サテライト株式運用として、管理人も行っている「イベント投資」という投資手法について説明致します。
イベント投資は、個人投資家が機関投資家に株式市場で勝ち得る方法として、近年さまざまな書籍、雑誌、ネット等で紹介されています。
*本記事は「スタバ株は1月に買え!10万円で始めるイベント投資入門」を参考にしております。
目次
個人投資家がプロと渡り合うための投資手法「イベント投資」
イベント投資とは、相場の季節性、インデックスの組み替えなど、相場で起こる様々なできことが原因で起こる特殊需要を狙って投資する方法です。相場の規則性や周期性などを利用して、投資成果を上げることを目的とする投資方法です。
例えば、以下のような投資です。
- 年末は小型株に人気が集まりやすいので、年末に小型株に投資する。
- ある銘柄がTOPIXに採用されそうなので、採用前にその銘柄に投資する。(詳しくは後述。)
このイベント投資は個人投資家が機関投資家(プロ)に勝つための投資法として、近年注目を集めています。
なぜ個人投資家にイベント投資が向いているか?
イベント投資が個人投資家に向いている理由は、大口の機関投資家やプロは相場の規則性や周期性などという曖昧な判断では、株を購入することができないためです。
機関投資家の方々は、企業の業績、成長性、財務の健全性等しっかりとした理由が無い限り株式を購入しません。それは、会社やお客様に、なぜその株を買ったのかを説明できなければいけないためです。
個人投資家が、機関投資家やプロと、株式市場で真っ向から対決することは自殺行為です。巨額のマネーの流れに負けてしまいます。そのため、我々一般個人投資家は、イベント投資のように個人投資家に優位性のある土俵で投資を行うことが重要です。
まとめると、機関投資家の方々は、季節性や周期性、イベントなどという曖昧な事柄で投資ができないため、個人投資家にとって、イベント投資は機関投資家に勝つ可能性が高い投資方法と言えます。
イベント投資の代表例「株主優待投資法」と「コバンザメ投資法」
イベント投資の代表例として株主優待投資法とコバンザメ投資法とを紹介いたします。株主優待投資法は、サテライト株式運用内で、管理人も行っている投資方法です。
人気株主優待銘柄の上昇を捉える「株主優待投資法」
株主優待投資法とは、人気株主優待銘柄が優待の権利確定日に向かって上昇していく傾向を利用して行う投資方法です。いくつかの人気株主優待銘柄は、権利確定日の1~3ヶ月前から株価が上昇していきます。優待目当ての投資家が株式を購入するためです。株主優待投資法は、この傾向を狙った投資法です。
管理人もサテライト株式運用で取り入れている手法です。
株主優待に関する基本、また株主優待イベント投資の詳細は以下の記事をご参照ください。
インデックス採用銘柄を狙う「コバンザメ投資法」
コバンザメ投資法とは、ある銘柄がTOPIXなどのインデックスに組み込まれる際に、株価が上がることを狙って行う投資する方法です。
ある銘柄がインデックスに組み込まれる場合、インデックスファンド等を運用している機関投資家が、運用ポートフォリオにその銘柄を入れなくてはいけないため、銘柄は買われ、株価は上昇します。
東証2部から1部に昇格する銘柄を狙う例
コバンザメ投資の一例が、東証2部から1部に昇格する銘柄に投資する例です。
東証2部から1部に昇格する場合、その銘柄は東証1部の全銘柄から構成されるTOPIXというインデックスに組み込まれます。そのため、TOPIXをベンチマークとして運用している機関投資家は、この昇格銘柄を買わなければいけません。
東証2部から1部に昇格する銘柄を事前にキャッチし投資を行うことで利益を得ることができます。
東証1部昇格の判断基準としては、例えば「立会外分売」などがあります。東証1部昇格には、ある決まった株主数を満たさなければいけません。この立会外分売により株主数を増やそうとしている銘柄は、東証1部昇格の準備をしているのかもしれません。
また、TOPIXは各会社の時価総額ウェイトで算出されたインデックスですので、時価総額の大きな会社・銘柄が貢献度が高く、昇格の際の大きく株価を上げる可能性があります。
日経平均株価やTOPIXのインデックスの算出法や違いなどを以下の記事をご参照ください。
本記事のまとめ
- 株式投資では、プロや機関投資家には真似できない、個人投資家のメリットを利用することが重要。
- イベント投資は、個人投資家のメリットを活かした投資手法である。
- コバンザメ投資法は、インデックス採用銘柄を事前に予測し、成果を上げる投資方法。
- 株主優待投資法は、人気株主優待銘柄の権利確定日前の値上がりを狙い、成果を上げる投資方法。
参考文献:
- スタバ株は1月に買え! 10万円で始めるイベント投資入門 夕凪著
→イベント投資やその他投資アイディアが満載。日本株式市場のアノマリーにも言及。管理人一押し。
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