グローバル化が進む世界経済では、外国人投資家の動きが日本経済に影響する等、一元化が進んでいます。
私は、相場の動向やアノマリーなどを考慮して、積み立てを行っていますが、そういった投資法を行う場合、日本人だけなく、外国人の文化や慣習を理解しておくと役立ちます。
外国人投資家の休暇が世界市場に影響を与える?
アメリカのアノマリーに、夏は相場が上昇しにくいというものがあります。これは、個人・機関投資家がsummer vacationに入るため、売買が活発に行われないことが要因として挙げられます。
私は仕事の関係上、ヨーロッパで1年の半分近くを過ごしますが、日本のビジネスマンが取る休暇よりも、欧米のビジネスマンの取る休暇は機関が2~3倍程違います。もちろん、欧米の方が多いです。基本3週間、多い人は1ヶ月とることもあります。
また、私もそうですが、日本人は休暇であってもしっかり仕事のメールを確認したり、返信します。しかし、欧米の方は、基本的には休暇は休暇と割り切り、ほとんどの方は仕事にはいっさいを手を付けません。(もちろん人や業種によると思います。)
どちらのスタイルが良いとか、そういう議論を始めるわけではないですが、1つ言えることは、この外国の方の生活慣習が、金融市場の売買にも現れるのだと思います。休暇中は、株の売買は忘れて、しっかりと休暇、心身のリフレッシュに時間を割くのでしょう。
夏休み以外の休暇
外国で暮らしてみると、vacationの数とその期間に少々戸惑います。最近でいうと、クリスマス休暇、2月のスキー休暇、そしてこれから始まるイースーター。
2月のスキー休暇は、もちろんクリスマス休暇とは全く別の休暇で多い人で2月いっぱい店を閉めて、スキーを楽しんでいます。病院や歯医者さんすら閉まります。
過去の日本株インデックスや米国株インデックスを見ると、年明けから2月にかけて、株価は下落し、停滞します。年末年始の上昇からの調整後、出来高が低迷するためです。これはもしかすると、スキー休暇などで、クリスマス休暇や夏休み同様、休んでいる投資家さんが多いのかもしれません。(もちろん、クリスマス休暇・夏休みと比べると、出来高は多め)
参考資料:
ダウの出来高をチェックできます。
⇒ みんなの株
本記事のまとめ:
- 投資のパフォーマンス向上には、相場観を養うことが重要。
- そのために、外国人の文化や慣習をしることが重要。
- 欧米では、たくさんの休暇があり、その度に株価の出来高は停滞する。
本日は、一見投資とは無関係に思えるお話をさせていただきました。しかし、数々の著名なエコノミストさんがおっしゃっているように(例えば、藤田勉先生著の「新興国ガイドブック」の第6章1節「新興国投資成功の法則:大局観を持つことの重要性」など)、長期投資成功の秘訣は自分なりの相場観・大局観を持つことです。
その相場観・大局観を知るために、外国の文化や慣習、歴史、宗教観などは需要な要素です。今後もこれらの観点から、ときたま記事を書いていきたいと思います。
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