インデックス投資家育成塾シリーズ、今回は投資を始める最初のステップ「証券口座の開設」に関して説明していきます。
インデックス投資の場合、インデックスファンドやETFへの投資が基本金融商品となります。そのためインデックス投資に適した証券会社は限られます。その限られた証券口座の中から、本記事で解説することを参考に、コストや利便性を考えて証券口座を選んでいきましょう。
目次
低コストのネット証券会社を選ぶ
証券会社には大きく分けて「インターネット証券(ネット証券)」と「総合証券」の2つタイプがあります。
ネット証券
ネット証券は、総合証券と比べて、圧倒的に手数料が安く、口座管理料がかからないことが最大の特徴です。取引を機械化し人件費を減らすことで、総合証券と比べて5分の1~10分の1程の手数料を実現しています。また、ネット証券では、会社毎にさまざまな分析ツールや投資情報を無料で提供しています。
インデックス投資家が必要とするファンドやETFは、全てネット証券で取り扱われています。そのため、インデックス投資家は、低コストのネット証券を選びましょう。
総合証券
総合証券には、悩んだときに証券マンにいろいろと相談できるという点にメリットはあります。しかし、ネット証券でも電話をすれば、取引方法などを懇切・丁寧に教えてくれますし、メールでも応対してくれます。
私は総合証券を使ったことはないのでわかりませんが、総合証券では手数料の高い金融商品を必要に売り込んでくることも多いそうです。もちろん証券会社も利益をあげなければいけないので、我々の利益よりも自分たちの利益(つまり手数料の高い商品を売ること)を優先するでしょう。同様の理由から銀行や郵便局の窓口でのファンドの購入もおすすめできません。
インデックス投資家の最大の敵はコストですから、ネット証券を使いコストを最大限減らしましょう。
証券会社を選ぶポイント
では、どのネット証券会社が良いでしょうか?選ぶポイントとしては、以下のようなものがあります。
ポイント1:取り扱いファンドやETF数
自分が購入したいインデックスファンドやETFがないと話になりませんので、取り扱いファンド・ETF数が多い証券会社を選ぶと良いでしょう。基本的に大手ネット証券である楽天証券、SBI証券を開設していれば、ほぼ全てのインデックスファンド、もしくはETFを購入できると思います。
ポイント2:特定口座の有無
特定口座とは、口座内でファンドやETFの売買や分配金の損益を自動的に計算してくれて、利益が出ている場合、自動的に税金をおさめてくれる仕組みです。それに対して、一般口座の場合、自分で売買益や分配金を計算して、確定申告しなくてはいけません。
特別口座を開設し、確定申告等の手間を省き、申告漏れなどを防ぎましょう。もちろん特別口座も無料です。
海外ETFが特別口座に対応しているのは楽天証券とマネックス証券のみ
全てのネット証券で、インデックスファンドや国内ETFは特別口座に対応しています。しかし、海外ETFに関しては特別口座で扱える証券会社が限られています。2015年3月現在、海外ETFを特別口座で取り扱えるネット証券は、マネックス証券と楽天証券のみです。
海外ETF購入のためのおすすめ証券会社は、記事後半で特集します。
ポイント3:自動積み立てができるか?できるのであればいくらからできるか?
運用をシンプルにするには、自動積み立てができる証券口座を選ぶことが重要です。自動積み立ては一度設定すれば、毎月自動的にインデックスファンドを購入してくれます。
以下の表は、インデックスファンドの毎月自動積立が設定できる証券会社の、最低積立金額です。毎月500円や1000円から自動積立ができます。
ポイント4:ポイントやキャンペーン
おまけ的な意味合いが大きいですが、低コスト運用の際、ポイント還元やキャンペーンも大切です。基本的なキャンペーンは口座開設時のものがあります。ポイントに関してはファンドやETF、債券保有時に、それぞれの保有額に応じてポイント還元してくれるサービスがあります。
各証券会社のキャンペーン情報は、以下をご覧ください。
上にあげた4点を証券会社を選ぶポイントにしましょう。以下は売買用途別のおすすめ証券会社を紹介します。ある特定の金融商品や売買の種類によって、証券会社に得意・不得意があります。その違いをしっかりと見極めてお得に取引します。
ジャンル別おすすめ証券口座
総合力では、大手ネット証券の楽天証券やSBI証券が勝っていますが、金融商品個別で見てみると、それぞれに強い証券会社が違います。商品別の証券口座の強みを理解し、安く・賢く取引しましょう。
海外ETF売買時のおすすめ証券会社
第1位 マネックス証券
- 海外ETFも特定口座対応。
- 海外ETFは、全ての価格帯で売買手数料最安。
- 1万ドル(約120万円)以上の売買は、トータルコスト(売買手数料+為替手数料)でSBI証券が割安。
マネックス証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行うことができます。
ご興味をもたれた方は、ぜひごらんください。
⇒ マネックス証券
マネックス証券の詳細、評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
海外ETF売買時のおすすめ証券会社ランキングの2位以降や詳細は、以下をご参照ください。
国内ETF売買の際のおすすめ証券口座
第1位 カブドットコム証券
- カブドットコム証券だけが扱っているフリーETFが最大の魅力。
- フリーETF売買のため、カブドットコム証券の口座をもっている投資家は多い。
カブドットコム証券の詳細は、以下の記事をご参照ください。
カブドットコム証券の口座開設は、以下のリンクから無料で行うことができます。
⇒ カブドットコム証券
国内ETF売買時のおすすめ証券会社ランキングの2位以降や詳細は、以下をご参照ください。
国内株式売買の際のおすすめ証券口座
第1位 GMOクリック証券
- 手数料の安さが魅力(10万円以上で売買手数料業界第2位)。
- 実質手数料が業界最安。GMO系列の株主優待で売買手数料が実質無料になる。
- 欲しい国内ETFがフリーETFとして無い場合、GMOクリック証券が最もおすすめ。
以下のリンクから、GMOクリック証券の口座開設が、無料で行うことができます。
⇒GMOクリック証券
GMOクリック証券の売買手数料を実質無料にする方法は、以下の記事をご参照ください。
株式売買時のおすすめ証券会社ランキングの2位以降や詳細は、以下をご参照ください。
他の証券会社
楽天証券
- 1大経済圏を構築している楽天グループの証券会社。
- 規模はSBI証券とな並び2大ネット証券会社のうちの1つ。
- インデックスファンド・ETFはほとんど揃う。
- 海外ETFも特別口座に対応。
- 最低1000円から自動積立。
- 楽天銀行(旧イーバンク銀行)、楽天カードからお得な自動引き落とし可能。
- キャンペーンや売買などにより楽天ポイントがもらえる。
- 楽天銀行(旧イーバンク銀行)と併用して使うことで、普通預金の金利が5倍。
楽天証券は、以下の公式ページから、詳細確認・無料口座開設ができます。
ご興味のある方はご覧ください。
⇒ 楽天証券
SBI証券
- 楽天証券とならぶ2大ネット証券会社の1つ
- ほぼ全てのインデックスファンド・ETFが揃う。
- 最低500円から自動積立。
- 海外ETFを扱っているが、特別口座には対応していない。
- 株主優待銘柄用のツールが充実。
SBI証券は、以下の公式ページから、詳細確認・無料口座開設ができます。
ご興味のある方はご覧ください。
⇒ SBI証券
本ブログのSBI証券の評価・解説は、以下の記事をご参照ください。
最短・最安でインデックス投資家になるなら「セゾン投信」
- 直販型投信なので、コストが最安クラス。
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンド二つの投資信託。
- バランスファンドはこれ一つで全世界の株式にインデックス投資できる投資信託として人気。
→資産配分を自分で決めるのが煩わしい場合、グローバルバランスファンド1本で全世界にインデックス投資できる!
セゾン投信は、以下の公式ページから、詳細確認・無料口座開設ができます。
ご興味のある方はご覧ください。
⇒セゾン投信
口座管理のお助け役「無料資産管理ツール・マネーフォワード」
楽天証券などの大手ネット証券会社を開いておけば、全ての商品が問題なく、取引ですます。しかし、コストを追求する場合、上にあげたGMOクリック証券やマネックス証券のように、ある特定の商品で手数料が格安になる口座もあります。
管理人は、口座開設や維持費は無料であり、口座開設の手間も少なく、口座開設キャンペーンが豊富であるという理由から、用途に合わせて、さまざまな証券会社口座を開設することをおすすめしています。
その場合、唯一ネックとなるのが口座の管理です。いちいち全ての口座にログインして、口座状況を確認するのは大変です。
そこで、おすすめなのが、無料資産管理ツールの「マネーフォワード」です。
一度、証券口座や銀行口座を登録してしまえば、あとは全ての口座情報が自動更新されます。そのため、マネーフォワードにログインすることで、全ての証券口座や銀行口座を一括で管理することができるので、おすすめです。
本記事のまとめ
- コストが圧倒的に安い「ネット証券」を選ぶべし
- ファンドやETFの豊富さ、特定口座の有無、キャンペーンやポイントなどで口座を決める。
- 基本的にネット証券2大大手の楽天証券やSBI証券であれば、基本的な取引は全てできる。
- しかし、手数料を割安にするためにいくつかの証券会社口座を開設するのが賢い方法。
- 海外ETFなら、特別口座対応で手数料最安の、マネックス証券がおすすめ。
- 国内ETFなら、フリーETFのカブドットコム証券や株主優待で手数料無料のGMOクリック証券がおすすめ
- 株式個別銘柄なら、手数料最安クラスで、株主優待で手数料実質無料のGMOクリック証券がおすすめ。
- いくつかの証券口座、銀行口座を開いた場合、無料資産管理ツール「マネーフォワード」が便利。
本記事で紹介した証券会社や資産管理ツールは、以下の公式ページから詳細確認・無料口座開設が行えます。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧ください。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。