皆様は、どのような方法で資産を管理しているでしょうか?
資産の管理(モニタリング)は、自分の投資のリスク把握のため、また相場の流れを把握し、政治・経済・投資の勉強のために重要です。資産を定期的に点検しましょう。
本記事では、資産点検・管理・モニタリングするために大変便利なツールを紹介します。資産点検等するたびに、銀行口座や証券口座にわざわざログインするのは大変ですので、本記事で紹介するツールを使って効率的に資産を点検しましょう。
目次
資産の定期的なモニタリングの重要性
資産のモニタリングは、資産配分(アセットアロケーション)が自分のリスク許容度内に収まっているかを確認する上で非常に重要です。相場の変動によって株式・債券クラスなどのバランスが崩れた場合、思わぬリスクをとっているということもあります。
参考アセットアロケーションやリスクに関しての考え方は、以下の記事をご参照ください。
また、インデックス投資家にとってはマストではないですが、日々の相場の流れの把握や投資・経済・政治の勉強のためにも日々のモニタリングは重要です。山崎元さんの著書”新しい株式投資論―「合理的へそ曲がり」のすすめ”にもあるように、スポーツ選手が日々基礎練習をするように、日々の相場点検、資産点検は、投資家にとっての基礎動作となります。
参考 資産のモニタリング・リバランスについては、以下の記事をご参照ください。
以下では、このように重要なモニタリングを効率的に行う方法・ツールを紹介していきます。
資産管理に便利な2つのツール
株式・ETF・インデックスファンド・無リスク資産などを管理する際、全ての利用中証券口座・銀行口座、それぞれログインし、資産のモニタリングをすることは、結構面倒です。
私の場合、頻繁に使っている銀行や証券会社だけでも、以下のように5行あり、それぞれの口座にログインして所有ファンド・ETFの評価額や銀行残高を調べることは結構面倒です。
金融機関 | 用途 |
---|---|
楽天証券 | インデックスファンド・債券用。 |
GMOクリック証券 | 国内ETF・個別株式銘柄用。 |
カブドットコム証券 | フリーETF用。 |
マネックス証券 | 海外ETF用。 |
楽天銀行 | 生活防衛金・短期定期預金用。 |
私が上記の金融機関を使っている理由は、以下の記事などをご参照ください。
- GMOクリック証券の評価・解説(メリット・デメリットなど)
- 投資を始める第一歩「証券口座の開設」〜インデックス投資家のための証券会社〜
- おすすめ証券会社【国内ETF編】
- おすすめ証券会社【海外(米国)株・ETF編】
- 投資家からみた楽天銀行の評価(メリット・デメリットなど)
以下、保有ファンド・ETF・株式・債券・銀行預金などをまとめて管理・モニターできる便利ツールを2つ紹介します。ログイン時の煩わしさを無くし、効率的に資産を管理できます。
ツール1. 初心者・初級者のマストアイテム「マネーフォワード」
まずおすすめしたいの無料資産管理ツール「マネーフォワード」です。マネーフォワードは、銀行・証券口座を一度登録するだけで、ファンド・ETF・株式情報を、一括管理してくれます。全て自動で更新も行ってくれるので、最初に金融機関を登録するだけで、金融機関全体の資産状況、金融期間個別の情報を随時モニターすることができます。
また、銀行・証券口座以外にも、電子マネー、マイル、各種ポイント、クレジットカード、年金など全ての資産を一括管理することができる便利ツールです。グラフィックも見やすい上に登録料・管理料が全て無料なため、現在驚異的な勢いでユーザー数を増やしています。資産管理の決定版と言えます。
マネーフォワードを用いると以下の手順で、インデックスファンド・ETF・株式の個別情報を確認できます。
(下図のグレイの部分は、実際には登録者の預金額・評価額等が入ります。)
手順1. 管理画面にログイン
下図はマネーフォワードログイン画面です。左側に銀行口座・証券口座の一覧が表示されています。
この中から見たい証券口座を選び(クリックし)、証券会社内の所有株式・ファンド・MRFなどを確認することができます。
本記事でははカブドットコム証券内の資産評価額を調べる例を紹介します。左図の赤丸内をまずは選択(クリック)します。
手順2. 証券口座内の株式・ファンドをチェックする
下図は、手順1後のマネーフォワード上の画面です。
今回の例では、カブドットコム証券内全体の資産推移、アセットクラス別の資産状況、個別資産の基準価値・評価額推移(左図中央)を確認することができることがわかります。
参考 本ブログのマネーフォワードの特徴紹介や評価は、以下の記事もご参照ください。
ツール2. ファンドに特化した資産管理ツール「モーニングスター」
ファンドやETFなどリスク資産の管理には、各種ポートフォリオサービスが便利です。いくつかのサービスがありますが、個人的には、無料かつたくさんの機能が揃っているモーニングスターがおすすめです。ファンドの毎日の値動き、ポートフォリオ全体の値動き、アセットクラス毎の推移などを確認することができます。
ただ、インデックスファンド・ETFの買付金額や時期を自分で手入力しなくてはいけないので、その辺に関してはマネーフォワードの方が便利ですね。前述のようにマネーフォワードは、最初に金融期間を登録すれば、ファンド・ETF・株式情報は、自動で更新してくれます。
ツール3:細かい記録はエクセルで(中級者)
上記2つの情報から、さらにデータを分析・評価したいという方はエクセルの使用をおすすめします。私もポートフォリオ全体の資産推移(本ページ右のプラグイン)やアセットクラス毎の資産の推移(毎月の相場まとめ記事中)などはエクセルを使って分析・可視化しています。
資産管理のための時間はほどほどに!
ここまで資産管理の方法や便利ツールをいくつか紹介しました。アセットアロケーション内のリスクの確認や投資判断、相場の流れを掴んだり勉強するためには、資産管理は重要です。
しかし、あまり時間をかけないようにしましょう。リスク管理のためのモニタリングは月に一度程度で十分ですし、相場の確認も慣れてくれば数十分程でできると思います。「今日は円安が進んだ分、海外資産ファンドの基準価値が上がってるな?」など簡単なことからで良いと思います。
資産管理に時間をかけすぎて貴重な時間を無駄にしないようにしましょう。そのためにも上に紹介したマネーフォワードやモーニングスターのサイトを利用して、効率的な資産管理・モニタリングをしましょう。
参考資産運用中の心がけや注意点などは、以下の記事をご参照ください。
モニタリングのまとめ
- 投資判断や相場の確認・勉強のため、資産の管理・モニタリングは重要である。
- いちいち各銀行口座や証券口座にログインするのは大変。
- 銀行・証券など全てのマネーを一括管理できるマネーフォワードに登録しよう。
- ファンド・株式などの詳細は、モーニングスターのポートフォリオサービスが便利。
- 自分なりにデータを評価・分析したい方は、エクセルを使おう。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。