日本経済新聞の報道によれば、2016年1月〜6月の上半期において、個人向け国債の応募額が、前年同期と比べて66%増えたようです。
⇒ 個人向け国債、1~6月応募額66%増 2年ぶり1兆円越え |日本経済新聞
日銀のマイナス金利政策で、銀行の普通・定期預金の金利が0%近くまで低下したなか「定期預金の満期を迎えた人が個人向け国債に資金を振り向けている」という動きがあるようです。
本記事では、本ニュースの詳細や、個人向け国債の特徴、また「なぜマイナス金利時に個人向け国債に人気が集まるか?」などを解説していきます。
目次
マイナス金利とは?
はじめに、「マイナス金利」について、簡単に解説します。すでにご存知の方は、読み飛ばしていただいて構いません。
マイナス金利とは、文字通り「マイナス」の金利です。
一般に、銀行にお金を預けている場合、金利として年率0.02%(例)の金利で殖えますが、マイナス金利では逆に預けているお金が減っていきます。実際には、各銀行が日銀に新たにお金を預け入れる際、マイナス金利として手数料を取る仕組みとなっています。
日経新聞社の以下のイラストが大変わかりやすいかと思います。
マイナス金利の導入により、民間銀行は日銀に預けると損をしてしまうため、融資やローンなどで他へお金を回します。市場にお金が出回りやすい環境となり、また金利も水準も低下するため、消費や投資の喚起が期待されます。
マイナス金利導入後、個人向け国債が人気に!
このマイナス金利導入後、各銀行が普通・定期預金の金利を大幅に下げています。
日経新聞の記事によれば、新生、ソニー、横浜、八十二銀行などが、預金金利を過去最低水準まで下げているようです。また、横浜銀行および八十二銀行が、1年以下の定期預金の金利が普通預金と同じ年0.02%になり、ソニー銀行は普通預金金利を0.01%へ引き下げたようです。
このように、マイナス金利により銀行預金金利がほぼ0%になる中、個人向け国債が人気を高めています。冒頭でもお伝えしたように、前年同期比で66%も応募額が増加し、上半期だけで1兆円を超える額となりました。
なぜ、個人向け国債が人気?
マイナス金利導入後、リスクを取りたくない資産(無リスク資産)の運用に、個人向け国債が人気な理由は、元本保証があり最低でも利回り0.05%が保証されている点です。
以下は、個人向け国債変動10年の適用金利の例です。以下のように基準金利(10年固定利付国債の入札における平均落札利回り)に追従する形で決定します。
個人向け国債変動10年【適用金利】= 基準金利 * 0.66
ただし、この適用金利には、最低利率保証がありその利率は0.05%となっています。つまり、マイナス金利下で長期金利が低下しても、商品設計上、0.05%の利率が確保できます。
また、満期の元本保証はもちろんのこと、中途解約しても過去2回分の利子をペナルティとして払うことで解約できるため、保有1年以上経てば、実質的に元本割れしないという、驚異的な好条件となっています。
まとめると、以下のようなメリットがあります。
- 元本割れしない
- 中途解約しても、保有から1年以上経過していれば、元本割れしない
- 利回りは、最低でも0.05%
このような観点から、銀行預金を個人向け国債に振り向ける流れが起きれおり、個人向け国債の応募額の増加に繋がっているのでしょう。
キャッシュバックキャンペーンを利用すれば、国債がさらにお得に!
この個人向け国債は、SBI証券やSMBC日興証券の個人向け国債購入キャンペーンを利用することで、お得に購入することができます。
以下は、個人向け国債購入額あたりの現金キャッシュバック額を比較した表です。例えば、50万円分の個人向け国債を購入した場合、SBI証券で1,000円の現金をもらうことができます。
購入額 [円] | SMBC日興証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|---|
10万 | - | - | 200pt 100万円未満は、買付金額の0.2% |
50万 | - | 1,000円 | 1,000pt |
100万 | 3,000円 | 2,000円 | 3,000pt |
200万 | 6,000円 | 4,000円 | 6,000pt |
300万 | 9,000円 | 6,000円 | 9,000pt |
400万 | 12,000円 | 8,000円 | 12,000pt |
500万 | 20,000円 | 10,000円 | 20,000pt |
600万 | 24,000円 | 12,000円 | 24,000pt |
700万 | 28,000円 | 14,000円 | 28,000pt |
800万 | 32,000円 | 16,000円 | 32,000pt |
900万 | 36,000円 | 18,000円 | 36,000pt |
1000万 | 50,000円 以降、100万円増額ごとに+5,000円 (上限なし) | 20,000円 以降、購入金額が100万円増える毎に+2,000円 (最大50万円まで) | 40,000pt 500万円以上は、買付金額の0.4%をポイントバック |
小額であればSBI証券が、資金が大きくなればSMBC日興証券での購入が還元率が高くなります。小刻みにSBI証券で国債を購入するのも良いですが、SMBC日興証券の還元率がかなり高いので、ある程度資金をまとめて、SMBC日興証券で購入するのも良いでしょう。
参考 SMBC日興証券、SBI証券の詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大10万円がもらえます(9月30日まで)。
⇒ SMBC日興証券
⇒ SBI証券
また、本ブログでのSBI証券、SMBC日興証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
マイナス金利の資産運用
以下、個人向け国債以外の、マイナス金利における良い運用先を紹介します。
イオン銀行なら普通預金金利が0.12%
ただし、個人向け国債変動10年よりも優位な運用先もあります。それは、「イオン銀行の普通預金」です。マイナス金利により、ゆうちょ銀行やメガバンク、ネット銀行までもが金利を大幅に引き下げてる中、イオン銀行は、普通預金金利にも関わらず、最大0.12%の金利を得ることができます。
マイナス金利の中、いつでもお金が引き出せる利便性の高い普通預金で年率0.12%で運用できるのは、かなり優良な運用先と言えます。
下表は、ゆうちょ銀行やメガバンク、他ネット銀行の普通預金の金利比較です。通常金利が0.02%の銀行は数行ありますが、イオン銀行の優れた点は、イオンのクレジットカードである「イオンカードセレクト」を発行することで、その金利が0.12%になる点です。
銀行名 | 普通預金金利 |
---|---|
イオン銀行 (イオンカードセレクト) | 0.02% (0.12%) |
楽天銀行 (マネーブリッジ) | 0.02% (0.1%) |
SBJ銀行 | 0.02% |
東京スター銀行 | 0.02% |
オリックス銀行 | 0.02% |
じぶん銀行 | 0.001% |
ソニー銀行 | 0.001% |
セブン銀行 | 0.001% |
住信SBIネット銀行 (SBIハイブリッド預金) | 0.015% (0.001%) |
ゆうちょ銀行 | 0.001% |
三菱東京UFJ銀行 | 0.001% |
三井住友銀行 | 0.001% |
みずほ銀行 | 0.001% |
イオンカードセレクトとは、クレジットカードと銀行キャッシュカード、また電子マネー「WAON」の機能・特典が一枚に集約された、利便性の高いカードです。イオン銀行のキャッシュカードとして、またクレジットカードやポイントカードとして、イオン内でお得に買い物が楽しめます。
イオンカードセレクトの申込み・発行費・維持費は、全て無料です!イオン銀行の口座を持っていない方でも、イオンカードセレクトを申し込めば、同時にクレジットカードの発行と銀行口座の開設ができるので、煩わしい申込みもなく、簡単で便利です。すでにイオン銀行の口座を持っている方でも、イオンカードセレクトの発行で金利は0.12%にUPします。
口座開設やカード発行にお金はかかりませんし、お店でお得にお買いものができ、さらに銀行預金金利0.12%は破格の高水準なので、かなりお得なカードと言えます。
参考 イオンカードセレクトの詳細確認・無料お申し込みは、以下の公式ページから行えます。今ならキャンペーンで、最大5,000円相当のポイントがもらえます(10月31日まで)。
⇒ イオンカードセレクトの詳細確認・無料申込み
また、イオンカードセレクトとイオン銀行を同時に申込む手順やイオン銀行の特徴は、以下をご参照ください。
外貨定期預金
また、日本円ではなく外貨運用を行うことで、高金利の運用を行う方法もあります。
例えば、相対的に金利水準の高い米国ドルなどの外貨へ預金を行うことも、マイナス金利下の資産運用で有効な手段です。実際、マイナス金利導入後、日本の多くの銀行は外貨や外国債券への投資を加速するとも言われています。
日本円の形で銀行に資産を置いておいても金利水準が低いため全くお金は殖えません。それどころか物価が上昇した場合、見かけの資産は減ることになります。そのため、金利が1%程度かそれ以上ある、外貨で預金を行うことは非常に有効な手段です。
外貨預金は様々なサービスがありますが、SBIFX積立FXが最もオススメです。FXと聞くとリスクが高い商品のように感じますが、このFX特有の短期売買を目的としたものではなく、FXのメリットを利用した外貨定期預金の類似的な商品となっています。
SBIFX積立FXのメリットには、以下の4つがあります。
- 為替手数料(スプレッド)が安い!
- 金利(スワップポイント)が魅力的な水準
- レバレッジを1倍~3倍の範囲で選択可能
- 資金の安全性(業者が破綻しても全額が保護)
- 積立は、毎月・毎週・毎日から選択が可能(時間の分散ができる!)
FX取引の特性を活かして、手数料の安さ、金利水準の高さを実現しています。一般の外貨預金は1ドルあたり1円程度の手数料がかかりますが、SBIFX積立FXなら0.05円と超低コストです。コストは投資家への確実なマイナスリターンとなるため低コストの運用を行うことは極めて重要です。
参考 実際の購入・積立方法や通貨、レバレッジの選択などは、以下をご参照ください。
また、実際には外貨預金は預金保険制度(ペイオフ)の対象外なので、一般の銀行外貨預金には不安がありますが、積立FXは信託保全されているので全額が守られます。このように、資産の安全面から見ても、優れた外貨預金商品です。
このようにFXトレードのノウハウを活かしたお得な外貨取引は、SBIFX積立FXのみとなっています。マイナス金利下では、日本円で資産を持っていても、円の価値は落ち、金利も落ちる一方です。この機会に外貨預金を始めてみるのも良いでしょう。(ちなみに、私もSBIFX積立FXで運用を始めてみました。)
SBIFX定期外貨取引(レバレッジ付き)のメリット・デメリット | |
---|---|
⇒ 口座開設(無料) | メリット
|
デメリット
|
参考 SBIFX積立FXの詳細確認・無料口座開設は、以下の公式ページから行えます。口座開設により、たくさんの外貨情報を受け取れますし、口座開設費・維持費ともに無料なので、まずは口座開設を行い、操作方法などを確認、試してみると良いでしょう。今ならキャンペーンでスワップポイントが2倍に優遇されおトクです(3月30日まで)。
⇒ SBIFX積立FX
また、本ブログでのSBIFX積立FXの解説・評価、また口座開設の方法・手順は、以下をご参照ください。
このように、マイナス金利の状況にあっても、個人向け国債や銀行預金、外貨預金などを利用すれば、相対的に金利の高い運用が行えます。本記事を参考に、少しでも効率の良い運用を行うよう心がけていきましょう。
参考 マイナス金利における資産運用の詳細は、以下をご参照ください。
また、本記事で紹介したカード・証券会社は、以下から詳細確認・無料申込みが行えます。
今なら口座開設キャンペーンでSBI証券で最大10万円の現金、楽天証券で最大17万円相当のポイント(9月30日まで)がもらえます。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。