証券会社のサービスに、クレジットカードのポイントのようなサービスがあることをご存知でしょうか?実は大手ネット証券では、投資信託を持っているだけで、保有残高に応じて毎月ポイントが勝手に貯まるサービスを行っています。
貯めたポイントは、現金、航空マイルやSuica、Tポイントなどたくさんの選択肢から好きなものに交換することができます。
本記事では、投資信託(投資)を保有しているだけでポイントが貯まるネット証券(SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券)のポイント最大付与率やその条件、お得度などの比較を行います。
目次
投資信託のポイント(キャッシュバック)プログラム・サービスとは?
投資信託のポイント・キャッシュバック(以下ポイント)プログラムサービスは、投資信託の保有残高に応じて、ポイントを付与するサービスです。
このポイントは現金や電子マネーに替えられたり、グループ内のショッピングに使えます。例えば、SBI証券で1年間1,000万円分の投資信託を保有している場合、最大24,000円のポイントを貰えうことができます。
ポイント付与(還元)のタイミング
買い物のポイントは商品購入時にポイントがもらいますが、投資信託ポイントは、毎月各証券会社の定めるタイミングでもらうことになります。実際には、月平均の投資信託保有残高に応じてポイントが決まり、そのポイントを毎月もらうことになります。
投資信託ポイント | 特徴 |
---|---|
ポイントをもらうタイミング | 月の平均保有額に応じて毎月。 ⇒ 保有期間が長くなれば、その分お得! |
ポイント還元率 | 証券会社による。 (年率0.04%〜0.24%) |
そして、このポイントのすごい所は、投資信託を保有してる限りポイントが毎月貰える点です。長期保有になればなるほど、お得になります。5年の保有なら年率の5倍、10年なら10倍と長期投資・保有になるだけお得になっていきます。
つまり、長期投資・保有では還元率の少しの差が大きなポイント還元の差となります。以下のネット証券会社毎のポイント還元を比較し、お得な証券会社で投資信託を保有しましょう。
ネット証券毎の投資信託ポイント比較
現在、投資信託保有時にポイントを貰うことができるネット証券4社(SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証)のポイント還元率やその他特徴を比較します。
以下の表からわかることは、SBI証券とカブドットコム証券の還元率の高さです。両証券会社とも最大0.24%の還元率で、マネックスの3倍、楽天証券のなんと5倍です。SBI証券に1000万円の投資信託を保有しておけば、毎年24,000円貰えます!
ただし、最高還元率をもらうための条件や対象外の投信などありますので、以下の表をご確認ください。例えば、SBI証券の場合はSBIカードとの合わせ技が必要になります。
項目 | SBI証券 | カブドットコム証券 | マネックス証券 | 楽天証券 |
---|---|---|---|---|
名称 | Tポイント | 毎月投信ポイント | マネックスポイント | 楽天スーパーポイント |
レート | 1ポイント=1円 | 1ポイント=100円 | 1ポイント=5円 | 1ポイント=1円 |
還元率(年率) | 月平均保有額の0.1% | 月平均保有額100万円につき1ポイント | 月平均保有額の0.08% | 月平均保有額10万円につき1ポイント |
ポイントアップ条件 | 月平均保有額が1000万円以上で還元率2倍。 SBIカードで還元率1.2倍。 | 月平均保有額が3000万円以上でポイント2倍 | なし | なし |
最大ポイント還元率 | 0.24% | 0.24% | 0.08% | 0.04% |
最大還元率をもらうための条件 | 月平均保有額1,000万円以上 SBIカードの所有 | 月平均保有額3,000万円以上 | なし | なし |
ポイント還元のための最低保有残高 | なし | 100万円 | なし | 10万円 |
ポイント有効期限 | 最低2年間 (ポイント獲得日の翌々年度末(1月31日)) | 3年間 | 最低2年間 (ポイント獲得日の翌々年度末(3月31日)) | 実質なし (ポイント付与時に1年間自動延長される) |
対象外の投資信託 | EXE-iシリーズ、MMF、中国F、MRF、外貨建MMF、ETF、REIT、ニッセイ外国株式インデックスファンド、ニッセイ国内債券インデックスファンド、ニッセイ外国債券インデックスファンド たわらノーロード先進国株式 たわらノーロード先進国債券 たわらノーロード国内債券 三井住友・DC年金バランスシリーズ 三井住友・日本債券インデックスファンド 三井住友・DC全海外株式インデックスファンド 三井住友・DC外国債券インデックスファンド | ポイント集計除外ファンド | MRF、MMF(※一部ポイント付与対象) / eMAXISシリーズ / ニッセイインデックスファンドシリーズ たわらノーロードシリーズ 三井住友旧DCシリーズ | MRF/外貨建てMMF |
必要手続き | SBI証券で口座開設 | カブドットコム証券で口座開設 | マネックス証券で口座開設 | 楽天証券で口座開設 |
以上のように、投資信託のポイント還元率から考えた場合、SBI証券・カブドットコム証券がお得です。最大還元率ではなく通常還元率でも、マネックス証券・楽天証券よりお得です。
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SBI証券の投資信託ポイントがもっともオススメ!
投資信託ポイントから証券会社を決める場合、以下の3点から、SBI証券が最もオススメです。
- ポイントが倍率できまるため、端数の損もない。
- 最大還元率のハードルが低い。
- カブドットコム証券は、ポイント集計除外ファンドが多い。
オススメ理由1:
ポイント還元に無駄が無い点です。カブドットコム証券は100万円毎に1ポイントなので、10万円単位の端数分ポイントが無駄になってしまします。しかし、SBI証券は保有額に対して倍率でポイントが決まるため、端数の無駄があません。
オススメ理由2:
最大還元率のハードルが低い点です。カブドットコム証券の最大還元率を得るためには3,000万円の保有が必要ですが、SBI証券は3分の1の1,000万円です。またSBIカードを所有していれば、さらに倍率が1.2倍となります。
オススメ理由3:
SBI証券のポイント集計除外ファンドはEXE-iシリーズのファンドくらいですが、カブドットコム証券のポイント集計除外ファンドはたくさんあります。ほとんどの低コストインデックスファンドが除外ファンドです。そのため、SBI証券のポイントの方が圧倒的に有利です。
以上のように、投資信託ポイントの還元率から証券会社を決める場合、SBI証券が最もオススメです。
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参考 SBI証券の口座開設手順や申込のポイントは、以下をご参照ください。
各ネット証券の投資信託ポイントの詳細
以下、各ネット証券の投資信託ポイントプログラムを詳しく解説いたします。
SBI証券「SBIポイントと投信マイレージサービス」
SBI証券では、投資信託保有時に投資信託マイレージというシステムで「SBIポイント」が貰えます。平常時で、月平均保有額に対して年率0.1%、また最大時で0.24%のポイント還元がうけられます。
最大時のポイント還元率の内訳:
0.24% = 0.1%(平常時)× 2(保有額1,000万円以上)× 1.2(SBIカードの所有)
保有金額とSBIカードの条件は単体でも適用可能です。保有額が1,000万円に届いていなくても、SBIカードを保有していれば還元率は、0.1×1.2 = 0.12%となります。またSBIカードを持っていなくても保有金額が1,000万円以上であれば、0.1×2 = 0.2%の還元率となります。
SBIポイントの使い道:
- 現金に交換:
このときにSBIカード所有者が住信SBIネット銀行で現金へ交換する場合、還元率が通常の1.2倍となる。 - 他のポイントに交換:Suica、ANAマイレージ、Tポイント、nanacoなど
- 商品に交換
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
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また、SBIポイントの詳細・解説は、以下の記事をご参照ください。
カブドットコム証券「投信毎月ポイント」の仕組み・特徴
カブドットコム証券の投信毎月ポイントは、月平均保有額100万円で1ポイントがもらえます。このポイントは100ポイントためることで、1万円に交換可能です。つまり年率換算で実質0.12%キャッシュバックされることになります。
月平均保有額が3,000万円の場合、ポイント2倍となります。つまり、最大で年率0.24%のキャッシュバックを受けることができます。この数字は、SBI証券と並び業界最大です。
ただし、100万円単位でのポイント付与であるため、キリの良い保有金額でない場合は、SBI証券の方が有利です。(カブドットコム証券の場合、155万円の投信保有でも1ポイント、200万円に届かないと2ポイントにならない。)また、信託報酬が0.24%以下の投資信託は対象外となります。
本ブログでのカブドットコム証券証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
カブドットコム証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
⇒ カブドットコム証券
マネックス証券の「マネックスポイント」
月平均保有額に対して年率0.08%の還元がうけられます。また1ポイント=5円相当なので、ポイント計算が若干複雑です。
【1年間200万円保有した時のポイント計算例】
2,000,000円×0.08%÷12=133.33円 1ポイント5円相当の計算のため133.33円÷5円=26.6ポイント
四捨五入で27ポイント獲得
いずれにしても還元率は、SBI証券、カブドットコム証券と比べると低水準のため、投資信託ポイントの観点からはマネックス証券はおすすめできません。
マネックスポイントの使い道:
- 株式売買手数料に充てる
- 各種電子マネーへ交換
ANA・JALマイル、Tポイント、SUICA、nanaco、永久不滅ポイント
マネックス証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
⇒ マネックス証券
また、本ブログでのマネックス証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
楽天証券の「楽天スーパーポイント」
楽天銀行と楽天証券のハッピープログラム提携で、投資信託保有金額10万円毎に楽天スーパーポイントを毎月4ポイント(還元年率0.048%)獲得できます。SBI証券、カブドットコム証券の還元率と比べると低水準です。
ただし、楽天スーパーポイントとして各社楽天サービスで使えるため、楽天ユーザーには使い勝手が良いでしょう。
楽天証券および楽天銀行の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
⇒ 楽天証券
⇒ 楽天銀行
また本ブログの楽天銀行の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
投資信託ポイントのネット証券比較のまとめ
- 投資信託を保有しているだけでポイント還元が受けられる。
- SBI証券、カブドットコム証券の還元率が高い。
- 投資信託ポイントで証券会社を選ぶ場合、端数などの無駄がなく最大還元率のハードルが低い、SBI証券がもっともおすすめ。
- SBI証券のポイント還元に必要なものは、以下の3つ
本記事で紹介した銀行・証券会社は、以下の公式ページから詳細確認・無料口座開設が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
参考 住信SBIネット銀行は、SBI証券と同時口座開設をすることができます。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。