長期投資において、インデックスファンドやETFの分配金・配当金を再投資することは、複利効果を最大限活かするためにに重要です。しかし、インデックスファンドが分配金自動再投資できるのに対し、ETFの配当金は自動的に再投資することはできません。
本記事では、ETF配当金の再投資法として考え得る2つの方法を紹介致します。また、日本の証券会社で導入が期待されるシステムに関して紹介します。
参考インデックスファンドの分配金自動再投資ができる証券会社は、以下をご参照ください。
目次
ETF配当金(分配金)の再投資方法
ETFの配当金(分配金)の再投資方法として、以下考え得る2つの方法を紹介いします。
同アセットクラスの非上場投信(インデックスファンドなど)に再投資
投資対象が同じ、もしくは近いアセットクラスのインデックスファンに再投資する方法です。現在私が行っている方法です。
メリット
- 一般的にネット証券ならインデックスファンドの購入手数料が無料。
- 買値の融通が利く。
デメリット
- 一般に信託報酬が高くなる
- 違う商品への投資となる。
上述のように、この方法の良い点は、再投資にかかる手数料が無料ということです。多くのインデックスファンドはネット証券で無料で購入できます。また、1万円以上は1円単位で買値を指定できるなど、配当金の金額によって、ある程度フレキシブルにファンドを買い付けることができます。
一方、デメリットに、信託報酬が高いという点があります。一般的にインデックスファンドの信託報酬はETFのそれと比べて高いためです。また、ベンチマーク指数によっては、インデックスファンドとETFで全く同じベンチマーク指数に投資できない場合もあります。
同ETFへ再投資
ETFの配当金をそのまま同じETFに再投資できれば、これほどいいことはありません。
しかし、この方法の場合、2つの問題点があります。
- ETF購入に手数料がかかる。
- ETFの買値の調節が難しい。
問題点1:ETF購入に手数料がかかる
ETFの売買は、株式同様、手数料がかかります。そのため、ETFの配当金再投資に余分なコストがかかってしまいます。これに関しては、カブドットコム証券のフリーETFやGMOクリック証券の手数料キャッシュバックを使えば、回避できます。
参考 GMOクリック証券で実質手数料無料にする方法は、以下をご参照ください。
問題点2:買値の調節が難しい
ETFの売買は、インデックスファンド購入時のように価格単位でなく、株数単位の売買となります。そのため、配当金額とETFの買値がなかなか合いません。例えば1株1350円、単位元が100株のETFの場合、最低購入金額が135,000円であり、次の買値は270,000円となります。インデックスファンドの再投資は、1万円以上1円単位から購入価格を選択できるのに対して、ETFは買値が限定的です。
また、そもそも購入最低金額が高いため、一度の配当金では、再投資(買い足せない)場合が多々あります。
待たれるDRIPの日本上陸
現在、ETFの配当金再投資は、個人投資家にとって非常に煩わしいのが現状です。インデックスファンドの分配金再投資が全て自動でできるのに対して、ETFの配当金再投資は、手動で行わなくてはいけません。また、買値の煩わしさ、ETFを買う場合は手数料がかかるなど、いくつも問題があります。
実は、米国ではDRIPという、株式・ETF配当金の自動再投資サービスがあります。このサービスを利用することで、投資家は、「自動的に」「手数料無料で」「買値を気にせず」同株式・ETFを購入・再投資することできます。非常にすばらしいサービスで、日本の証券会社にもすぐにでも取り入れてほしいサービスです。
参考 DRIPの詳細は、以下をご参照ください。
ETFの配当金・分配金再投資のまとめ
- ETF配当金の再投資は、投資家が手動でやる必要がある。
- インデックスファンドへの再投資は、購入手数料がかからないなどのメリットがあるが、信託報酬が高くなる。
- 同ETFへの再投資は、売買手数料がかかる場合がある。また、購入額の設定が不便。
- 日本の証券会社でも、ETF配当金自動再投資サービスの導入が待たれる。
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