近年株主優待の人気の高まりにより、現物取引と信用取引を組み合わせて、売買手数料のみで優待を得る取引手法(クロス取引・つなぎ売り)が注目されています。しかし、信用取引の制度を十分理解していないと、思わぬ損失を招く可能性があります。
本記事では、信用取引の中でも、クロス取引に重要な「一般信用取引と制度信用取引の違いと逆日歩」について説明・紹介します。
参考 信用取引の基本に関しては、以下をご参照ください。
目次
信用取引は「制度信用取引」および「一般信用取引」の2種類がある。
信用取引には、以下の2種類の取引形態があります。2つの違いを理解しましょう。
制度信用取引 | 一般信用取引 |
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逆日歩とは何か?
逆日歩とは、制度信用取引においてかかるコストのことです(一般信用取引ではかかりません)。売り手が買い手に対して支払います。株を売るために機関投資家等から株式を調達する必要があり、その株の貸し手に支払う調達コストにあたります。
逆日歩のコストは、「1日1株あたり何銭」のようにかかります。100株保有している銘柄に、1株あたり50銭のコストがかかるとすると、1日あたり50円の逆日歩を支払うことになります。
また、逆日歩で注意が必要なのは、逆日歩により実際にいくら必要か分かるのは、取引を行ったよく営業日となってしまうことです。制度信用取引で信用売りを行う場合、逆日歩にいくら必要になるか分からない状態で取引を行うことになるため注意が必要です。
クロス取引によって株主優待銘柄を得るには注意が必要。
クロス取引を利用して、人気株主優待銘柄を獲得しようとする場合は注意が必要です。人気優待銘柄は株の需要も高いため、貸株コストも高くなります。制度信用取引で人気株主優待銘柄を信用売りする場合はくれぐれも注意してください。
参考 クロス取引を用いて株主優待を得る方法については以下をご参照ください。
信用取引のおすすめ証券口座
最後に、信用取引を行う場合のおすすめ証券会社をご紹介いたします。コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり投資パフォーマンスを悪化させますので、できるだけ手数料の低い証券会社を選ぶようにしましょう。
手数料の安い証券会社を利用することで、確実なパフォーマンスの向上ができます。
1位 SMBC日興証券
信用取引にかかる手数料が最も安いのが、SMBC日興証券です。信用取引を行う方は、ぜひ使いたい証券口座です。
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また、本ブログでのSMBC日興証券の評価・解説は、以下をご参照ください
2位 GMOクリック証券
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3位 SBI証券
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また、本ブログでのSBI証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
口座開設費・維持費は、全て無料になりますので、いくつの証券口座を開設し、利用してみるのも良いでしょう。ちなみに私は全部の口座を保有し、用途別に使い分けています。
参考 信用取引のためのオススメ証券会社やその選び方などは、以下をご参照ください。
本記事のまとめ
- 信用取引には、制度信用取引と一般信用取引の2種類がある。
- 制度信用取引は、取引所の規定により行われる取引。場合によっては逆日歩が発生する。
- 一般信用取引は、各証券会社の規定により行われる取引。逆日歩は発生しない。
- 逆日歩とは株を調達するためのコスト。人気優待銘柄では、需要が増えるため逆日歩が高くつく場合も。
- 信用取引の手数料が最も安いのは、SMBC日興証券。一律0円(無料)
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