新興国市場は、今後高い経済成長が期待される市場です。しかし、その成長ポテンシャルと裏腹にリスクもあります。本記事では、新興国への投資を行え上で読むべき書籍を紹介します。
新興国市場への投資の上で理解すべきリスクや投資方法を紹介する書籍、また今後高い経済成長が期待される投資市場を解説した厳選書籍を紹介します。
目次
新興国投資の基本と実際の投資方法
はじめに、新興国市場への投資で知っておくべき基本、現在の世界経済と新興国市場の動向、実際の新興国市場への投資方法などを紹介した厳選2冊を紹介します。
新興国投資ガイドブック
新興国市場への投資のメリット(高い投資リターン)・デメリット(投資・為替リスクなど)を初歩的な部分から解説・説明しています。また、新興国の中からいくつかの国(BRICs、インドネシア、トルコ)を取り上げて、その国の現状と今後の展望を財政や人口動向などを解説しています。後半部では、実際の資産配分に対する提案やETFの紹介も行っています。
*BRICs:ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの総称
新興国市場への投資を行う際は、まず手に取る本です。数年前のデータを基にした構成となっていますが、現在との対比でさらなる見方ができます。実際に、私もこの本からトルコに注目しそれなりの成果を上げることができました。
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日本人が知らない海外投資の儲け方
新興国市場・フロンティア市場を実際に見て回り、投資を行った著者の知識・投資方法が満載の書籍です。前半部では、新興国・フロンティア市場の投資リターン・リスクについて解説しています。中盤からは、新興国・フロンティア諸国約20カ国の徹底的な解説がなされています。その国の一般知識・産業・経済、株価指数、注目の銘柄などが公開されています。
実際に国を訪れ、投資を行っている生の意見や情報が得られます。また新しい本なので、最新の情報を知ることができます。この本をもっていれば、知らない新興国への知識や株価指数などをしっかりと理解できます。
実際、私も株価指数への組み入れ比率が高い新興国やニュースなどで気になる国があった場合、本書籍で調べています。
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アジア(アセアン・中国・インド)
新興国の中でも今後特に高い経済成長が期待される市場がアジアです。専門家になるほど詳しい知識をつけることはないですが、ざっくりとアジアの有望諸国の知識をつけておくだけで、今後の投資に非常に役に立ちます。
以下、アジアの新興国を知る上で、私が役になったと思う書籍を紹介します。
知識ゼロからのインド経済入門
インドは、今後、中国と並び高い経済成長を実現し、数10年後大国となることが期待されている国です。
本書籍では、なぜインドがこれから長期的に大国へ成長するのか?その理由が人口動態、産業構造、経済などの面から述べられています。インドのリスクに関してもしっかりと触れており、投資を行う上で不可欠なインドの特徴、またその経済を体系的に学ぶことができます。
本書籍を読むことで、インドをどのような視点から見れば良いか?など基礎的な部分をしっかり抑えることができます。
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図解でわかるざっくりASEAN
今後中国、インドと並びアジアの成長を牽引して行く地域に東南アジアがあります。本書籍では、東南アジア諸国連合(ASEAN:アセアン)に加盟する国々の紹介、またASEAN全体としての経済の発展性などが説明されています。
アセアン自体、またアセアンに属する1つ1つの国の特徴をコンパクトに一冊にまとめた優良書籍です。
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インドネシア投資・進出ガイド
ASEANの中でも、私が最も注目している国がインドネシアです。人口動態、地下資源、観光資源、どれをとってもASEANでずば抜けています。
本書籍では、インドネシアの基礎事項と今後の発展性が解説されいます。インドネシアの魅力を、人口動態、地下資源、財務面や政治面などの観点から解説されています。
本書籍を読むことで、インドネシアの魅力、また今後の発展性をさまざまな観点から学ぶことができます。東南アジア、とくにインドネシアに投資を行う方は、読んでおきたい一冊です。
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ヤバイ中国
最後は中国に関する書籍の紹介です。
今後、中国は新興国の中でもずば抜けた経済成長を遂げることが期待されています。果たして中国の成長に死角はないのでしょうか?
本書籍は、今後の中国経済のリスクに関しての議論を行っています。政治・経済・軍部などのあらゆる面から中国リスクを検証しています。中国へのポジティブな印象と合わせて、この本で語られている中国リスクを理解した上で、中国への投資を行いましょう。
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アフリカ諸国
アフリカ地域も新興国・フロンティア諸国として今後高い経済成長が期待される地域です。しかし、高い成長ポテンシャルの影には特有のリスクも存在します。以下の書籍で、アフリカ市場の成長ポテンシャルとリスクを理解し、投資へ活かしましょう。
1冊でわかる! アフリカ経済
まずはアフリカをざっくり理解するための一冊の紹介です。本書籍では、アフリカの地域区分や地域毎の特徴、またアフリカ54カ国について、その国の特徴、政治・経済・地政学といった点を解説しています。
一口にアフリカといっても地域毎や国毎に政治・経済の発展に大きな違いがあります。本書籍で、地域・国の特徴を総合的に学ぶことができます。私はアフリカの地域分けするらも知らなかったので、大変勉強になった一冊でした。
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最後の市場 アフリカ
先に紹介したアフリカの書籍よりも踏み込んだ一冊です。実際にアフリカへの投資を行う方、事業を立ち上げる方のための書籍です。
前半部では、アフリカの基礎知識を地域・国別に解説しています。また、後半では、実際の投資や事業を立ち上げる際に重要となるリスク、および投資・利益リターンについて解説されています。
投資を行う上で、事業の視点から物事をみることも重要です。また、本書籍では、アフリカのリスクについてより具体的に解説しています。アフリカへの投資を考えている方は、一読をおすすめします。
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グローバルな視点から新興国市場を考えるための書籍
新興国市場の成長は、新興国自身のみで成し遂げられるわけではありません。先進国からの新興国市場への投資や世界経済の動向といった点は、新興国市場の成長に大きく影響します。
以下、よりグローバルな視点から見た新興国市場に対する書籍を紹介します。先進国経済・世界経済と絡めて新興国を理解することで、より投資の判断能力がつきます。
シェール革命後の世界勢力図
アメリカでのシェール革命によるシェールガス・オイルの開発により、世界のガス・原油相場は急落しています。本書籍は、早い段階からこの現象を予言していた書籍です。
本書籍では、シェール革命の基礎的な部分の解説からはじまり、このシェール革命が世界経済や新興国へ与える影響を解説しています。新興国の中でも中国、インド、ブラジル、ロシアへの影響を細かく分析しています。
ただのシェール革命の解説本は巷に溢れていますが、世界経済・新興国経済への影響に踏み込んでいる書籍はあまりありません。新興国市場の展望において重要となるシェール革命を理解する一冊として、ぜひ本書籍をご覧になってみてください。
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2014-2015 世界のマネーは米国に向かう
米国経済についての書籍です。現在米国は、その高い経済成長から政策金利の引き上げに動こうとしています。本書籍では、米国経済の展望・投資方法に留まらず、こういった状況下での今後の世界経済および新興国経済についても言及している数少ない書籍です。
本書籍を読むことで、現在の利上げに向かう米国経済から今後の新興国経済の展望(大局観)をつけることができます。
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世界を見る目 危機を見る目
現日銀総裁の黒田東彦氏の書籍です。世界経済の中でも特にアジアへスポットを充てた書籍となっています。黒田氏はアジア開発銀行総裁も歴任したこともあり、新興国とくにアジア市場への開発・投資への解説が語られています。
本書籍を読むことで、今後の世界経済およびアジア太平洋経済の大きな流れ(大局観)を頭の中で描くことができます。
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日々の経済ニュースから学ぶ
書籍で体系的にお金や資産運用について学ぶことも重要ですが、日々のニュースから経済や資産運用の情報を蓄えておくことも重要です。私の場合、日本経済新聞と日本有数の有識者による動画サービス【10MTVオピニオン】を活用しています。
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