米国雇用統計の結果とその為替変動が、どのように日経平均株価・TOPIXに影響するのか? | インデックス投資で資産運用

米国雇用統計の結果とその為替変動が、どのように日経平均株価・TOPIXに影響するのか?

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本ブログでも取り上げていたように、先週アメリカの雇用統計が発表されました。アメリカ雇用統計は、現在利上げ時期を模索中のアメリカで最も影響力があり、注目されている経済指標です。

長期分散インデックス投資を行っている我々は、経済指標やその影響による株価の変動に一喜一憂する必要はありません。しかし、世界経済の流れなどを把握し、自分なりの相場観を作ることは、投資パフォーマンス向上のために有用です。

また、経済指標発表後の為替の大きな変動もインデックスファンドや国内ETFの基準価値を見誤らないために抑えておくべきことです。

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目次

アメリカの雇用統計が注目される理由

米国雇用統計が注目されている理由は、その結果によって米国の利上げ時期が決まるためです。

 

アメリカは昨年量的緩和の終了をしたものの、まだまだ金利水準は非常に低く、リスクマネーが市場に回っている状態です。基本的に利上げがおきた場合、リスクマネーは巻き上げられます。そのため米国の利上げ時期がいつになるのか?それが今年の世界経済で最も注目されているポイントなっています。

また、米国の中央銀行にあたるFRBによれば、利上げの時期はさまざまな経済指標や市場を観察した決定することになっています。その判断基準の中で、米国の雇用統計は、最も重要な指標のうちの1つです。

つまり、順調な雇用状況が継続できている状態と判断すれば、FRBが利上げに踏み切るのでは。と市場は考えています。そのため今回の雇用統計も非常に注目されていました。

雇用統計の上ぶれによりドル高円安へ

2015年3月5日に発表されたアメリカの雇用統計の結果は、市場予想を大きく上回るものとなりました。結果は以下のようになりました。(特に注目されている2項目のみ)

  • 非農業部門雇用者数変化: 29.5万人(予想: 23.5万人)
  • 失業率: 5.5% (予想: 5.7%)

どちらの指標も市場予想を上回りました。堅調な雇用状況からFRBが早期利上げに踏み切るのではという予想からドル高円安が進みました。

参考 為替の変動要因などは以下をご参照ください。

為替と金融商品(ETF・ファンド)の関係と円安について

早期利上げ予想から株価は暴落

早期利上げの高まりから、株価は暴落しました。米国株の代表的インデックスであるダウやS&P500は1%以上暴落しました。利上げ後は、リスクマネーが巻き上げられ株安が進行するという予想からです。

利上げ決定後になるのか、それとも今から始まるかわかりませんが、リスクマネー回避により新興国株式なども暴落する可能性があります。

雇用統計の結果を受けて日本株式市場はどうなるのか?

今回の米国雇用統計の結果を受けて、日本市場は二つのシナリオが考えられます。

  • 円安が進んだことを理由に日経平均株価TOPIXが上昇する。(特に日経平均株価)
  • 米国株安が進んだことによるリスク回避の日本市場での株安

これまでの雇用統計が上ぶした際(円安が進んだ際)は、円安メリットを企業が成就できるという理由から、日経平均株価を中心に日本株は上昇しました。しかし、現在日経平均株価やTOPIXが企業の好業績や官民相場を背景に上昇していること等から、円安による株価上昇は起こりにくいと考えます。逆に、リスク回避の動きにつられて、株価は下がる可能性の方が高いと私は考えます。

今後は利上げに向けて、一時的にリスク回避の流れが強くなり、株価等が暴落する可能性があります。しかし、長期分散インデックス投資を行っていることを思い出して、暴落もおきた際も焦らず、むしろ「割安にインデックスファンドやETFが購入できる」等と思うようにしましょう。

 
参考 投資期間中のマインドセットや中注意点はこちらをご参照ください。

運用期間中の注意点とマインドセット

また、円安が進んだためインデックスファンドや国内ETFの基準価値が思ったより上昇しているかもしれませんが、理由は円安であると思われますので、しっかりと確認して見てください。

本記事のまとめ

  • 米国雇用統計が発表され、市場予想を上回った。
  • 堅調な雇用統計を背景に、早期利上げの可能性も。
  • 早期利上げの可能性から、ドル高・円安、株安が進んだ。
  • 相場観をもち、長期分散インデックス投資を落ち着いて行う。
  • 為替変動による基準価値の変化も理解しておく。

参考文献:

  • 2014-2015 世界のマネーは米国に向かう
    現在先進国の中で唯一経済が順調なアメリカが、今後利上げを通して、どのような発展を遂げていくのか?またアメリカの具体的な投資先や今後世界勢力図など豊富な内容となっています。今後アメリカを中心に世界経済は発展すると考える方はぜひ、一読すべき書籍です。

参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。

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