なぜ中国株は世界経済の影響を受けにくいか? | インデックス投資で資産運用

なぜ中国株は世界経済の影響を受けにくいか?

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12月の世界経済の流れを振り返ってみると、中国株インデックスの値動きが非常に気にかかりました。なぜそのように感じたのかを説明します。

まず、世界経済ですが12月は以下のような動きをしました。

  • 12月初旬: 逆オイルショックによるリスクオフ相場で、各国のインデックスが下落する。
  • 12月中旬: 原油価格の安定、FOMC声明文発表、イエレン議長の会見を気にリスクオン相場へ。世界各国のインデックスは回復・上昇する。

それに対して中国株インデックスは、世界経済の流れとは違う動きをしました。

まず、世界経済の逆オイルショックによる下落相場下で、中国株は大幅な下落を見せず、堅調な動きをしました。しかし、現在の世界のリスクオン相場の影響は受けず、中国株は現在下落が続いております。(12/24時点の相場)

この原因は中国株の売買が行われている中国市場が閉じた市場であることに起因すると私は思います。

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「開いた市場」と「閉じた市場」

閉じた市場の説明の前に、「開いた市場」を説明をします。開いた市場とは、自国のみならず、海外投資家・ファンド等も取引が活発な市場をいいます。売買・取引先が世界各国また個人とファンドへ分散しているため、ある一つのリスクに依存しにくい市場と言えます。

それに対して閉じた市場というのは、海外投資家の投資が限られている市場のことをいいます。

中国証券取引所の特徴は、以下の記事をご参照ください。

中国の証券取引所と株式区分について


中国本土「閉じた市場」のデメリットと株価の動き

中国本土の株は、11月に香港市場との相互取引が可能となりましたが、現在でも中国株の売買のほとんどが自国の個人投資家です。この場合世界経済の影響を受けにくい(外国からの投資が少ないため)メリットもありますが、売買・取引先の分散が効いていないため(開いた市場であれば海外のさまざまな投資家・ファンドが売買・取引先となる)中国の政策や個人投資家の動きより株価が乱高下します。

つまり、「なぜ世界経済の影響を中国本土株が受けにくいか?」という理由は、このように中国本土市場が閉じた市場であり、中国の政府・個人投資家の動きのみが株価の動きに影響してくるためと考えられます。

将来の経済大国である中国に投資をする方々は私も含めたくさんいると思います。投資の際には、このようなリスクも考慮し、関連情報にアンテナを張っておく必要があると考えます。

本記事のまとめ:
中国本土は、香港市場との相互取引が可能になり開かれた市場になりつつあるが、まだ十分に開いた市場環境であるとは言えない。そのため、中国市場の株価は中国内の個人投資家に依存している。

世界経済に依存しにくい環境であることは事実であるが、分散が効いていないため自国の政策、自国の個人投資家頼みの市場である。中国へ投資する場合はこのことを理解しておく必要がある。

参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。

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