将来の資産形成において重要なことは、支出を減らすこと(節約)・収入を増やすこと・お金を運用することです。その中でも支出を減らすこと(節約)は、誰にでもすぐできる即効性の高いもです。
本記事では、支出を減らすこと(節約)に関しての重要性やその方法などを説明・紹介します。家計のレコーディングダイエット法やその他、住宅費・生命保険・趣味のお金との向き合い方について解説します。
目次
支出を減らすこと(節約)が重要な2つの理由
ほとんどの方が節約の重要性は分かっているでしょう。しかし、節約にどのような意味があり、どのくらいの効果があるのかをしっかりと理解している方は、少ないでしょう。そのため、まずはじめに「資産形成と節約の関係」と「節約の効果」を説明します。
運用利回りがよくても支出が多いと意味がない
資産形成するには、3つの方法しかありません。
- 収入を増やすこと
- 支出を減らすこと
- 資産の運用利回りを上げること
資産形成の3つの方法やそれらの詳細に関しては、以下の記事をご参照ください。
”収入ー支出”(支出に対して収入がどの程度多いか)の量で資産形成されていき、その資産形成を加速させるのが資産運用です。そのため、いくら運用利回りが高くても、支出と収入が同程度では、資産は育ちません。以下の例のように、収入・運用利回りが同じ場合、支出の少なさが資産形成に大きく効いてきます。
年収 | 支出 | 利回り | 10年後の資産 | 運用益 | |
---|---|---|---|---|---|
浪費家 | 500万円 | 400万円 | 5% | 約126万円 | 約26万円 |
節約家 | 500万円 | 490万円 | 5% | 約1258万円 | 約258万円 |
少々極端ですが、支出を抑えることで、資産形成に大きな差がでます。上の表や次に述べるように節約には、資産運用としての大きな効力があります。
毎月の3,000円台の節約が年利2%の資産運用になる!?
毎月1万円を年利2%で積み立てた場合、30年後には運用益134万円で、元本と合わせて494万円となります。この運用益134万円を、毎月のリターンとして換算し直すと、毎月3,730円となります。
つまり、毎月3,730円節約したとすると、積立の1万円と合わせて、年利2%毎月1万円積立した、30年間の資産運用結果と同じになります。
節約するための2ステップ
このように、支出を減らす(節約する)ことで、資産形成のスピードが劇的に向上します。では、どのように節約を始めれば良いのでしょうか?闇雲に生活を切り詰めて、ストレスを貯めてもいけません。ここでは、私の考える節約の2ステップを紹介します。
ステップ1:家計の支出を把握する
ビジネス・スポーツ等全ての世界で共通のことですが、現状を正しく理解することから、全ては始まります。現状を分析して、問題の主要因を見つけて、それに対して解決策を探していく、これが問題解決の鉄則です。
節約術も例外ではありません。支出を記録して、何が支出の主要因か?を見つけ出しましょう。細々した支出を削ってもストレスになるだけであまり節約効果は大きくないので、支出の主要因を探し出しましょう。また支出を記録・管理することで、節約への意識も強くなります。(レコーディングダイエットみたいな効果)
しかし、毎日の支出の記録は、大変骨の折れる作業です。できるだけ支出管理を自動化しましょう。管理を自動化することで、継続性が高まり、記入漏れなども防ぐことができます。支出管理などの資産・家計管理で便利なツールに「マネーフォワード」という無料ツール(登録費・管理費無料)があります。
マネーフォワードは、銀行口座・クレジットカード・証券口座・電子マネーなどを一度登録することで、家計の全ての支出入が一括管理できる優れたツールです。日々のクレジットカードでの買い物、銀行引き落とし等をお知らせしてくれます。全て無料で使えますので、まずは試しに使ってみるのも良いでしょう。(最近、私は、登録したまま忘れてしまっている無駄なプレミアム会員登録などを、マネーフォワードのクレジットカード支払い項目から気づくことができました。)
ステップ2:支出の節約方法を考える
ステップ1で、支出の中の主要因が分かったと思います。次は、その支出が節約可能であるか考えてみましょう。一般の家庭であれば、住居費や生命・医療保険が、支出の主要因となりますので、この項目や趣味などで節約できる部分がないか考えましょう。以下、それぞれの項目別に、節約の方針などを紹介します。
節約項目とその方法
節約が行いやすい項目から解説していきます。
趣味のお金の節約
趣味にかかる費用もバカにはなりません。また、他の生活費と比べて節約する余地が大きいでしょう。もちろん、趣味は譲れないという方は、趣味を謳歌して、次に上げる生命医療保険や住居の節約を考えましょう。
管理人の場合、海外旅行が趣味です。出張でも海外に良くいくため、海外での支払いに特化したクレジットカード選び、海外旅行保険、外貨両替の節約術を徹底しています。これらの方法により海外旅行保険は2割程、クレジットカードの手数料は5割程、外貨両替手数料は9割程、節約することに成功しました。
外貨両替や海外での買い物の手数料節約術は、以下の記事をご覧ください。
皆様も趣味での節約を考えてみましょう。お得に家計を助けながら、趣味に没頭できると良いですね!
生命医療保険
家計の支出のうち、住宅費の次に大きな支出といわれているのが、生命医療保険費です。日本人は、一般的に必要以上に、保険料を払っていると言われています。以下、管理人の考える生命保険の考え方・節約方法を紹介します。
生命保険
基本的に、扶養家族の多い、低所得者向けの金融商品です。資産形成が十分でない、子供のいる若い夫婦などが対象だと思います。管理人の家族は、子供一人、夫婦とも20代ですので、夫のみシンプルな死亡保険に入っています。金融資産が数千万円に達した時点で、お役御免として、解約する予定です。
医療保険
基本的に、我々の医療費は国民健康保険で7割まかなわれます。また、高額の医療費が発生した場合も、高額医療保険である一定以上の金額以上の支払いは行わずにすみます。そのため、医療保険の必要性はそれほど高いとはいえません。ただし、入院中は、給料など所得が得られない可能性がありますので、長期間の入院などには、対処する必要がありますので、そういったニーズにあった商品にのみ加入することをおすすめします。
保険加入はネットで!
大手生保は、広告宣伝費や人件費(保険のおばさん)が保険商品の半分を占めると言われています。広告宣伝費・人件費の少ないネット保険に加入しましょう。
上の3点に気をつけると、人によっては保険料を半分以上節約できます。管理人も入社当社は、何も考えず大手生保の月々1万円程度するような保険に入っていました。しかし、上の3点に気をつけ、必要最小限の保険への加入を行った結果、半分以上保険料を削ることができました。(もともとマネーリテラシーがあり、上手な保険選びをされている方は、これほどは削れないとは思います。)
参考 自動車保険であれば、以下のページから、見積もりを行うことができます。自分や家族の状況に合わせて、コストパフォーマンスの良い保険会社を選んでくれるので、便利です。
⇒ 保険の窓口インズウェブ
住居費
ほとんどの家計で、支出の主要因が、住宅費でしょう。すでに住宅・マンションを購入しローンのある方は、一刻も早くローンを返済しましょう。ローン支払いは、資産全体の運用利回りを低下させています。また、将来家を購入しようとしている方は、自分の夢や価値観と合わせて経済的合理性も考慮して、再考するとよいでしょう。
本記事のまとめ
- 支出を減らす(節約する)ことは、資産形成で非常に重要
- 節約は、まず家計の支出を把握することから
- 支出の主要因である、住宅費・生命医療保険費・趣味費の中から節約を考える。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。