本ブログの投資・資産運用とは関係ありませんが、おめでたいので、特別に記事にさせていただきます。
大村智さん、ノーベル賞生理学・医学賞おめでとうございます!
すでに、Wikipediaには、2015年のノーベル賞生理学・医学賞受賞の旨が掲載されています。日本人の基礎科学分野の活躍が昨今は目立っていますね。感覚的には、毎度何かしらの部門で受賞している間隔です。
本記事では、素人なりに今回のノーベル賞受賞理由と過去のノーベル賞受賞者を振り返ってみたいと思います。
目次
2015年ノーベル賞生理学・医学賞大村智さんの研究
Wikipediaによれば、大村智さんの研究は、以下のようなものだそうです。
45年余に亘り独創的な探索系を構築し、微生物の生産する有用な天然有機化合物の探索研究を続け、これまでに類のない450種を超える新規化合物を発見した。
一方、それらに関する基礎から応用にわたる幅広い分野の研究を推進した。遺伝子操作による初めての新規化合物の創製、マクロライドを中心とした一連の生物有機化学的研究と有用化合物の創製、工業的にも重要な抗寄生虫抗生物質イベルメクチン生産菌の遺伝子解析など、いずれも世界に先駆けた研究であり、新しい研究領域を切り開いてきた。
発見した化合物のうち25種が医薬、動物薬、農薬、生命現象を解明するための研究用試薬として世界中で使われており、人類の健康と福祉の向上に寄与している。加えて100を超える化合物が有機合成化学のターゲットとなり、医学、生物学、化学をはじめ生命科学の広い分野の発展に多大な貢献をしている。 その中の抗寄生虫薬イベルメクチンは、熱帯地方の風土病オンコセルカ症(河川盲目症)およびリンパ系フィラリア症に極めて優れた効果を示し、中南米・アフリカにおいて毎年約2億人余りの人々に投与され、これら感染症の撲滅に貢献している。さらにイベルメクチンは、世界中で年間3億人以上の人々が感染しながらそれまで治療薬のなかった疥癬症や沖縄地方や東南アジアの風土病である糞線虫症の治療薬としても威力を発揮している。 その他、生命現象の解明に多大な寄与をしているプロテインキナーゼの特異的阻害剤スタウロスポリン、プロテアソーム阻害剤ラクタシスチン、脂肪酸生合成阻害剤セルレニンなどを発見した。 また、大村博士が発見した特異な構造と生物活性を有する化合物は、創薬研究のリード化合物としても注目されており、新規抗がん剤などが創製されている。
ほとんどわかりませんが、これまで発見されていない数多くの天然有機化合物を発見し、それを医薬、動物薬、農薬、生命現象などに応用することでたくさんの功績を挙げているようです。特にアフリカ・中南米での感染症撲滅への貢献が高く評価されているようです。
科学で人類を救うというなんとも感動する尊敬すべき研究者の方ですね。あまりに感動してしまったので、大村智先生の本「大村智 – 2億人を病魔から守った化学者」を注文してしまいました。ご興味をもたれた方は、ご覧になってみると良いかもしれません。
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過去の自然科学系ノーベル賞受賞者と今後
自然科学系で絶大な強さを誇る日本人研究者ですが、調べてみると過去にこれだけの方がノーベル賞を受賞しています。
受賞者 | 受賞年 | 受賞分野 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
湯川秀樹 | 1949年 | 物理学 | 中間子の存在の予想 |
朝永振一郎 | 1965年 | 物理学 | 量子電気力学分野での基礎的研究 |
江崎玲於奈 | 1973年 | 物理学 | 半導体におけるトンネル効果の実験的発見 |
福井謙一 | 1981年 | 化学 | 化学反応過程の理論的研究 |
利根川進 | 1987年 | 医学生理学賞 | 多様な抗体を生成する遺伝的原理の解明 |
白川英樹 | 2000年 | 化学 | 導電性高分子の発見と発展。 |
野依良治 | 2001年 | 化学 | キラル触媒による不斉反応の研究 |
田中耕一 | 2002年 | 化学 | 生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発 |
小柴昌俊 | 2002年 | 物理学 | 天体物理学、特に宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献 |
小林誠 | 2008年 | 物理学 | 小林・益川理論とCP対称性の破れの起源の発見による素粒子物理学への貢献 |
益川敏英 | |||
南部陽一郎 | 素粒子物理学における自発的対称性の破れの発見 米国籍 2015年他界 |
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下村脩 | 化学 | 緑色蛍光タンパク質 (GFP) の発見と生命科学への貢献 | |
根岸英一 | 2010年 | 化学 | クロスカップリングの開発 |
鈴木章 | |||
山中伸弥 | 2012年 | 医学生理学賞 | 様々な細胞に成長できる能力を持つiPS細胞の作製 |
赤崎勇 | 2014年 | 物理学 | 高輝度で省電力の白色光源を可能にした青色発光ダイオードの発明 |
天野浩 | 2014年 | 物理学 | |
中村修二 | 2014年 | 物理学 | 世界に先駆けて実用に供するレベルの高輝度青色発光ダイオードや青紫色半導体レーザーの製造方法を発明・開発した 米国籍 |
大村智 | 2015年 | 医学生理学賞 | 感染症の薬 |
こうしてみると、2000年代は毎年のようにノーベル賞がでていますね。物理学賞が多いでしょうか?
2015年後に続くか?
本日のノーベル生理学・医学賞を皮切りに、化学・物理学・文学・平和・経済学賞の発表が予定されています。今後も自然科学系の受賞者が期待されています。また、村上春樹さんの念願の受賞もどうなるか?わくわくします。
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