本記事では、相場のアノマリーを学ぶ上での必読書「アノマリー投資」の紹介を行います。
本書籍は、私が現在行っているハイブリッドドルコスト平均法を用いた投資のきっかけとなった書籍であり、投資を行う上で重要な相場のアノマリーを知るきっかけとなった本です。
目次
私の投資方法のきっかけにもなっている本
私は、現在ハイブリッドドルコスト平均法を用いて投資を行っております。ハイブリッドドルコスト平均法(ハイブリッドDC法)は、ドルコスト平均法に、相場のアノマリーや世界情勢など市場の波を加味した投資法です。この投資法の重要なポイントは、「相場のアノマリー」を頭にいれておくこと、「世界の相場観」を作っておくことの二点であり、そのひとつ「相場のアノマリー」を本書では徹底解説しています。
アノマリー投資の第一人者が執筆
今となっては、投資の定石となったアノマリーだが、本書籍の著者達が過去の膨大な株式データ等をもとに、相場のアノマリーを発見したのが、始まりです。本書籍では、アノマリー投資のパイオニアであるハーシュ親子が、過去の膨大な株式データまたアメリカの歴史を振り返りアノマリー投資に関しての解説書です。アメリカの相場に関する書籍ではあるが、第二次世界大戦後世界経済のエンジンとなっているアメリカ経済のアノマリーを知り、今後を予測してみることは非常に有用である。
本書籍の内容
相場のアノマリー(マーケットの歴史、サイクル)を人間行動、休日、選挙、季節そして戦争と平和の観点から解説。なぜアノマリーがあるのかの背景等がきちんと説明されているので、納得して投資を行うことができる。(ハイブリッドDC法でも、アノマリーや現在過去未来の相場観を理解し投資することが重要。)
ハーシュ親子は本書で2017、2018年までにダウが38820まであがると予想しており、その根拠なども述べられている。アメリカ株やドル建て金融商品に投資予定の方は特に必見です。
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各章毎の内容・特徴
以下、各章毎の簡単な内容紹介です。
- 1章: 長期(数十年単位)相場に関する事柄が書かれています。我々の投資パフォーマンスに最も影響を与えるものは、現在の相場が「強気(好況)」なのか「弱気(不況)」なのかです。今後の相場がどのような長期相場になるかを予測するため、まず過去のアメリカの株価データ等から過去100年の相場に関して詳しく説明されています。
- 2章: 今後の長期相場を予測するために重要な要素は、戦争と平和です。戦争は大量の軍事費により国の財政を圧迫します。また様々な事柄により長期相場の変動等を牽引します。本章では、戦争の中でどのようなことが相場に影響を及ぼすかを過去の膨大なデータの解析から解説します。
- 3章: 戦争と平和以外の長期相場に影響を与える要素についてデータに基づいた検証、解説です。主に物価(インフレ率)、技術革新、金融危機に関して検証、解説をします。
- 4章: 1〜3章をまとめ、長期好況相場になるための条件を分析し、今後の長期相場に関しての予測を述べている。またそれらの予想として有用な、注目すべき指標(雇用、住宅関連、株価インデックス等)も過去データをもとに解説されている。
- 5章: アメリカ投資で最も重要なアノマリーの一つ、大統領選挙と株価の関係、について書かれています。権力の座につくために政府は好況を作り出します。そのサイクルが4年に一度の大統領選挙と深い関係があります。本章では、そのサイクルに合わせた投資法を紹介しています。また政権を担っている政党、および大統領の政党との組み合わせによるサイクルの違いも紹介しています。誰でも簡単に実践できるリスクを抑えパフォーマンスを上げる方法をぜひご覧ください。(私もハイブリッドDC法の中で実践してます。)
- 6章: 季節(月毎)のアノマリーに関して書かれています。こちらもアノマリーの中では、有名かつ重要です。季節毎そして大統領選挙の組み合わせから投資タイミングを紹介しています。日本版の季節のアノマリーは「スタバ株は1月に買え!」で紹介されています。
- 7章: オプション満期日に関するアノマリーの紹介です。毎月オプションの満期日はありますが、たくさんのオプション満期日が重なる3、6、9、12月のオプション満期日に関してのアノマリーが紹介されています。大統領選挙や季節のアノマリーと合わせて使うことで、長期インデックス投資でも良いパフォーマンスがあげられると思います。
- 8、9、10、11章: これらの章では、前章までの内容を振り返り、季節毎の相場の向き合い方、戦略などをまとめている。季節のアノマリー、大統領選挙のアノマリー等をどのように活かすかをこれらの章から学べると思います。8章が秋、9章が冬、10章が春、11章が夏といった構成になっています。
- 12章: 休日のアノマリーの紹介がされている。クリスマスなどさまざまな祝日の前後のアノマリーを膨大なデータから示している。時代によって人間の行動は変わるので、このアノマリーは移り変わりは激しいが、自分自身でさまざまなアノマリーのアイディアを出すきっかけになるはずです。
- 13章: 月、週、日の相場のアノマリーに関して紹介されています。強気、弱気相場での傾向の違いなど、人間行動がアノマリーに影響することについて述べられており、行動経済学とアノマリーの関係等、大変興味深いものになっております。
- 14章: 最終章では、これまで紹介してきたアノマリーが、「いつどのように現れるのか?」、その判断の仕方について紹介されています。テクニカル指標に基づく判断法が紹介されています。
ハイブリッドドルコスト平均法に関しては、以下の記事をご参照ください。
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