が良いでしょう。また、大口優待の条件を満たす場合、楽天証券の方がSBI証券よりも手数料は安くなります。
参考 SBI証券のポイント還元サービスの詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/sbi-japan-stock-point-start-2016-04/
ただし、大口優待の条件を満たしたとしてもライブスター証券の売買手数料より割高となっています。また、GMOクリック証券の売買手数料が株主優待で実質無料にできる点から考えても、国内株式に関して楽天証券を使うメリットはそれほどないような気がします。
私の場合、国内株式・ETFの売買は、GMOクリック証券を利用しています。GMOインターネット(9449)、またはGMOクリックホールディングス(7177)の株主優待で、手数料を実質無料にできるので、投資コストを気にせず売買することができるため、大変オススメです。
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また、GMOクリック証券で売買手数料を実質無料にする方法は、以下をご参照ください。
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