日経マネー2016年5月号で、フィンテック関連(ロボアド:ロボアドバイザー)に関する面白い記事がありました。フィンテック特集ということで、主にアメリカ(米国)で広がりつつある、ロボアドによる資産運用のサービスに関する記事です。
本記事では、ロボットアドバイザー(以下、ロボアド)による資産運用による拡がり、今後の展開などについて考えてみたいと思います。
ロボットアドバイザーによる資産運用
昨今、金融とITの融合「フィンテック」が盛り上がっています。金融と情報技術を融合することで多様なサービスの開発、また実際に実施しています。
資産運用に関しては、個人の属性や要望や属性に応じて、アセットアロケーションの提案を行うロボットアドバイザーが注目されており、アメリカ(米国)では実際にサービスの提供が始まっています。
個人投資家へのポートフォリオ提案「ベターメント」
実際、ロボアドにより、個人投資家へポートフォリオ提案を行っているのが、米国企業のベターメントです。投資家の年齢や金融資産などを入力することで、過去のリスクやリターンなどのデータから最適なポートフォリオを提示してくれます。
以下のポートフォリオは、記者が年齢や金融資産を入力し、実際に得たものです。30代の方のポートフォリオのせいか、株式が多めの配分となっているようです。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA) | 37.5% |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | 16.2% |
バンガード米国バリューETF(VTV) | 16.2% |
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ ETF(VWO) | 10.5% |
iシェアーズ米地方債ETF(MUB) | 5.5% |
その他 | 14.1% |
また、低コストのバンガードETFが多く組み入れられている点が特徴です。運用コストの安いETFを多く取り入れているため、ベターメントの運用手数料は0.15%〜0.35%と競合他社よりも安い点が魅力の一つだそうです。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を1本保有することで、先進国・新興国の全株式市場に分散投資できますが、本ポートフォリオでは、バンガード米国バリューETF(VTV)を加えたり、地域別のETFを購入することで、ポートフォリオの独自性を出し、コストもさらに削減しています。
参考 バンガードETFを組み合わせてコスト削減を行う方法は、以下をご参照ください。
ちなみに、本記事で紹介した低コストバンガードETFは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社から購入することができます。米国投資情報が豊富にあり売買手数料が最安のマネックス証券がオススメです。ただし、100万円以上を用いて投資する方はSBI証券のトータルコストが安くなりますので、そちらをご利用ください。
参考 各証券会社の詳細確認・口座開設(無料)は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで、マネックス証券で最大71,000円、SBI証券で最大7万円、楽天証券で最大7万円相当のポイントがもらえます。
⇒ マネックス証券
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また、海外(米国)ETF購入のための証券口座の比較・詳細は、以下をご参照ください。
ロボアドの普及で、私のような投資ブロガーの記事は読まれなくなってしまうかもしれません。ただ、ロボアドは基本的に過去のデータを基に機会的なアウトプットをすることが主な目的だと思うので、人間らしい柔軟かつ付加価値の高い情報を発信して、ロボットさんと相補的に、資産運用を盛り上げて行きたいと思います!