日経新聞の報道にもあるように、マイナス金利の影響で個人向け10年物国債、初の募集中止となるようです。この報道、大変紛らわしいのですが、この個人向け10年物国債というのは、我々個人投資家が重宝する個人向け国債変動10年とは違います。
本記事では、本ニュースの解説や個人向け国債変動10年の特徴、またマイナス金利下の無リスク資産の賢い運用方法などについて解説します。
目次
マイナス金利で個人向け10年物国債募集中止!
冒頭でもお伝えしたように、マイナス金利の影響により、2016年3月分の個人向け10年物国債の募集が中止となりました。マイナス金利により債券の利回りが低下、もしくはマイナス(元本割れ)となる可能性があるためです。
参考 マイナス金利やその影響の解説は、以下をご参照ください。
ただし、本ニュースの個人向け10年物国債とは、我々個人投資家が重宝する個人向け国債変動10年ではなく、新窓販国債の10年物国債のことです。
つまり、個人向け国債変動10年は、現在のところ募集中止となっておらず、最低利率が0.05%という商品設計から、マイナス金利下の有効な運用先として今後さらに注目集まりそうです。
マイナス金利下での個人向け国債変動10年の優位性
先日の記事「マイナス金利の影響」でも書いたように、マイナス金利の影響により、銀行普通預金金利が過去最低水準を更新しています。
そのような環境の中、無リスク資産の預け入れ先・運用先として、相対的にお得になるのが、個人向け国債変動10年です。その秘密は、個人向け国債変動10年の特徴にあります。
銀行普通預金金利と比べて高い利率
個人向け国債変動10年の適用金利は、以下のように基準金利(10年固定利付国債の入札における平均落札利回り)に追従する形で決定します。
個人向け国債変動10年【適用金利】= 基準金利 * 0.66
ただし、この適用金利には、最低利率保証がありその利率は0.05%となっています。つまり、マイナス金利下で長期金利が低下しても、商品設計上、0.05%の利率が確保できます。
また、満期の元本保証はもちろんのこと、中途解約しても過去2回分の利子をペナルティとして払うことで解約できるため、保有1年以上経てば、実質的に元本割れしないという、驚異的な好条件となっています。
まとめると、以下のようなメリットがあります。
- 元本割れしない
- 中途解約しても、保有から1年以上経過していれば、元本割れしない
- 利回りは、最低でも0.05%
マイナス金利の影響で、銀行の普通預金金利が0.01~0.02%程度になる中、個人向け国債変動10年は、元本保証、および0.05%の利率保証があるため、相対的に魅力的な資産運用先と言えます。
SBI証券のキャッシュバックを利用すれば、さらにお得に!
個人向け国債は、SBI証券などの個人向け国債購入キャンペーンなどを利用することで、さらにお得に購入することができます。
例えば、SBI証券では、50万円の個人向け国債購入に対して、1,000円のキャッシュバック(100万円以上なら2,000円、200万円以上なら4,000円と金額に応じてキャッシュバック額が上昇)を行っています。キャッシュバック比率は、元金に対して0.2%と、金利と比べて、かなり高水準となっています。
参考 SBI証券の個人向け国債キャンペーンは、以下をご参照ください。
キャッシュバックは購入時のみですが、高いキャッシュバック比率は魅力的です。また、SBI証券は、ほぼ毎月国債購入キャンペーンを行っていますので、国債購入はSBI証券などで行い、さらにお得に購入することをオススメします。
参考 SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大10万円がもらえます(9月30日まで)。
⇒ SBI証券
また、本ブログでのSBI証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
最新の個人向け国債キャッシュバックキャンペーンの比較・まとめは、以下をご参照ください。
イオン銀行なら普通預金金利が0.12%
個人向け国債変動10年よりも優位な運用先が、イオン銀行の普通預金です。マイナス金利により、ゆうちょ銀行やメガバンク、ネット銀行までもが金利を大幅に引き下げてる中、イオン銀行は、普通預金金利にも関わらず、最大0.12%の金利を得ることができます。
マイナス金利の中、いつでもお金が引き出せる利便性の高い普通預金で年率0.12%で運用できるのは、かなり優良な運用先と言えます。
下表は、ゆうちょ銀行やメガバンク、他ネット銀行の普通預金の金利比較です。通常金利が0.02%の銀行は数行ありますが、イオン銀行の優れた点は、イオンのクレジットカードである「イオンカードセレクト」を発行することで、その金利が0.12%になる点です。
銀行名 | 普通預金金利 |
---|---|
イオン銀行 (イオンカードセレクト) | 0.02% (0.12%) |
楽天銀行 (マネーブリッジ) | 0.02% (0.1%) |
SBJ銀行 | 0.02% |
東京スター銀行 | 0.02% |
オリックス銀行 | 0.02% |
じぶん銀行 | 0.001% |
ソニー銀行 | 0.001% |
セブン銀行 | 0.001% |
住信SBIネット銀行 (SBIハイブリッド預金) | 0.015% (0.001%) |
ゆうちょ銀行 | 0.001% |
三菱東京UFJ銀行 | 0.001% |
三井住友銀行 | 0.001% |
みずほ銀行 | 0.001% |
イオンカードセレクトとは、クレジットカードと銀行キャッシュカード、また電子マネー「WAON」の機能・特典が一枚に集約された、利便性の高いカードです。イオン銀行のキャッシュカードとして、またクレジットカードやポイントカードとして、イオン内でお得に買い物が楽しめます。
参考 イオン・イオンモールでの節約方法は、以下をご参照ください。
イオンカードセレクトの申込み・発行費・維持費は、全て無料です!イオン銀行の口座を持っていない方でも、イオンカードセレクトを申し込めば、同時にクレジットカードの発行と銀行口座の開設ができるので、煩わしい申込みもなく、簡単で便利です。すでにイオン銀行の口座を持っている方でも、イオンカードセレクトの発行で金利は0.12%にUPします。
参考 イオンカードセレクトについての詳細は、以下をご参照ください。
http://investment-by-index-invest.com/aeon-card-select/
口座開設やカード発行にお金はかかりませんし、お店でお得にお買いものができ、さらに銀行預金金利0.12%は破格の高水準なので、かなりお得なカードと言えます。
参考 イオンカードセレクトの詳細確認・無料お申し込みは、以下の公式ページから行えます。今ならキャンペーンで、最大5,000円相当のポイントがもらえます(10月31日まで)。
⇒ イオンカードセレクトの詳細確認・無料申込み
また、イオンカードセレクトとイオン銀行を同時に申込む手順やイオン銀行の特徴は、以下をご参照ください。
楽天銀行なら普通預金金利が0.1%にも!
マイナス金利下において、個人向け国債は、無リスク資産や生活防衛金の運用先として、優位です。しかし、実は、個人向け国債よりも有利な運用先があります。それが楽天銀行です。
普通預金金利を5倍にする方法
楽天銀行の普通預金金利は0.02%とゆうちょ銀行やメガバンクと変わりませんが、楽天証券とのマネーブリッジを行うことで、普通預金金利が0.1%へ大幅にUPします。他の高金利ネット銀行などと比べても数倍お得です。
楽天証券の口座開設費や維持費は無料ですし、楽天銀行とのマネーブリッジ申請もインターネットで数分でできるので、普通預金口座として楽天銀行の利用がオススメです。また、楽天グループの金融機関のため、楽天ポイントなどのサービスも充実しています。
参考 楽天銀行やマネーブリッジの詳細・申請方法は、以下をご参照ください。
外貨定期預金は、さらに有効!
相対的に金利水準の高い米国ドルなどの外貨へ預金を行うことも、マイナス金利下の資産運用で有効な手段です。実際、マイナス金利導入後、日本の多くの銀行は外貨や外国債券への投資を加速するとも言われています。
外貨預金は様々なサービスがありますが、SBIFX積立FXが最もオススメです。FXと聞くとリスクが高い商品のように感じますが、このFX特有の短期売買を目的としたものではなく、FXのメリットを利用した外貨定期預金の類似的な商品となっています。
SBIFX積立FXのメリットには、以下の4つがあります。
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- 金利(スワップポイント)が魅力的な水準
- レバレッジを1倍~3倍の範囲で選択可能
- 資金の安全性(業者が破綻しても全額が保護)
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FX取引の特性を活かして、手数料の安さ、金利水準の高さを実現しています。一般の外貨預金は1ドルあたり1円程度の手数料がかかりますが、SBIFX積立FXなら0.05円と超低コストです。コストは投資家への確実なマイナスリターンとなるため低コストの運用を行うことは極めて重要です。
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また、実際には外貨預金は預金保険制度(ペイオフ)の対象外なので、一般の銀行外貨預金には不安がありますが、積立FXは信託保全されているので全額が守られます。このように、資産の安全面から見ても、優れた外貨預金商品です。
このようにFXトレードのノウハウを活かしたお得な外貨取引は、SBIFX積立FXのみとなっています。マイナス金利下では、日本円で資産を持っていても、円の価値は落ち、金利も落ちる一方です。この機会に外貨預金を始めてみるのも良いでしょう。(ちなみに、私もSBIFX積立FXで運用を始めてみました。)
SBIFX定期外貨取引(レバレッジ付き)のメリット・デメリット | |
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⇒ 口座開設(無料) | メリット
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デメリット
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また、本ブログでのSBIFX積立FXの解説・評価、また口座開設の方法・手順は、以下をご参照ください。
ここまで述べてきたように、少しでも高い金利水準の銀行預金に預けることは資産形成のためで重要ですが、投資を始めるという選択肢もあります。物価の上昇政策が行われている中、銀行預金していると、実質の現金価値は下がる一方です。
マイナス金利によるローン水準の低下により企業の借入金返済額は金利低下分少なくなります。また、市場に出回るお金が増えることにより、消費も喚起され、これも企業収益を上げる原動力ともなります。日本市場の上昇要因となります。
そこで、おすすめの長期資産形成を目的とした投資・資産運用法が インデックス投資 です。インデックス投資とは、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動する投資方法です。
参考 インデックス投資の詳細やその方法については、以下をご参照ください。
基本的に、株価指数に含まれる株式銘柄全てに投資を行うため、企業・銘柄の分散効果によりリスクを減らすことができます。また、投資にかかるコストが安く、プロの投資家が運用するファンドよりも投資益が大きい傾向があります。
実際には、証券口座を解説後、ニッセイTOPIXインデックスファンドや日経225インデックスeなどのファンドを購入します。SBI証券なら購入手数料無料で毎月最低500円から積立投資が行えます。定期預金の代わりに、毎月小額から日本株式市場に分散投資を行うことができます。
また、ニッセイ外国株式インデックスファンドやたわらノーロード先進国株式を購入すれば、アメリカやヨーロッパなどの20カ国以上の先進国株式市場に低コスト分散投資が行えます。三井住友・DC全海外株式インデックスファンドを購入すれば、先進国だけでなく新興国株式市場にも投資が行えるなど、超グローバル国際分散投資が行えます。
世界経済は年率3-5%程度で成長し続けているので、国際分散投資を行うことで、世界経済の成長にのり、長期で安定した資産形成を行うことができます。
参考 先進国や全世界の株式市場への投資を目的としたインデックスファンドの比較・詳細は、以下をご参照ください。
このように、インデックス投資を行うことで、年率数%の資産形成の余地が生まれます。短期的な視点に経ってしまうと、損をしてしまうことがありますが、長期でじっくり投資を行うことで、銀行預金よりは良い運用ができる可能性が高くなります。
すぐに投資を始めなくてもよいですが、これを機会に投資の勉強をしてみても良いでしょう。投資を行うことで資産形成だけでなく、日々の世界のニュースに敏感になるというメリットも私はあると思います。NISAなどもありますし、制度を有効活用した資産運用を始めてみるのも良いでしょう。
お金や資産運用に関しては、以下の記事で紹介した書籍が良著です。
参考 本記事で紹介した銀行・証券口座は、以下の公式ページから、詳細確認・無料口座開設が可能です。今なら口座開設キャンペーンでSBI証券で最大10万円の現金、楽天証券で最大17万円相当のポイント(9月30日まで)がもらえます。
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